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子育てと家事と…日々葛藤する女性たちへ【後半】

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.72


Introduction

誰でも一度や二度は自分の人生に疑問を持ったことがあると思います。今回の事例のように、ビジネスキャリアを積んできた女性が結婚を理由に仕事を辞めたとき、生活環境の変化(社会からの疎外感)から “自分の存在価値” を探し求めて苦しむケースがよく見られます。

後半の今回は、人生を見直す大きな分岐点に立たされたFさんがミロスプログラムに出会い、自分の中に眠っていた未知の可能性を開花させていく様子をお伝えします。

結婚すると女性は自分らしく自由に生きられない…そんな誤った結婚観も払拭されてしまうことでしょう。

『子育てと家事と…日々葛藤する女性たちへ』【後半】

どうして女に生まれてきたのだろう

結婚後、専業主婦になったFさんは、“新しいポジション” においても自分の存在価値を見出そうと、家事や子育てに必死になりました。しかし、実際にやってみて初めて、想像以上に難しいことを思い知ります。

毎日 “デキない自分” と対峙して “デキる自分” を演じることに心身ともに疲れ果てた彼女は、とうとう一歩も先に進めなくなってしまいました。「どうして女に生まれてきたのだろう…」
「私はこんな人生を生きるために生まれてきたんじゃない」

このときほど、女として生まれてきたことを悔やんだことはなかったそうです。

初めて弱音を吐けた

体裁を繕って続けていた “主婦” もできなくなり、自分が何をしたいのかさえ分からなくなった彼女は、ずっとこだわっていた “デキる自分” をついに手放さざるを得なくなりました。

「もう無理だ…できない…頑張れない…」

生まれて初めて弱音を吐いた瞬間でした。ところがその時、夫から予想外の言葉が返ってきたのです。

「それでいいよ」

物心がついた頃から「このままの自分ではいけない」「誰にも負けたくない」と、常に上を目指して頑張ってきた彼女にとって、それは拍子抜けするほど力の抜けた言葉でした。

しかし、この言葉のおかげで “デキる自分” を演じることから解放された彼女は、同時に “デキない自分” からも自由になったのです。

その後、ミロスプログラムを体験したことによって、彼女は自分のことをまったく知らずに生きていたことを理解していきました。

“両親との関係性”が原因

Fさんはどうしてそこまで “デキる女” にこだわって生きていたのでしょうか。その答えは、幼少時代の “両親との関係性” にありました。

彼女は “厳格で無口な父” と “病弱で自分に自信のない母” のもとに二人姉妹の次女として生まれました。

母の妊娠中、あまりにもお腹が大きかったことから、誰もが「次は男の子だ」と信じていました。特に父の期待は大きく、具体的にどんなふうに育てようかといろんな夢を膨らませていたそうです。

ところが、生まれてきたのは女の子…。

あとで母から聞かされた話によると、女の子が生まれたことにがっかりした父は、病院までやって来ても、Fさんをだっこすることなく帰っていったそうです。

それが事実だったのかどうかはわかりません。しかし、母の言葉を信じたFさんは、女として生まれてきた自分の存在そのものに罪悪感を持って生きるようになったのです。

人生を支配していた観念的思考

また、病弱で自分に自信のない母を喜ばせたいという子ども心から、母が喜ぶこと、母が周りから評価されることを考えるようになり、“優秀な子供” になろうと頑張っていました。

“常に優秀な何者かにならなければ生きていけなかった”

これが彼女の観念的思考でした。

そして、自分の人生を支配している無意識の思考に驚いた彼女は、さらに驚くべきことを知ることになります。

両親を選んで生まれてきた

「自分が人生に失敗したのは両親や家庭環境のせいだ…」

ミロスプログラムを知る前、彼女はどこかでそう思っていました。しかし、“この父” と “この母” を選んで生まれてきたのは自分であり、その2人を選んだおかげで、自分で決めた人生が動きだし、自分で決めたテーマを超えられることを理解したのです。

“女であることを否定”していた

“女” として生まれた自分を見てがっかりした父。“女” の生き方が嫌いになる現象を私に見せてきた母。

もともと自分の中に “女であることを否定” するものがあり、それを “両親に映し出して見ていた” ことを知りました。

それと同時に、自分の母や祖母、夫の母も、同じような人生に苦しんできたことが分かりました。

「“人間の人生” というものがどういう仕組みでつくられているのか ─ それを知らなかったばかりに、私や母、祖母の人生で悲劇が繰り返されてきた。でも、本当は誰も悪くなかったんだ…」

そう感じたとき、両親や自分へのわだかまりが完全に溶け、たとえようのない安堵感に包まれたそうです。

女性たちに伝えたい

“この父と母” を選んで生まれてきたからこそ、今、こんなにも幸せでいることができる。過去につらいこともあったけれど、すべてがパーフェクトであることを知った彼女は、本当の意味で “あるがまま” の自分を愛することができたのです。

Fさんは力強くこう宣言してくれました。

「この体験を多くの女性たちに伝えたい。これが私の本当の道です」

彼女は今、自分の体験を通して、同じような立場で苦しんでいる女性たちにメッセージを送っています。

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