みなさんには、人間関係や仕事、恋愛や金銭面などで、“いつもこうなってしまう”という体験はありませんか。思い当たる原因はあるけれど、なぜか同じことを繰り返してしまう。中には、繰り返していることにも気づかない人もいます。
それだけ人間は無意識に生きており、自分が何を考え、どんな行動をしているのかがわからないのです。
今回紹介する実証例は、難病を患っていた女性(Kさん)がミロスプログラムを知り、自分が病気になったメカニズムをシステムで紐解いたことにより、“病気になるパターン” から自由になった体験です。
『私の病気はこうしてつくられた』
原因不明の病の発症
Kさんが潰瘍性大腸炎を発症したのは今から約6年前のことです。この病気は、厚生労働省により特定疾患に指定されている原因不明の病で、現在のところ、薬を服用して症状を抑えるほかに対処法がありません。
発症直後、Kさんは腹痛や高熱に苦しみ、食事や行動も制限されるなど、いろんな面で辛く不自由な生活を余儀なくされました。それでも、薬を飲んでさえいれば健常な人と変わらない生活ができたため、それほど深刻になることもなく今まで過ごしてきました。
ミロスプログラムとの出会い
そんな状況でしたが、ミロスプログラムに出会ったことで、彼女の人生は大きく変わっていきました。
◎問題の “原因” は相手や環境ではなく、実は “自分の中” にある。◎思考の葛藤がさまざまな形で悩みや問題の現象として人生に影を落としている。◎(最も驚いたことに)病気も思考による葛藤がつくりだしたひとつの現象(症状)である。◎そのメカニズム(根源の原因)を知ることで病気から解放された人たちがたくさんいる。
初めて参加したセミナーでこのことを聞いたとき、親子関係や仕事で悩んでいた彼女は、自分が今まで “現実” だと思っていた世界が実はそうではなかったということを知って大きな衝撃を受けました。
病気は存在しない…?
そして、講師の次の言葉が彼女を魅了しました。
「人それぞれが概念としてもっている “病気” そのものが実は存在しない ─ ミロスプログラムを理解していくにつれて、最終的にはこのことが分かっていきますよ」
ところがKさんは、“病気は存在しない” という部分だけを拾ってしまいます。ミロスプログラムを理解することなく、その日から薬の服用をやめてしまったのです。その結果、すぐに病状が悪化し、彼女は即入院することになってしまいました。
「もっと理解を深めて病気を治し、人生を変えよう」
そう決心したKさんは、退院後、熱心に学び始めます。しかし、またもや病気が再発し、再入院することになりました。
Kさんは悩みました。
「どうして私は病気が治らないのだろう…」
周りから「ガンが消えた」「うつ状態から一瞬で解放された」「何年も患っていた皮膚炎が目の前で健康な肌に変わっていった」…そんな体験談を聞くたびに焦りが湧き上がり、治らない自分に罪悪感を抱いていました。
常にジャッジしている思考が元凶
そんな中、彼女はある日突然、「心の葛藤をつくりだしている根源はこれだ!」という “答え” に気づくことができたのです。それは、何度も聴いていた “この世のトリック” の中にありました。
人間の思考は無意識のうちに物事に “良し悪し” の判断を下し、「これは良いもの」「これは悪いもの」と分けてしまいます。目の前に見ているものや感じたものを常にジャッジしている思考こそが心の葛藤を生み出し、問題を生み出す元凶だったことを思い出したのです。
「そうだ…自分にとって “悪いもの” であっても、そこには必ずメリットがある。 逆に、“良いもの” の中にも必ず “デメリット” がある。そう聴いていたのに、私は “病気は悪いもの” だと思っていたんだ…」
そのときから、病気を見るKさんの “視点” は全く変わってしまいました。
“思考の葛藤”が病状そのもの
病気が発症した6年前、恋愛がうまくいかず、自分を否定ばかりしていました。この潰瘍性大腸炎は免疫異常で起こり、自分で自分の臓器を傷つける病気です。まさに、自分の “思考の葛藤” がこの病状そのものだったということを知りました。
また、仕事が嫌でたまらなかったこと、家にいるのも嫌だったこと、いつも「休みたい」「一人になってゆっくりと過ごしたい」と強く感じていたことを思い出しました。
自分が病気になって入院している ─ 自分の思いがそのまま叶っていることに驚いたのです。
自分にとって都合の良いタイミングで病気になっていることがわかると、“病気は悪いもの”という概念が彼女の中から完全に消え去りました。
病気は悪いものという考えが痛みや不自由さというデメリットだけを拾い集めていました。悪いものと闘おうとする思考の葛藤が、また病気をつくりだしていたこともわかりました。そして、良いも悪いも超えたまったく新しい視点から人生を振り返ると、さらにいろんなことが紐解けていったのです。
両親との関係性を紐解くと
信仰宗教にはまっている母、そして自分に厳しく接する父を嫌っていましたが、それさえも思考がつくりだした幻想の父と母だったことがわかりました。
入院中は毎日、母が見舞いに来てくれました。当時の嬉しかった気持ちを思い出したとき、母を憎んでいた理由がはっきりと分かりました。
宗教にはまっているからではなく、本当は、「自分のことを見てくれない」という寂しさから母を憎むようになったのです。
父に対しても同じでした。厳しいから嫌うようになったのではなく、父の言動をジャッジし、「私は愛されていない」と勝手に思い込み、憎んでいたのです。
両親への誤解が解けたとき、憎しみの目から見ていた過去はすべて消えてしまいました。
「この父とこの母でよかったのだ。私の人生はすべてこれで良かったのだ」
たとえようのない解放感と安堵感に包まれ、自分のすべてにOKが出せたとき、彼女の中のあらゆるものがリセットされたのです。
新しい視点で生きる
まったく新しい視点からただ純粋に気づき、自分を知っていくだけで彼女の人生はどんどん思い通りに変わっていきました。現在、Kさんは自分の大好きなことを仕事にして、毎日を楽しんでいます。
“人間の思考が見ている世界” には葛藤が絶えません。しかし、ミロスプログラムの全く新しい空間認識を理解すると同時に、“視点の次元置換” が起こります。それまで物事の “部分” しか見ることのできなかった人間が “全体” を見渡せる視点の位置を獲得することで、“闘い” はすべて終わっていきます。
人間の存在そのものをリセット(初期化)し、完全に新しく再生させる『ミロスプログラム』─ 普段の家庭生活に潜んでいるさまざまなテーマ、社会的なテーマを題材として、これからも “全く新しい生き方” をお伝えしていきます。
(終わり)