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薬も過ぎれば毒となる−“反転”する世界を超える

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.161


Introduction

昔の人は、様々な経験を観察して得た教訓や知識を、ことわざなど簡素な言葉でうまく言い表し、世代から世代に伝えてくれています。

私たちに馴染みのあることわざ「薬も過ぎれば毒となる」は、病気を治すのに効く薬も、使いすぎれば毒になってしまうことから、どんなにいいこともやり過ぎればかえって悪くなってしまうことを教えてくれています。

しかし、このような先人の教えも、“三次元の仕組み”がわからなければ、実生活に役立てることができないのです。

そこで、今回ご紹介する実証例は、家族の健康を守るために「食育」にこだわり続けた結果、かえって家族や自分をも苦しめることになってしまったある主婦(Tさん)の体験です。

彼女の体験に基づき、日常生活に新次元の思考テクノロジー“ミロス”が入ることで、人間の人生がどう変わっていくかをお伝えします。

『薬も過ぎれば毒となる-“反転”する世界を超える』

『食育』へのこだわり

若い頃、ある事情で借金返済のために昼夜働きづくめだったTさんは、せめて身体だけは壊れないようにと「食育」を勉強するようになりました。

食育は、知れば知るほど奥が深く、すっかり魅了された彼女は、借金が完済し、普通の生活ができるようになってからも学び続け、やがて「食」に関わる講演会の主催側を務めるなど活動の場を広げ、とても充実した日々を送っていました。

ところが、結婚し、出産し、育児がはじまると、今まで面白かった「食育」が、自分や家族を苦しめるものになっていったのです。

周りを困らせるほどになった

子供の喜ぶ顔を見たさに、夫が甘い物を買ってくると、「また身体に悪いものを買ってきて…」と不機嫌な顔をし、義父母が用意してくれたおやつにも色々とクレームをつけました。

「食」のこととなると黙っていられず、自分が認めていない食べ物が出てくると、あからさまに嫌な顔をし、いつも周りを困らせるようなことを言ってはその場の空気を悪くしていました。

なぜ、食育にこだわったのか?

いつの間にか食育に取り組んだ目的-「子供の身体を守りたい」「みんなの健康のために」-を忘れ、まるで家族を監視するような日々が何年も続いていました。

彼女は、自分でもなぜこうなってしまったのかがわからず、押さえきれないものをぶつけてはあとで反省し、自己嫌悪に陥るということを繰り返していたのです。

Tさんは、なぜそれほどまで食育にこだわったのでしょうか。そして、なぜうまくいかなかったのでしょうか。その原因と答えは、彼女の“内面意識”にありました。

無意識が目の前に映し出される

健康志向に傾き、食育にこだわり続けてきた彼女は、食に対して“無頓着な”家族に苛立ち、健康への“不安”を感じていました。

しかし、家族を通して感じていた“無頓着さ”や“不安”は、実はTさんの内面の無意識であり、まさかと思われるでしょうが、健康に無頓着なのはTさんの方であり、しかも、彼女は自分に対して健康への不安を与えていたのです。

若い頃、過酷な生活の中で、自分に無理をさせていたのは彼女自身であり、自分に病という不安を与えていたのもTさんです。

そして、その不安を解消するために健康に傾き、食育にこだわり続けた結果、家族や自分にかなりのストレスを与えることになってしまったのです。

しかし、ミロスシステムに出会い、「自分の内面の無意識が、目の前の相手や現象に映し出されている」という三次元の仕組みを知った彼女は、その新しい物事の見方で、今まで見えなかったものや感じられなかったことにどんどん気づいていきました。

家族の喜びを奪っていた

家族の誰一人として「食育」を楽しんでいない状況から、自分が子供から「食べる」ことの“喜び”や、夫や義父母からは子供に与えることへの“喜び”を奪っていたことを知りました。

今まで家族のためを思ってしてきたことが、まさか自分の知識を押し付け、逆に家族を苦しめていたとは思いもしませんでした。

相手を通して自分の内面意識を知るという“まったく新しい視点”を得たことで、Tさんに本当の意味での客観性が生まれたのです。

父が突然の病に!

とはいえ、長年身体に沁み込んでいる思考は、隙あらば彼女を元の世界に引き戻そうとします。目の前の世界に自分の内面意識が映し出されていることを忘れた瞬間に、健康や食に無頓着に見える相手が現れ、もの凄い抵抗感が噴き出し、彼女を悩ませました。

もうこんな思考から解放されたい…そう思いながらもやめられない…。彼女の心の葛藤がピークに達した時でした。

実父が病で倒れ、命も危ないかもしれないと実家から連絡が入ったのです。父の容体も心配でしたが、彼女は心を落ち着かせて、“父に自分の何が映し出されているのか”-それを確かめようと病院へ向かいました。

父の容体は予断を許さないものでした。膵臓から胆嚢につながる狭い部分が大きな石によって塞がれ、膵液がダムのように溜まり、胆嚢にできた水泡が破裂すれば命の保証はないという状態でした。

病の父から自分の無意識を知った

その父の姿を見て、彼女はこう思いました。

「父の膵臓につまった大きな石の塊は、長い間こだわり続けて石のようにガチガチに固まった私の“意思”が映っているのかもしれない…」

この時、Tさんには、病に冒された父の姿と、思考に冒された自分の内面がぴったりと重なって見えたのです。

その瞬間、自分の思考の傾きや、その考え方が家族や自分を苦しめていたことを、身体をつかって教えてくれた父に感謝があふれだし、父の愛を胸一杯に感じ、涙が止まりませんでした。

すると、その日から、あれほど強かった“こだわり”がTさんの中から嘘のように消えていき、甘い物を自ら子供に与えられるほど変わってしまいました。そして、彼女の変容は、外側の世界にも影響を与えていました。

父に信じられないことが起こった

それからしばらく経ったのち、父の膵臓の石を取り除く手術日に、信じられない事が起きました。あんなに大きかった石の塊が、陰も形も無くなっていたのです。

これには医師も首をかしげるばかりでしたが、結局、医療の世界では消えた原因はわからないまま、Tさんの父も石から解放されたのです。

“新次元の視点”から三次元のからくりを見破る

いかがでしたでしょうか。

人間は、過ちや失敗を繰り返し経験し、“過去”の出来事になってからいろんな事を学習します。しかし、ミロスシステムは体験の真っただ中で、“新次元の視点”から様々な現象の法則を見破り、思い通りに変えていくことができます。

自分の内面が外側に映し出されるという“三次元のからくり”を見破った時、この世界で起きている現象から抜け出すことができるのです。

(終わり)

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