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僕は、なぜ“ヒモ男”になってしまうのか?

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.215


Introduction

恋愛でも何でも、人間関係には“パターン”というものがあります。しかし、パターンの渦中にいては、パターンを見破ることはできません。過去の経験を教訓に「今度こそは」と思っても、必ずまた同じような状況になるのはそのためです。

ミロスシステムは、“新次元の視点”から、人生のあらゆる関係性を紐解き“うまくいかないメカニズム”を理解することで、パターンや、個人の生き方までも根源からリセットし、人生を再創造していく実践法です。

今回ご紹介する実証例は、恋愛関係でいつも“ヒモ状態”になってしまうある男性(Mさん 20代 沖縄県)が、その強烈な依存心の発生源をミロスシステムで紐解き、“負の恋愛パターン”から抜け出した体験です。

『僕は、なぜ“ヒモ男”になってしまうのか?』

女性に養ってもらいたい

恋人ができると、いつの間にか女性に依存してしまうようになるというMさんは、世間で言うところの“ヒモ男”でした。本人いわく「女性に養ってもらいたい」という強い依存願望を持ち、「ペットのように飼ってくれるご主人様を探していた」と言います。

しかし、居心地のいい関係をつくれても、長くは続きませんでした。相手の表情やしぐさに少しでも不安な要素を見つけると、気持ちが重たくなり心が離れていくのです。Mさんは、自分でもどうしていつもこうなってしまうのかが全くわかりませんでした。

恋愛に“パターン”がある

彼が、自分の恋愛に“パターン”があることに気付いたのはミロスシステムに出合ってからでした。自分の生き方を客観的に見たとき、相手が変わろうと、毎回、同じような関係性になり、同じようなシチュエーションで同じ感情(抵抗感)を抱いていることを知ったのです。Mさんは、“新次元の視点”から、「なぜヒモ男になってしまうのか?」、パターンをつくり出している“無意識”を紐解いていきました。

相手に「愛してくれ!」と求めるばかりで与えようとしない自分の無意識に、強烈な劣等感が見えてきました。

偉大な父と自分を比較していた

彼は、幼い頃から父に憧れていました。会社役員としてバリバリ働き、周囲からの人望も厚く、どんな時でも弱音を吐かずに自分の力で乗り越えていく偉大な父を尊敬し、「いつか僕も父のようになりたい」と思っていました。

しかし、超人的な力を感じさせる父を目の前に、次第にMさんの中で自分の弱さや甘さが浮き彫りになっていったのです。父と比較し、劣等感や無力感に苛まれるようになった彼は、「父にはどうやっても敵わない…」とあきらめるようになり、向上心や自立心を失っていきました。

劣等感と無力感が大きくなった

また、彼の母も子どもの頃から優秀な人で、そのことがさらにMさんの劣等感を大きくしていきました。やがて「僕は、立派な両親にふさわしくない存在なのだ」と思い込むようになり、彼は自分に対して、無自覚にもこう言い続けてきたのです。

「僕はダメな人間なんだ、何もできやしない」「愛される価値もない…」

この“間違った自己イメージ”がMさんの男性的な力を奪い、愛の欠乏感を埋めようと相手に求めるばかりの“ヒモ男”をつくり上げていました。まさか、自分が子ども時代に父や母に感じていたものを異性にも感じ、負のパターンをつくり上げていたとは思いもしませんでした。

“同質のもの”同士が引き合う

そして、この直後、さらに“関係性の奧にある仕組み”を知り、Mさんは完全にパターンから抜け出していくのです。

関係性は、実は“無自覚な意識”に“同質のもの”を持つ者同士が引き合いつくられます。力関係として片方が強く、もう片方が弱い立場でも、ミロスシステムにあてはめれば、“両者は全く同じである”ことがわかります。

では、見た目は全く違う、“超依存型のMさん”と“超自立型の父”の関係性を紐解いていきましょう。

依存と自立の関係性を紐解くと

人間はもともと“依存”から始まります。なぜなら、幼いうちは親の加護のもとで依存しなければ生きていけないからです。つまり誰もが“依存者”からのスタートなのです。

しかし、Mさんの父のように超自立型の人は、子ども時代に何らかの理由で急に自立せざるを得なくなり、依存願望を心の奥底に抑圧している場合が多く、必ず目の前には“自分と同質の依存願望”を持つ者が現れます。そして、関係性が親と子の場合、「親が抑圧したものが子どもに現れる」という仕組みから、父の抑圧した依存願望が、息子のMさんに現れていたのです。

一方、超依存型のMさんが父に見ていた強さは、実は父から自分に受け継がれた“男性性のエネルギー”です。これまで、父のことを自分とはかけ離れた超人的な存在だと思ってきましたが、関係性の仕組みを解き、父を通して初めて自分の“内なる強さ”を感じ取ることができたのです。

父と自分が“等しく重なった”とき、父と比較することで生まれた劣等感は消えてしまいました。そして、本当は家族に甘えたいという気持ちを抑えていた父に人間らしさを感じて愛おしくなり、同時に、家族や会社のために頑張ってきた父の強い愛を自分の中に感じることができました。

“ヒモ男”の恋愛パターンの終わり

この体験を通してMさんは、劣等感も、愛の欠乏感も、すべては“関係性の仕組み”を知らずに、その“からくり”にかかった自分がつくりだした“幻想”だとわかりました。

また、依存と自立、強さと弱さは、自分の個性であり、ジャッジする必要もないことを体感し、何にも傾かないありのままの自分の存在を感じられるようにもなりました。

“ヒモ男”になってしまう“メカニズム”を理解し、自立と依存の関係性からも解放されたMさんは、これで完全に恋愛パターンから抜け出し、本当の意味で、自立した人生を歩み始めたのです

(終わり)

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