自由になりたい、認められたい、愛されたい、成功したい…。意識にあってもなくても、人は何かしら夢や願望を持っているものです。しかし、ほとんどが叶わずに終わるのが現実です。
これはいったいどうしてなのでしょうか。努力が足らなかった、運が悪かったというよりも、実はあなたの願いの奥底に、その願いを妨げる葛藤が隠れているからです。
『自由を求めても必ず不自由になる-どうして願いは叶わないのか?』
父からの干渉
幼い頃から、やる事なす事すべてに父から干渉され、自分のしたいことができなかったTさんは、父の支配から逃れるため、学校を卒業後、寮のある保育園で働きながら、保育士になる勉強をしていました。
しかし、寮の規律が非常に厳しく、門限、電話の取り次ぎ、郵便物に至るまで、まるで監視されているかのような生活に耐えられなくなった彼女は、保育士の資格を取得したにもかかわらず中途半端な形で退職しました。
結婚を逃げ道にした
仕事を辞めて実家に戻ると、また父に干渉される窮屈な生活が始まりましたが、家を出て自立するほどの甲斐性がなかった彼女は、今度は“結婚”を逃げ道にしたのです。
「結婚すれば、父から解放される。誰からも監視されずに暮らせる…」
そう思いTさんは結婚しました。
そして、彼女にとって都合のいいことに、実家から遠く離れた土地で結婚生活が始まり、子どもにも恵まれました。しかし、またしても不自由な状況に陥っていったのです。
働きに出ても不満を感じ
夫が出張がちになり、育児や家事のすべての負担がTさんの肩にのしかかり、“何もしてくれない夫”に対して不満や鬱憤が溜まっていきました。
また、子どもの習い事や家のローンなど、お金の面でも不自由な想いをしていた彼女は、経済的に余裕があれば、物質的にも精神的にも“ゆとり”のある暮らしが得られると思い、働きに出ることにしたのです。
さっそく自分の好きな仕事が見つかり、顧客からの評判も良かった彼女は、仕事が楽しくてパートタイマーの枠を超えて働きました。
しかし、やはりここでもしばらくすると不満を感じだし、長くは続きませんでした。
自由と不自由の繰り返し
そして、夫婦の溝はますます広がり、ついに離婚に至りました。
その後も、彼女は自由を求めるも必ず不自由な状況に陥るという失敗を繰り返し、どうして人生はうまくいかないのだろうか…と思っていたとき、ミロスシステムに出会ったのです。
なぜ、うまくいかない人生だったのか?
初めて知る“三次元の法則”と“トリック”は、今までの常識概念が破壊されるほど衝撃的でしたが、彼女のうまくいかない人生を立証すると共に、今まで抱えていた疑問や悩みが一掃されていきました。
驚くことに、あれほど自由を求めながら、自由になると気持ちが落ち着かず、何をしていいのかわからなかったと言うTさんは、何かに管理され支配されることで生きてきたことも知りました。
自分を“不自由”にしていたのは自分?
そして、父や夫に対して感じてきた-“干渉、監視、制限、否定”-は、Tさんが自分自身に対して無意識にしていた行為であり、彼女を“不自由”にしていたのは他でもない彼女自身でした。
そのことを知った時、Tさんの中で過去が書き換えられたのです。
これまで、彼女にとって父は自由を奪った存在でしかありませんでした。しかし、記憶にある父の否定的な言葉や監視するような目は、実は愛する娘を心配する父の愛情表現だったことがわかりました。
夫についても、“何もしてくれなかった”のではなく、妻の自由にさせてくれていたことを知り、夫の愛にハッとしました。
“父”や“夫”に対する過去が書き換えられた
本当は、父からも夫からも愛されていたのだと思うと、体の奥からじわじわとあたたかいものがこみ上げてきました。そして、自分も父や夫のことを“愛していた”からこそ嫌いになったことに気づき、彼女の中で彼らは愛おしい存在に変わってしまったのです。
一生、拒絶し続けていたかもしれない父や夫への想いがリセットされると同時に、Tさんの中から長年引きずっていた後悔や罪悪感も消え去りました。
今まで感じたことのない解放感と安堵感に包み込まれた彼女は、ようやく本当の自由とは何かを体感することができたのです。
人生を新しいものへ
ミロスシステムは、自分では決して知る事のできない“内面意識”を明らかにし、無意識に持っている様々な葛藤をリセットしていきます。
そして、内面意識を新たに書き換えることにより人生は全く新しいものに変わっていくのです。
(終わり)