世の中では、自由奔放な恋愛が当たり前な風潮になっていますが、実際には、20代、30代の若者世代でも、未婚者の男女で特定の恋人がいない人は半数を上回っているそうです。恋人が欲しくても理想の相手に巡り会えない人がダントツに多く、また、それとは反対に、恋愛は面倒だ、異性に関心がないなど、恋人を必要としない人も増えています。
男と女しかいない世界で、男と女がこんなにも離れてしまったことに、おかしさを感じている人はどれだけいるのでしょうか。
実際、男女の問題は多種多様で複雑ですが、本当の原因はとてもシンプルで、男と女の関係性の仕組みを誰も知らなかったことに尽きるのです。体験者たちのストーリーの中には、従来の恋愛の問題をクリアし、本当に幸せになるためのヒントがちりばめられています。
今回ご紹介する実証例は、人生の様々なシーンで悩み苦しんできたある女性(Hさん)が、ミロスシステムに出会い、なぜうまくいかないのか、その仕組みを知り、実践し、“あるがままの自分”に近づいていくことで、“運命の人”を引き寄せた体験です。
『新しい時代の“男と女のLOVE STORY”(1) 究極のパートナーを引き寄せるラブストーリー(シリーズ前半)』
あるがままの自分
昨年、世界的に大ヒットした映画の影響で、“ありのままで”という言葉が大流行しましたが、みなさんは“ありのまま”や“あるがまま”にどんなイメージをお持ちでしょうか。世間では、“自分はこのままでいい…”という風潮がありますが、ここでいう“あるがままの自分”とは、コンプレックスや欠乏感を抱えた自分を良しとすることでもなく、逆に、夢や理想を追いかけるプラス思考の自分のことでもありません。今、あなたが“これが自分”だと思っている自分とは一切関係がないのです。
そして、実は“あるがままの自分”を見失い、自分のことを愛せなくなった人間の内面が、個人の人生や社会に様々な問題をつくり出しています。ミロスシステムを知る前のHさんも、家族間の歪みや、繰り返す悲恋、職場の人間関係など、様々な関係性に悩んでいました。しかし、すべてはその関係性の中心にいる自分の内面がつくり出した世界であることを理解した彼女は、どんな葛藤を内面に隠し持っているのか、システムで自分を解体していったのです。
人のためにと頑張って生きてきた
Hさんは、いつも自分の想いを隠し去り、人のために頑張ってきましたが、実は自分のことを認めることができない分、外側の世界に自分の評価を求めていたのです。周囲の人たちから慕われ、信頼されても、空虚感が埋まらなかったのは、“認めて欲しい”と頑張れば頑張るほど、その原動力になっている自己否定が、さらに増幅していたからです。
また、他人に気を使いすぎる彼女は、相手にとって良い人を演じることで、自分自身を置き去りにしてきたこともわかりました。
結局、“人のために”生きてきたことで、“愛してもらえない”“認めてもらえない”という欠乏感を増幅させていただけだったのです。
自分自身への抵抗感が終わる
そして、彼女が見ていた世界は、実は子供の頃に見ていた父や母に感じたものがベースになっています。つまり、“親を見ていた目”で“他人を見る”ため、あらゆる関係性に同じものが映っていたのです。
しかし、この世界はどこまでも自分が映し出される世界です。父と母に感じた抵抗感は自分自身への抵抗感であり、それは、自分の内面の男性性と女性性の闘いだったのです。
こうして、問題をつくり出していたメカニズムを理解していくことで、彼女の中から否定的なものがどんどん消えていき、今まで感じたことのない絶対的な安心感が生まれました。そして、愛を感じられなかったモノクロの人生に、一気に色がつき始めたのです。
まるごと自分を受け入れられた
両親との確執や、半ばあきらめていた異性関係、後悔が強く残った前職…等々、今まで重くのしかかっていたものが、感謝を感じるほどまったく変わってしまいました。
“私は愛されていない”“誰も認めてくれない”と感じていた世界も、実は“自分を愛せない自分”がつくり上げた世界であることを知った彼女は、逆に、本当の自分を知ることで人生を変えていける凄さもわかり、どんな自分が出てきても、どんなに抵抗感を感じても、最終的にノージャッジでまるごと自分を受け入れられるようになったのです。
男性性と女性性が融合すると
そして、同時に、彼女の内面では、男性性と女性性が融合し、新しい男性性と女性性に生まれ変わっていくような、エネルギー的な変化が起きていました。
すると、今度はその新しい内面が目の前の世界に映し出されます。新しく生まれ変わった男性性が、ついに現実の世界に“運命の男性”として現れたのです。
(シリーズ後半へつづく)