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新しい時代の“男と女のLOVE STORY”(1) 究極のパートナーを引き寄せるラブストーリー(シリーズ後半)

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.131


Introduction

先週に引き続き、“恋愛”をテーマに新しい時代のシステムを知った男と女のラブストーリーをお届けします。今週は、“究極のパートナーを引き寄せるラブストーリー”の後半です。

人生の様々なシーンで悩んでいたある女性(Hさん)が、あるがままの自分に近づいていくことで、“究極のパートナーを引き寄せた”ラブストーリーをお届けしています。

前半では、個人の人格や生き方の基盤になっている両親との関係性さえも、自分の内面の男性性と女性性の関係性が表に“反転”し、映し出されていることから、この世界は、どこまでも自分が映し出される仕組みになっていることをお伝えしました。

そして、見ている対象物に感じるものを通して、内面の男性性と女性性を“ノージャッジ”で知っていくことで、分離していた二極が融合し、それに伴い、目の前の世界も新しく変わっていきました。気づけば強烈な自己否定も他人への抵抗感も消え、以前とはまるで違う世界に変わっていたのです。

後半の今回は、ついに彼女の“内なる異性(男性性)”が現実の世界に現れます。そして、“男と女のまったく新しい空間認識”を持ち、あるがままの自分を知っていく実践によって、互いに究極のパートナーになっていく様子をお伝えします。

『新しい時代の“男と女のLOVE STORY”(1) 究極のパートナーを引き寄せるラブストーリー(シリーズ後半)』

“内なる異性”が目の前に現れた

システムに基づき自分を知っていくことで、“本当の想い”や“本当の感情”につながり出したHさんは、ある日、自分がパートナーを求めていることに気づきました。つい最近まで、幸せな恋愛や結婚をあきらめていた彼女にすれば、これは驚くべき変化だったのです。

「もう一人はいいでしょう…」

思わず発した本当の想いをしっかりとキャッチした時、“自分の方を見つめているパートナーの存在”を強く感じたそうです。それは、まるで恋をしているような高揚感でした。すると、それから間もなく、彼女の“内なる異性”がついに目の前に現れたのです。

パートナーを通して自分を知る

彼は以前から知っている男性で、ミロスシステムを学んでいました。今までは特に関わることもなく遠い存在でしたが、急速に、必然的に、コミュニケーションをとる機会が用意され、ごく自然に交際が始まりました。

“パートナーは自分のすべてを映す究極の鏡―”。パートナーを通して自分を発見することのダイナミックさは想像以上で、一人の時とはまったく違うステージに立っていることを感じずにはいられませんでした。

二人の特別なコミュニケーション空間に、自分の人生の足かせになっているものが浮上してはリセットされていき、それと並行して、自分たちの奥に眠っている可能性も引き出されていきました。具体的に、こんなエピソードがありました。

彼の母と同じ職種を選んでいた

Hさんは過去に保育士として働いていた経験がありました。一方の彼は、奇しくも母が彼女と同じく保育士という家庭環境に育ちました。ある日、彼に保育園時代の話を聴いた時、あまりにも激しく生々しい怒りを聴くことになったのです。

自分の母でありながら、保育園では他のクラスの担任だったため、母に近づくことのできない寂しさ、辛さ、他の子供に注がれる母の視線への嫉妬心、自分を叱る担任への恨み、その現場に居合わせても助けてくれなかった母に感じた裏切り…。

彼の話に自分が責められているように感じた彼女は、電話越しに彼に謝っていました。なぜそれほどまで責められているように感じたかというと、保育士時代の後悔や罪悪感が、彼に映っていたからです。

過去がリセットされた

当時の彼女はシステムを知る由もなく、自分の内面の葛藤が映る人間関係に翻弄されていました。無意識に“愛されたい”“認められたい”と求めていたため、必要以上に周りの人間に気を使い、子供のため、保護者のため…と頑張っていました。しかし、頑張れば頑張るほど、その原動力になっているネガティブな要素が表に“反転”し、現実の世界を狂わせていきました。もうこのままでは先に進めなくなり、保育士という仕事を辞めましたが、中途半端で放り出したことへの後悔と罪悪感で、たまに心が疼いていたのです。

最初は耳を塞ぎたくなるほど厳しい彼の話も、冷静になり、どんな自分が映っているのだろうかと客観的に眺めた時、彼が表現する“寂しさ”“怒り”“裏切り”は、保育士時代に他人の気持ちを優先し、自分をないがしろにしていた自分に対する“心の叫び”だとわかりました。 

そして、母の愛を充分に感じられず、可哀相に感じた彼の姿は、親子関係で“愛されていない”と思い込み、愛を渇望していた可哀相な自分の姿でした。

こうして無自覚な葛藤も明るみに出すことで消えていきました。自分のすべてを映してくれるパートナーとの空間で、過去はリセットされていったのです。そして、今度は創造性が引き出されていきました。

パートナーの空間で具現化する創造の世界

それは、“相手の中にも自分の意識が存在する―”というシステムの実践で起きました。過去に音楽の世界でプロデビューするも人間関係の問題で夢を叶えられなかった彼が、再び音楽への情熱を語り出した時、彼の意志を“自分の意識”だと素直に受け取ってみたのです。

面白いことに、Hさんは高校時代のクラブ活動で、彼と同じくドラムを叩いていました。彼女がドラムを選んだ動機は、憧れの先輩と同じものを共有したいという恋心でした。しかし、先輩は3年生で、いつのまにかクラブ活動を引退。彼女は想いを告げられないまま、先輩は卒業していきました。楽しくやっていたドラムも味気なくなり、1年で辞めてしまいました。恋も音楽も中途半端に終わり、不完全燃焼な想いはそのまま心の奥に追いやられていたのです。

しかし、彼の情熱を自分の意識として受け取ったことで、彼女の中から熱い想いが立ち上がり、音楽を始めた彼女は、高校時代にあきらめた恋も、音楽に対する想いも、パートナーとの空間で具現化したのです。

そして、驚くことに、“音楽で生きる!”と決めた彼には、音楽に没頭できる最高の環境が、最高の条件で、瞬間的に用意されたのです。

新次元の恋愛

いかがでしたでしょうか。無自覚な自分を知ることで今までの自分がリセットされ、あるがままの自分に近づくことで、本当に探し求めた理想のパートナーとの出会いを引き寄せます。従来の恋愛とはまったく違う新次元のラブストーリーをぜひ体験していただきたいと思います。

(終わり)

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