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自分のルールがほどけたら、すべてがスムーズに動きだした

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.238


Introduction

人は、育ってきた環境のなかで、良い、悪い、正しい、間違っているという価値観を身につけ、多くの人が「こうしなければ、こうあるべきだ」と自分のルールの中で生きています。

もとは人生を生きやすくするために身につけたものでも、やがて強固な観念となり、それが人間関係のトラブルを招いたり、自分に苦しい思いをさせていることがあるのです。

今回ご紹介する実証例のKさん(女性 30代 神奈川県)も、自分のルールに縛られ生きていました。

しかし、ミロスシステムに出合い、自分を苦しめていた思考のメカニズムを知って固定観念が外れると、何もかもがスムーズに動きだし、人間の時間と空間(距離)の常識を破る出来事まで起きたという体験です。

『自分のルールがほどけたら、すべてがスムーズに動きだした』

仕事も人間関係も、なぜか空回りする

当時、お役所勤めをしていたKさんは、朝から「遅刻してはいけない」「早く支度をしなければ」と自分を急き立て、職場では「間違えてはいけない」「時間を無駄にしてはいけない」「早く仕事を終わらせなければ…」と、常に緊張した状態で仕事をしていました。

彼女は真面目に頑張っているのですが、なぜか空回りすることが多く、仕事も人間関係も思うようにいきませんでした。そんな社会人生活が7年間続き、ストレスがたたり大病を患った彼女は、退職を余儀なくされました。

そして、今まで認めていなかったフリーターという立場を経験することになったのです。

カウンセリングの仕事を始めるが…

アルバイトをしながら、子どもの頃から持っていた人とは変わった能力を活かし、カウンセリングの仕事を始めますが、同じ人が何度も癒やされにくることに違和感を抱き、また、他人は癒やせても自分を癒やすことはできませんでした。

そんな中、私の著書「THE ANSWER/三交社」を読んだKさんは、自分が生きている3次元世界の仕組みやトリックに興味を持ち、もっと知りたいとミロスのカリキュラムを本格的に受け出します。

母の躾でつくられた観念

彼女が驚いたのは、今まで自分が“正しい”“当然だ”と信じていたことが、逆にうまくいかない現象を生み出していたことでした。そして、いくら真面目に頑張っても空回りするというメカニズムの中に閉じ込められていたことを知っていったのです。

「ちゃんとしなければならない」「絶対に時間に遅れてはならない」と、Kさんを縛ってきた観念は、子ども時代の母の厳しい躾から生まれていました。

仕事で忙しい母から、いつも「早くしなさい!」と怒鳴られていたと言う彼女は、自分を急き立てる母の言葉によって自分のルールをつくり、毎日、1分1秒を争うほど、バタバタした生活を送っていたのです。

ミロスシステムで紐解くと

しかし、母との関係性もミロスシステムで紐解くと、母のせいで人生がおかしくなってしまったのではなく、Kさん自身が無意識に持っていたコンプレックスを埋めようと、自分を急き立て、追い詰めていたこともわかりました。

母に縛られ、時間に縛られ、人間関係や仕事に縛られてきましたが、実は自分で自分のことを「こんな私ではダメだ」と否定し、「こうでなければならない、こうあるべきだ」と縛っていたのです。

生き方にストップがかかった

自分が自分を拘束し、自分自身との関係性の悪さが、うまくいかない現象をつくり出しているというメカニズムの中で、Kさんは、なんとかしようと頑張ったことで、さらに自分を追い込み、遂にその生き方にストップをかけるべく“病”を発症したのです。

「今まで私のやってきたことは無意味だったの?」

あまりの衝撃に、Kさんは全身から力が抜けてしまいました。しかし、その瞬間に彼女を縛っていた自分ルールもほどけました。

すると、これまで時間に追われてきたKさんの生活はガラッと変わり、時間が気にならなくなると行動範囲まで広がり、今までならあきらめていた事にも積極的になりました。

常識を破るような出来事を体験

また、まるで彼女を中心に時間が流れているかのように周りが動きだし、とうとう人間の時間と空間(距離)の常識を破るような出来事まで起こしてしまったのです。

昨年、沖縄県の西表島を訪れた時のことでした。下調べせずに行ったことで時間がなくなり、目的地の滝まで行くには日帰りでは無理な時刻になっていました。しかし、ガイドの話を聞き流してしまった彼女は、最終便に間に合わないことも知らずに出発。大自然の中を心躍らせながら進んで行きました。

しばらくすると、目印になる看板が見えてきました。そこで滝までの所要時間を確認すると、今すぐ走って戻らなければ間に合わないことに気づきました。けれども、もう二度と来られないかもしれない…と、このまま滝まで行くことを決心したKさんは、時間がわかると気持ちが焦るためリュックに携帯をしまい込み、ゆっくりと歩き始めました。

美しい自然に囲まれ、時間に追われていては見ることも、味わうこともできない景色を眺めながら滝に辿り着きました。本当に感動的な景色に、来て良かったと思ったそうです。

しかし、いざ帰ろうとすると急に気持ちが焦りだし、Kさんは急ぎ足で歩きますが、その行く手を阻むように虫たちが目の前を飛び回るのです。彼女は、「急がなくてもいいってことね、きっと間に合うようになっているんだ」そう受け取り、帰り道も小滝の音に耳を傾けたり、景色を楽しみながら、ゆっくりと歩きました。

やっと船着き場に到着すると、もう誰もいませんでした。「置いて行かれたな…」とりあえず休もうと岩の上に寝転がり一息ついてから、携帯を取り出し時間を見ると…なんと船の出発時刻の10分前だったのです。

船の船長に聞いても、滝までの往復だけでも二時間半はかかると言われ、そこをKさんは、景色も楽しみながら1時間15分で往復してきたのです。

「えっー! 私、ワープでもした?」驚きとおかしさと嬉しさで、旅はいっそう楽しいものになりました。

物事がスムーズに動く

自分を縛る生き方から解放されてから、彼女の世界では“時間軸”も変わり、あれほど時間を気にしていたのに、今では時計を全く見なくてもすべてのタイミングが合ってしまうほど物事がスムーズに動いています。

そして、母からも厳しく言われることもなくなり、人間関係も順調で、Kさんの世界は、本人いわく奇跡としか言いようのないほど変わってしまったのです

(終わり)

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