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看護が変わる〜現役看護師からの報告

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.230


Introduction

近年、日本では看護師不足が問題視されています。過酷な勤務形態や、業務の多忙化、結婚や出産を経た者が復帰しづらい環境など、様々な原因から看護師を辞めてしまうケースが多いようです。

そして、人員不足から看護師一人一人にかかるストレスはさらに拡大し、肉体的にも精神的にも追い込まれ、「うつ」など心の病を発症する人も増えていると聞きます。早急になんとかしなければならない問題ですが、根本的な解決策が見いだせない中、なかなか改善するに至っていないというのが現状のようです。

そこで今回は、ミロスシステムの実践により、看護業務を行う中で、自らが抱えているジレンマやストレスを解放し、その自分の変化に伴い、患者や医療の現場も変わっていったというある看護師(Kさん 50代 福島県)の体験です。

彼女の体験に基づき、国や看護協会が頭を悩ませている離職防止のヒントや、これからの医療にとって大切なものをお伝えします。

『看護が変わる~現役看護師からの報告』

過酷な労働環境と精神的ストレス

看護師歴30年のKさんは、総合病院の老人看護に始まり、これまでに小児科、内科、整形外科、耳鼻科、救急外来と、様々な診療科を経験したベテランナースで、現在は歯科専門の大学病院で、手術における医師や患者のサポートを行う“手術室看護師”をしています。

今や看護師という職業が高い離職率を示している中、Kさんは、出産、育児で何年か現場を離れたとはいえ、「多くの人を救いたい、喜ぶ顔を見たい」という強い使命感で長年頑張ってきました。

しかし、そんな彼女でも、ミロスシステムに出合うまでは何度も心が折れそうになったと言います。どんなに経験や知識が豊富とはいえ、同じ病状の患者は一人としていません。患者の健康や命を預かる仕事ゆえに神経をすり減らし、常に医療ミスと隣り合わせの状態の中、手術室看護師であるKさんの緊張感はもの凄いものでした。

「当時は本当に苦しくて、やめたくて仕方がなかった…」と言う彼女の話からも、過酷な労働環境と精神的ストレスがうかがえます。しかし、そんな看護の世界が、ミロスシステムに出会ってから大きく変わっていったのです。

目の前から自分のエゴを知っていく

目の前の相手に感じるものから、自分の足を引っ張る“無意識のエゴ”を見つけ出しリセットできることや、あらゆる事象には“法則”があり、その法則がわかれば自ずと状況が変わっていくことを、Kさんは知ることができました。

そして、患者や院内の様々な出来事に“感じるもの”を通して、自分のエゴを知り、いろんなしがらみから解放されていくうちに、自分自身にも、目の前の世界にも、変化が現れ出したのです。

“全く新しい看護”がここに在る!

ミロスの実践によって俯瞰力が身に着き、常に全体を把握し冷静沈着に対応できるようになりました。たとえば手術中に予期せぬ事態が起きても、うろたえることなく、最適な処置を行えるようにもなりました。気づけば、いつも頭のどこかにあった不安や恐怖も消え去り、“救わなければならない…”と気負うこともなくなっていました。

救う側であるKさんが、患者に感じるものを通して自らが救われ、その彼女の変化に伴い、医療の現場も変わっていったのです。

ミロスシステムを知ってから、苦しかった看護の現場は、自らを無意識の葛藤から解放し、その自分の変容ぶりを確認できる実践場に変わりました。そして、今では「“全く新しい看護”がここに在る!」と言えるほど、成果が出ているのです。

Kさんの報告からいくつかご紹介しましょう。

◎舌の縮小手術後、一週間も食事ができない女の子について。

Kさんは、もし自分がその少女だったら…と感じていきました。

「食べられなくて苦しい」→「頑張っていることをわかって欲しい」。

そして、最終的に「寂しい…私を見て欲しい」という深い感情につながり、味わうことができました。

すると、その日の夕食から少女はペロリと食事を平らげ、笑顔を見せてくれたのです。これにはKさんも驚きましたが、“自分の欠乏感”を少女に映し見ていたことや、その欠乏感を埋めるために、周りに認められようとして過剰に頑張っていたこと。さらには、その頑張りが“反転”して、報われない状況を生み出していたことがわかり、そんな無意味な生き方からも解放されました。

◎二つ目は、手術後、痛みを訴え、数時間毎に痛み止めを使用していた患者について。

痛みに苦しんでいる患者に感じるものを味わっていくと…

「言葉にならないほどの苦しい痛み」→「あまりの痛みに体が怒り叫んでいる」→「自ら自分を攻撃している苦しみ」「自虐」というものが出てきました。

そして「自虐」というキーワードから、本当の気持ちやしたい事を我慢し、自分の声を無視し続けていた自分の姿が見えた時、Kさんは“無意識の自虐行為”から解放され、今までにない深い安堵感を得ることができました。

すると、さっきまでひどく痛がっていた患者が“痛み”から解放され、安らかな寝息を立てて眠りについたのです。

“愛の欠乏感”が病の根源

こうして患者を通して“自分のエゴ”を知っていくなかでKさんは、自分を愛することのできない“愛の欠乏感”が、病の根源だと確信しました。そして、その欠乏感から完全に解放してくれるミロスシステムに、測り知れない可能性を感じています。

生まれてきた目的に目覚めた人たち

看護師という仕事を通して、本当の意味で輝きだしたKさん。人間がその根源から再生していくミロスというシステムを日々体感し、彼女自身も、医療に携わる自分に大きな役割を感じているそうです。これからKさんは、看護師という枠をも超え、たくさんの人に影響を与えていく存在になることでしょう。

いかがでしたでしょうか。

新次元の思考テクノロジー“ミロス”により、自分が生まれてきた目的に目覚めた人たちが、様々な分野ですでに活躍しています。2017年は、そんな彼らの活躍ぶりをより多くご紹介していきたいと思います

(終わり)

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