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自己イメージをリセットし、未知の自分に出会っていく

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.193


Introduction

“自分がどんな人間であるか”について抱いている考えを自己に対する観念的思考といい、生きていく上でとても重要になってきます。なぜなら、自分の考えや言動を支配し、人生をつくり上げていくほどの力があるからです。

例えば、“私は人付き合いが苦手だ”と思っている人は、その通りの言動を無意識にしています。“飽き性で冷めやすい”と言う人は何をしても長続きしません。“自分はダメな人間だ”と思っている人は、自分を認めることのできない人生を歩みます。

人間が自分を変えようとしてもなかなか変われないのは、観念的思考がつくる自己のイメージに引き戻されるからです。

今回ご紹介する実証例は、心のどこかで“現状を変えたい”と思っていたある女性(Yさん・20代 兵庫県)が、ミロスシステムにより無意識の自己イメージをリセットすることで、変化していく様子をお伝えします。

『自己イメージをリセットし、未知の自分に出会っていく』

デメリットにも“マイナス面とプラス面”がある

心のどこかで自分の“現状を変えたい”と思っていたYさんは、ある日、“なぜ人間は変われないのか?”をテーマにしたミロスのイベントに参加し、そこに集まった人たちが話す人生体験に感じるものや、自分の口から出てくる思わぬフレーズをキーワードにして、自分自身を紐解いていきました。

悩みの話になり、Yさんは“胃腸が弱い”ことを打ち明け、今まで自分の中に抱えてきた悩みを、その場に居合わせた人たちと客観的に見つめていくことで、“デメリット”でしかなかった身体的な弱点の中に“メリット”があることを知りました。

彼女は、容姿が重要視される仕事をしていたため、常に理想の体型を維持していなければなりませんでした。つまり、胃腸が弱い“お陰で”、無理なダイエットをする必要もなく理想の体型をキープできていたのです。デメリットにもマイナス面とプラス面の両方があり、その二つの極を同時に見たことで、認識が新しく塗り替えられ、その日以来、胃腸の弱さは彼女の悩みではなくなり、自然と丈夫になっていきました。

“肩書き”がないと自信が持てない

次に彼女から出てきたキーワードは、“世間体”と“肩書き”でした。自分がどういう基準で仕事を選別しているのかを俯瞰してみたところ、“肩書き”にこだわっていることに気づいたのです。

この仕事は周囲から惨めに思われるのではないだろうか…。この仕事なら自信を持って人に言える…というように、常に周りの目を気にして、自慢できる肩書きがないと自分に自信が持てないことを知りました。

今の仕事も特別な“肩書き”のつく職業であり、世間の人から注目を浴びる“肩書き”の力に依存し、同時にその力に支配されていることもわかりました。すると、思いもしない言葉が彼女の口から出てきたのです。

「本当はこの仕事、やりたいことじゃないのかもしれない…」

Yさんにとって、子どもの頃から憧れていた職業だっただけに、彼女が一番驚いていました。

男性に感じていたもの

また、参加者の各々が人生体験を話す中で、“男性への怒り”というキーワードが現れ、Yさんも今までの人生を振り返ってみると、男性に“負けた”と感じた時に怒りが噴き出していることに気づきました。

女性にはない特性を持っている男性に対する嫉妬心や、どうやっても追い越すことのできない悔しさが怒りになって現れていたのです。しかし、その一方で、嫉妬や悔しさをバネにして、今まで頑張ってこれたことや、さらには頑張るために“負けた状況”を好んでいたことを知りました。

これまで、自分は“負けず嫌い”だと思っていただけに、まさか“負けること”を好んでいたとは思いもしませんでした。

自由を求めても必ず不自由になったのは?

こうして、今まで自分では気づくことのなかったものが見えてくる中で、生き方にもパターンがあることがわかりました。それは、自由を求めても、必ず不自由な状況に陥ってしまうというパターンでした。

仕事、恋人、住む所まで、自由を求めて次から次へと環境を変えても不自由さを感じてしまうのは、実は環境のせいではなく、Yさんが自由を求める分、その原動力になっている無意識の不足感、現状に満足できない不自由さが水面下で大きくなり、目の前の世界に“反転”して“不自由さ”を感じる現象をつくりだしていたからです。

そして、自分を不自由にしている張本人は、Yさんが自分に与えた様々なイメージであり、それをつくり出した観念的思考でした。

彼女が掲げていた理想のイメージ-“仕事での成功、理想の恋人、理想の結婚…”も、無意識の自己否定や不足感から生まれたものであり、理想を高く持つことで、さらに現状を否定し、不自由さを感じていたのです。

ここまで見えてくると、もう笑うしかなかったと彼女は言います。

本当の自分の想いに出逢えた

そして、この自分は“本当の自分ではなかった”ことを知ったYさんの中から、今までにない熱い想いが湧き起こってきました。

「大好きな絵を描いていきたい。自分の体験を活かし、“本当の自分”を知っていく“新しい領域”を絵で表現し、同世代の人たちに伝えたい」

昔から絵を描くことが好きだった彼女は、ようやく本当の自分の想いに出逢えたのです。

未知の可能性で人生を創造していく

人間は、自分自身の経験や認識してきた事柄によって様々なイメージを自分に与えていますが、そのほとんどが無意識の不足感や自己否定感から生まれたものであり、その自己イメージが自分を制限し、自ら可能性を失っていることも多いのです。

Yさんは、ミロスシステムにより自分に対して持っていたイメージからどんどん解放され、それに伴い言動や振る舞いも変化していきました。これから、まだ見ぬ可能性を引き出し、彼女はどんな人生を創造していくのでしょうか。楽しみでなりません。

(終わり)

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