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すべては自分−“自分いじめ”が終われば、目の前から問題も消える

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.197


Introduction

“すべては自分である…”この本当の意味をどれだけの人が知っているのでしょうか。自分次第ですべてが変わる、すべては自分がつくりだしている…そんな言葉が巷にはあふれていますが、私のいう“自分”とは、“この自分”でもなく、心や精神的なものでもありません。

自分を知らない人間が、自分たちの生きている三次元の仕組みを知り、“新次元の視点”から、“自分を取り巻くすべてのもの”を通して“未知の自分”を知っていくことで、初めて“すべては自分である”ことがわかるのです。

今回ご紹介する実証例は、家庭でも職場でもトラブル続きだったある女性(Eさん 30代 岩手県)が、ミロスシステムで紐解いた“いじめのメカニズム”を知り、目の前の事象を通して、すべてが“自分自身との関係性”であることを知った体験です。

『すべては自分-“自分いじめ”が終われば、目の前から問題も消える』

家庭でも職場でもトラブル続き

当時のEさんは、仕事でトラブルが続き、職場の人間から毎日のように責められていました。その上、人手不足のため自分のキャパシティを超える仕事量を抱え、ストレスは相当なものでした。

家に帰ってからも気が休まることはなく、夫にやる事なす事を否定され、あげくには今議論している事とは関係のない事まで理不尽に責められる始末でした。

あまりにも問題が多すぎて、自分では処理しきれず途方に暮れる中、Eさんはミロスシステムに出会いました。そして、体系だてて紐解かれた“いじめのメカニズム”を知り、そこに現状を打開するヒントを見つけたのです。

いじめのメカニズム

今まで、いじめる側が悪いと思っていましたが、“いじめっ子”も“いじめられっ子”も、どちらも自己否定感が強く、“自分をいじめている者同士”が引き合い、出会い“いじめ”という関係性に発展していることを知りました。

当事者たちも気づかないところで、そんなことが起きていることに驚きましたが、そのメカニズムが“いじめ”に限らず様々な人間関係にも起きていると感じ、Eさんはさっそく自分の現状をメカニズムに当てはめ紐解いていったのです。

“すべては自分である”体験

仕事で起こるトラブル、周りから責められる自分、忙殺される仕事量など、外側の現象に感じるものを“自分が自分に対してしている行為”として感じてみたとき、自分を否定し、追いつめ、その自分に罪悪感を持っていることを知りました。

周りから言われる言葉も、無意識に自分が自分に対して言い続けていることであり、“自分自身との関係性”の悪さが外側の世界に“反転”し、問題を引き寄せていたこともわかりました。

すると、あれほどトラブル続きだった毎日が嘘のように穏やかさを取り戻し、即戦力になる人材も見つかり、タイトなスケジュールからも解放されました。本来なら、仕事のトラブルについても、社員の採用についても何日もかかるところですが、あっという間に職場環境が整っていくという変容ぶりに、“すべては自分である”ことを体感することができたのです。

夫婦には共通の感情面(心の傷)がある

そして、夫婦関係にも大きな展開がありました。

ある日、夫と口論になり、とうとう「俺と離婚して実家に帰れ」と言われてしまいました。Eさんにとって一番恐れていた事でしたが、彼女の脳裏にも“離婚”の二文字が浮かんでいました。

その時でした。自分たち夫婦には共通の感情面(心の傷)があることに気づいたのです。

両親の苦しみの追体験

実はEさんも夫も、両親の離婚を経験していました。そして、夫は自分も離婚を経験していました。

“分かり合えないのなら離婚するしかない…”Eさんは、それ以外に選択肢のない苦悩を味わいながら、父と母も同じ苦しみを味わい、今、自分たち夫婦が両親と同じ苦しみを追体験していることを知ったのです。

「愛して欲しい」という叫び

もし、彼女が“相手に感じる抵抗感の正体”を知らなければ、両親と同じように離婚に向かっていったかもしれません。しかし、その正体は自分に対する無意識の抵抗感であり、パートナーも同じものを持っていることをメカニズムを通して知ったことで、この最悪な状況をチャンスに変えていったのです。

夫は涙ながらにこう話し出しました。

「ちゃんと俺を見ろよ。俺がどんな気持ちでいるのかわかるか…」

夫の叫びが彼女の中で反響し、夫も自分と同じ想いでいたことを知りました。今まで“わかってくれない”“認めてもらえない”と夫に不満をもっていましたが、互いに「わかって欲しい」「愛して欲しい」と叫び合っていたのです。

そして、Eさん夫婦の叫びは、離婚した父と母の叫びでもあり、両親の離婚で傷ついた子ども時代の自分たちの想いでもあったのです。最終的に彼女は、自分を無視し続け、自分への愛がなかったことを知りました。

新しい人生へ

この体験により、自分自身との関係性が外側の世界に“反転”するというメカニズムをさらに深く理解したEさんは、もう何からも逃げることがなくなり、傷つけ合うこともなくなっていきました。

夫婦のコミュニケーションの質も変わり、夫の話す言葉や二人の間に噴き出す感情を“鍵”にして、自分を紐解くことで環境はさらに変わっていきました。

そして、目の前にいる“自らを分けたもう一人の自分(夫)”と本気で向き合い、一緒に新しい人生を築いていこうという強い意思が彼女の中にふつふつと湧いてきたのです。

(終わり)

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