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不登校の息子から教わった、本当の自分らしさ

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.235


Introduction

不登校は今や全国的な社会問題の一つと言ってもよいほど深刻な子どもの問題です。その数は小中学生で12万人を超え、中学生においてはクラスに不登校児童が1人いるという驚きの割合です。もしも自分の子どもが学校へ行きたくないと言い出したら、どう対処すればいいのかと考える親御さんも多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する実証例は、中学生の息子の不登校に悩み、親子関係はおろか家庭崩壊の危機にまで陥っていたある家庭の主婦(Kさん 40代 神奈川県)が、ミロスシステムに出合い、何が一番の問題なのかを知ったことから、目の前の息子が別人のように活き活きと生き出した体験です。

不登校だけでなく、子どもの行動に悩む親御さんにとって、Kさんの体験がヒントになれば幸いです。

『不登校の息子から教わった、本当の自分らしさ』

“何のために学校へ行くのかがわからない”

親子で中学受験を乗り越え、ようやく入った学校なのに、入学後、息子から笑顔が消え、自分らしさがなくなり、学校へも行かなくなってしまいました。

理由を聞いても、いじめに遭っているわけでもなく、学業面でも特に問題はなく、本人もはっきりとわからない様子でした。ただ、「何のために学校へ行くのかがわからない」と言うだけで、Kさんが納得できる回答は得られませんでした。

Kさんは精神的にも限界に

ちょうどその頃、夫が単身赴任中で、Kさんは一人で息子に向き合わなければならず、その上、義理の両親からも責められ、ストレスは相当なものでした。また、息子の学友たちの親にも不登校の件が知れ渡り、世間体を気にしながらKさんは悶々とした日々を過ごしていました。

毎日無駄になっていく子どものお弁当を見つめながら、親の心配をよそに寝てばかりいる息子に怒りが溜まり、時には、布団から叩き起こして暴力を振るい、隣近所に聞こえるほどの大声で罵声を浴びせかけることもありました。

そばに相談できる人もなく、精神的にも限界に達し、家庭崩壊の危機にまで陥っていました。Kさんは藁をもすがる思いで、心療内科を探し、たくさんの書籍も読み漁りましたが、状況は悪化する一方だったのです。

不登校は問題ではない・・・?

そんなどん底の状態のなかで、知人から手渡されたのが、ミロスシステムのセミナー案内でした。

「行ったらわかるから!」

その確信的な言葉に惹かれ参加してみると、今までの考え方やこだわりが全て吹き飛んでしまうほどの衝撃的な内容に、Kさんはびっくりしました。なかでも、セミナー講師に「不登校は問題ではない」「それを問題視することが問題」と言われたときには、ひっくり返るほど驚いたと言います。

“不登校は悪い事、学校へ行かない息子は問題児である―”

そんなふうに色付けされたフィルターを通してしか見ることのできない世界の中に、Kさんは今まで閉じ込められていたのです。

息子の本当の姿をみていなかった

セミナー終了後、大感激した彼女は、すぐに息子にも聞かせたいと思い、家に戻って話してみました。すると、即答で「僕も行きたい!」と、久々にわが子の本当の声を聴けた気がして嬉しくなりました。

息子は週1回ペースでミロスのセミナーに参加するようになり、楽しそうに足早に出かけていく姿に、Kさんは、今まで息子の本当の姿をまったく見ていなかったことに気付きました。

思い起こせば、今の中学に入学したのも、小学生の頃、周りの子どもと同じ事ができない息子に悩み、「公立中学ではやっていけないだろう」と、親の勝手な判断で息子の意思に関係なく、中学受験を決めていたのです。

活き活きとし出した息子

Kさんの息子は、セミナーに行くたびに活き活きとしだし、意欲的にミロスを求めだしました。それに伴い行動範囲も広がり、カリキュラムを受けるために1人で夜行バスに乗って遠くまで出かけるようにもなりました。

初対面の人たちともすぐに打ち解け合い、知らない土地でも滞在し、地元の人たちとの交流を楽しむ息子を見て、Kさんはハッとしました。

「本当は、この子ははじめから自分らしく生きていたのだ!」「それを私たち親が封じ込めていたのかもしれない…」

また、Kさんの息子は、自分の関心のあるものにも「行ってみたい!」「やってみたい!」という純粋な気持ちで動き出し、ヒッチハイクで知らない大人たちとドライブや会話を楽しんだり、ある地域の村では、畑作りや魚釣り、料理や陶芸にも挑戦し、なんと村の祭りの屋台で活躍する姿がテレビで放映されるなど、Kさんにとっては驚きの連続でした。

気付けば、自宅に引きこもっていた不登校児の息子は、全くの別人と言っていいほどたくましくなっていました。その後も、彼はほとんど学校へは行きませんでしたが、いつの間にか学友たちの人気者になり、たまに行くと大歓迎を受けるほどでした。

家族全員が変わってしまった

本当の自分らしさとは何か、自分を生きるとはどういうことなのか、そして、本当は何も問題がないことを、息子はミロスシステムに出合い体現し、その息子の姿を通して、Kさんの中からも、色んなこだわりや葛藤が消えていました。

今では「不登校は問題だ!」と闘っていたあの頃が懐かしく思えるほど、家族全員が変わってしまったのです。

不登校の側面にあったのは

もしも、あのままでいたなら間違いなく、親子共に精神を病み、家庭は崩壊していたと彼女は言います。ミロスに出合い、一見問題に思えるものでも、その側面にはまったく違うものがセットで存在していること、そして、何があっても人生を飛躍させるためのエネルギーに変えられることを知りました。

不登校の側面には、想像もつかない宝物が隠れていました。息子のおかげで、Kさんはその宝物を見つけることができたのです

(終わり)

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