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人間の真の解放(2) 自分不在の人生からの解放

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.138


Introduction

今週も「解放」をテーマに、運命に翻弄されてきた人たちが、ミロスシステムにより、人間存在の根源から解放され人生を再生させていく様子をお伝えします。

よく“自分がない”とか“自分を持っている”と言いますが、本当の“自分”とは、“相手”がいて初めて知ることができます。この連載でも常々お伝えしているように、「これが自分だ」と思っている“自分”は、実はひとりでは知ることのできない“自分の内面”がつくり上げた幻想であり、本当の自分は、その内面を映す“相手”がいてこそ知っていくことができます。

しかし、今まで人間はそのようなシステムを知りませんでした。そして、“自分以外は他者である”という3次元の概念から生まれた“この世のトリック”の中で、自分不在の人生を生きているのです。

今回ご紹介する実証例のWさん(女性)もそうでした。自分がなく、相手に合わせて、自分の思いやしたい事をあきらめ、存在すら消えそうになっていました。そんな彼女がミロスシステムに出会い、大きく変容していく様子をお伝えします。

『人間の真の解放(2) 自分不在の人生からの解放』

自分不在の生き方

夫婦関係も、親子関係も特に問題なく平和に暮らしていると思っていたWさんは、ミロスシステムで“本当の自分”を知っていく中で、実は相手に合わせていただけで、自分の思いや感情に蓋をしていたことに気づきました。

言いたい事があっても喧嘩になることを恐れ、我慢する。何か諍い事が起こりそうな時には、自分が折れることで上手くその場を収めようとする。本音を言って衝突した時には、自分を悪者にして責める…。

誰とも信頼関係を築けない

確かに、相手に合わせていれば関係性を保つことはできます。しかし、自分の気持ちを無視するような形では、自分自身との関係性はうまくいきません。そして、この世界では、自分自身との関係性が表に“反転”し、あらゆる関係性に表れます。その“仕組み”通り、彼女は誰とも信頼関係を築くことができませんでした。

欲しいものをあきらめてきた

しかし、なぜそんな生き方になってしまったのでしょうか。その直接的な原因は、多感な思春期時代に経験した両親の離婚にありました。

母子家庭になり、女手一つで自分と妹を養わなければならなくなった母の負担にならないようにと、特にお金の面では気を使っていました。大学への進学、車の免許取得、マイカー購入、成人式で着る振り袖…等々。

母に頼れず、だからといって、母の気持ちを考えると別れた父にも頼ることは出来ませんでした。結局、大学進学をあきらめ、欲しいものは自分で働いて手に入れ、買えないものは自分の気持ちをごまかす様に、それらしい理由をつけてあきらめてきたのです。

自分とは反対の妹

しかし、そんなWさんとは逆に、妹は自分の欲しい物を手に入れていきました。希望の大学に進学し、車も振り袖も両親に買い与えてもらったのです。

Wさんは、何でも素直に発言する妹が羨ましく、嫉妬し、同時に、妹のように振る舞えない自分に劣等感を感じていました。

そして、殻の中に閉じこもり、みんなから愛されている妹と、誰からも関心を持たれない自分をいつも比較していたのです。

繰り返してきたパターン

しかし、目の前の事象に映るものは、自分の内面です。この仕組みを知ったことで、彼女は自分の人生を客観的に観ることができるようになりました。そして、これまでの人生を振り返った時、自分の考え方にパターンがあることや、様々な関係性に噴き出す感情が、子供時代の父と母との関係性で感じていたものと重なることに気づいたのです。

彼女が人間関係で繰り返してきたものは、我慢、あきらめ、遠慮でした。感じてきたものは、嫉妬、愛されていない自分、無価値感でした。そして、それは父と母との関係性で生じたものでした。

周りに嫌われないように…

自分の下に妹が生まれ、両親の視線が妹だけに向けられていると感じた時の寂しさ、妹への嫉妬、愛されていないと感じた時の絶望感と自分への無価値感、親に受け入れてもらえないかもしれないという不安や、家族の中での疎外感…等々。

子供時代に感じたものを、その後の人生でも感じ続け、親に愛してもらえるように親の気持ちを考えながら行動していた自分が、今もなお存在し続け、夫や周囲の人間にどう思われるかと常に考え、嫌われないように行動していたのです。

超えるべきテーマがある

こうして自分の人生を紐解いていくことで、すべてが父や母に“感じたもの”から始まっていることがわかりました。

そして、自分が両親をどのように見て、何を感じてきたか、それこそが自らが選んだ人生に必要な“超えるべきテーマ”であることを知った時、すべてがリセットされ、ようやく、Wさんは“自分不在の人生”から解放されたのです。

両親の愛を感じることができた

すると、昔の自分には感じられなかった両親が見えてきました。

私が勝手に遠慮しただけで、妹と同じように求めれば、父は応えてくれたのかもしれない。本当は、父も母も私に好きなことをして楽しんでもらいたかったのではないだろうか。

遠慮して、我慢してきたけれど、両親は頼って欲しかったのではないだろうか…と、自分の中に両親の愛を感じることができたのです。

注目されるように…

それ以来、Wさんは自分のことを愛おしく思えるようになり、素直に心の声を受け取れるようになりました。すると、彼女の環境が急に変わっていきました。

夫や母とは今までにない信頼関係の中で、いろんな事を話し、受け取り合える仲に変わりました。

そして、以前は隅の方で存在を消していた彼女に、今、いろんなところで注目される機会が増えているのです。

自分不在の人生をリセット

いかがでしたでしょうか。自分に自信があってもなくても、人間は自分不在の人生を生きています。そして、自分がない者同士が、互いに相手に振り回されているのです。

ミロスシステムは本当の自分を知る究極の実践方法です。自分不在の人生をリセットし、まったく新しい人生を思う存分楽しんでいただきたいと思います。

(終わり)

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