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目の前の世界をどう観るかで人生は大きく変わる

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.77


Introduction

誰でも、“これだけはうまくできる” “これをしているときが一番楽しい” というものを何かもっています。そして、「面白い」「好きだ」という気持ちが創造意欲をかき立て、能力を高め、素晴らしい成果を生み出します。

もし自分の好きなことを仕事にできたなら、それだけで人生の成功者であるといえるでしょう。しかし、多くの人は自分に最も適した仕事を見つけることができません。

好きなことを見つけても「それで食べていけるのだろうか」と考え、未来の自分のイメージと現状との間にギャップを感じて不安を抱きます。よほど強い意志を持っていなければ、ネガティブな思考につぶされてしまうのです。

これからご紹介する実証例は、せっかくチャンスに恵まれていても、不安や自信のなさからいつも消極的になってしまう男性(Tさん)が、ミロスプログラムによって自分の道を切り開いていった体験です。

『目の前の世界をどう観るかで人生は大きく変わる』

人と比べてしまう

Tさんは絵を描くことが何よりも好きで、それを仕事にしてきました。昨年はある企業雑誌の表紙を担当することが決まるなど、大きなチャンスを手にした一年でした。

それまで絵を描いて得てきた収入をはるかに上回る報酬を受け取った彼は、好きなことをして財を得るという成功体験によって、高いモチベーションが続いていました。

しかし、しばらくするとその喜びも消えてしまい、彼はまた “自信のない自分” に戻っていきました。

「世の中には才能のある人はたくさんいる。僕の実力でやっていくことなんて無理だろう…」

常に “自分より上” と思える人と比べて自己価値を下げてしまう彼は、せっかくのチャンスを素直に受け取ることができませんでした。

母から言われていたこと

彼自身、そんな自分が嫌で、変わりたいと思っていました。しかし、「自分はこのままずっと変わることはできないだろう」と、どこかであきらめていたのです。

どうして彼は、これほどまでに自分に自信が持てないのか ─ その大きな原因は、子供時代の家庭環境にありました。

「女性には優しくしなさい」

Tさんは、子供の頃、母からこのように言われていました。なぜなら彼女は、自分の母に激しく暴力を振るう父の姿を見て育ったからです。

そのため、母は結婚相手に父親とは真逆の “まじめでおとなしい男性” を選びました。そして、男の子として生まれたTさんが自分の父(Tさんの祖父)のような男にならないよう、女性に優しく紳士的であるように言い聞かせて育てたのです。

情熱を閉ざしてしまった

「母の期待に応えるためにはいい人でなくてはならない。女性には優しくなくてはならない」

そう信じるようになった彼は、怒りや嫉妬など、自分の中の激しい感情を押さえ込むようになりました。

ところが、母の顔色を過剰に気にするがゆえに、彼は “自分を出すこと” を無意識に恐れるようになりました。そして、ネガティブな感情だけでなく、自分の中から湧き上がってくる “情熱” までも深く閉ざすようになっていきました。

そうして自分をストレートに表現することができなくなったことが、彼の自信のなさにつながっていたのです。

思考を客観的に観ると

しかし、そんな頑固な観念的思考が、ミロスプログラムによって簡単に外れていきます。

ある日、彼が私の講演会に参加したときのことです。そこで私が話した “高次元から解体した人間の思考” や “この世の仕組み” を聴いたとき、彼はそれまで自分を悩ませ続けてきた “自分の思考” を客観的に観ることができたそうです。

不安や恐怖など、ネガティブなものがベースになっている思考が無意識に働き、仕事に限らず、人生で起こるすべてのことをジャッジし、疑い、検証し、可能性の芽を摘んできたこと。

人間には無限の可能性があるのに、コンプレックスからつくられた夢や理想によって、その可能性が破壊されてきたこと。

そしてなによりも、従来の “人間の思考” では思い通りに生きることができない仕組みになっているという、この世の “同化・反転のシステム” には本当に驚いたそうです。

もっと自分を知りたくなったTさんは、そのあと参加した講義のなかで “人生を大きく変えるシステム” に気づきました。

ミロスプログラムの実践

ミロスプログラムの実践は、自分の内面(心や思考)が外側の世界をつくりだしているという理解から始まります。今まで目の前の対象物しか見えなかった視点が、プログラムを理解した瞬間に、自分の内面と外側を同時に観ることのできる “高次元の視点” に次元置換します。

この全く新しい視点から観ると、自分と相手(対象物)という分離感がなくなり、相手を通して感じるものが “自分では知ることのできない自分” だということがわかります。

“相手に感じる素晴らしさ”は“自分の中の情報”

それまでTさんは、「相手に抵抗感を感じたとき、それが自分の内面で起こっている葛藤であることを理解する」という実践はおこなってきました。しかし、抵抗感と対をなす “相手に感じる素晴らしさ” も、もともと自分の中にあるがゆえに共鳴して自分が感じているということを忘れていたのです。

あこがれのミュージシャンやアーティストたちが放つ魅力や才能をうらやましく思っていましたが、彼らを通して感じる素晴らしさが “自分の中にある情報” だとわかったとき、体中の細胞が歓喜に打ち震え、光り輝くのを感じたそうです。

「これからは好きなことを思い切りやろう!」

もう彼の中から無価値感や不足感という闇は消えていました。自分を信じられることの凄さに涙があふれて止まりませんでした。

次々と仕事の話が舞い込む

すると、高次元のシステムどおり、目の前の空間から自分の情報を受け取った彼に、次々と仕事の話が舞い込むようになったのです。

楽しみながら作り上げた作品は評判もよく、たくさんの縁をつないでいきました。そして、作品に惚れ込んだ人から一緒に企画を立ち上げたいというオファーも受けるようになりました。

“自分を知る” ことによって自信と強い意志を取り戻した彼のまわりでは、さらに信じられないことがどんどん起こっているそうです。“自分の道” に入った彼は、まるで強力な磁石のように人生に必要なチャンスを引き寄せているのです。

(終わり)

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