今の世の中におかしさを感じない人はいないと思いますが、自分の人生に「不公平だ、理不尽だ」と不満を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、自分に起こる出来事は、どんな事でもそれを見ている者の内面意識が表に反転して現れた世界です。「自分は間違っていない」と思う人には受け入れがたいことかもしれませんが、ミロスシステムで紐解くことで、その“仕組み”の矛盾のなさに驚かれるのではないでしょうか。
今回ご紹介する実証例は、仕事上でトラブルが相次ぎ、過酷な勤務状態や、取引先との人間関係で、心身ともに限界を超えてしまったある女性(Tさん 50代 静岡県)が、ミロスシステムで自分の内面意識を紐解き、理不尽な状況を繰り返しつくり出している自分のパターンから抜け出した体験です。
『世の中は不公平で理不尽 そんな人生の根源治癒』
仕事でトラブルが続く
仕事上で起きたある出来事をきっかけに、次から次へとトラブルが発生し、過酷な勤務状態へと追い込まれていったTさん。過去に手がけた仕事からもミスが相次いで発覚し、通常業務に加えて取引先への謝罪と後処理に追われ、連日深夜まで残業が続き、土日も休日出勤しなければならないほど異常な事態になっていきました。
責任感の強い彼女は、必死に仕事をこなしますが、いくらやっても追いつかず、気持ちは焦るばかりで、その上、取引先相手の理不尽な態度に感情をかき乱され、気分は落ち込み、食事ものどを通らないほどでした。
このままではいつかパンクしてしまうと思いながら、綱渡りをするような日々が何か月も続き、先の見えない不安と疲労から、もう一歩も先に進めなくなった時、Tさんはミロスシステムによって、この状況を自分の生き方を抜本的に変えるチャンスに変えていったのです。
内面意識を紐解いた
実は目の前の事象に“感じるもの”は、自分が内面意識に持っているものであり、嫌な感情ほど人生を変える“鍵”になります。Tさんは、取引先相手に噴き出す強烈な感情をミロスシステムに当てはめ、内面意識を紐解いていきました。
まずは、相手に感じる嫌な感情を出してみました。
理不尽な言い分や無責任さに対する苛立ち。不本意でも従わざるを得ない歯がゆさ。努力が報われない悔しさ、虚しさ、そして無力感・・・。
こうして自分の感情を客観的に眺めることができたTさんは、自分ではまったくわからない無意識に、無責任さや無力感があり、常にちゃんと仕事をしなければならない、結果を出さなくてはいけない、ベストを尽くさなくてはいけないと、責任や正義感に強く傾いていたことを知りました。
そして、それを埋め合わせようと必死に頑張り続けた結果、無意識が反転し、報われない虚しさや無力感を味わう酷い状況をつくり出してしまったのです。
子どもの頃から同じだった
思い起こせば、子どもの頃から、今と同じような感情を抱くことが多かったというTさんは、いつの間にか、
「私はどんなに頑張っても報われない」
「どうせ私が間違っているのだろう」
「正当な評価は受けられないのだから・・・」
と思うようになっていました。
“パターン”から抜け出すと
しかし、今回の件で、自ら苦しい状況をつくりだしていたことを知った彼女は、うまくいかない人生をつくり出していた“パターン”から抜け出すことができたのです。
その後、彼女の世界はみるみる変わっていきました。怒りや不安、恐怖心が消えたことで、何をするにも余計なことを考えることがなくなり、スムーズに物事が進むようになりました。
ミスの後処理など無駄な仕事もなくなり、今では時間的にも、気持ちにもゆとりが生まれ、あれほど忙しかった日々が嘘のように変わってしまいました。
Tさんも、「まるで、地獄から天国に救い上げられたようです」と言っています。
もし何も知らなければ、一生続いているかもしれない苦しみが、システムを知ったことで、根源からリセットされ、全く新しい人生に変わりました。今、Tさんは、自らの力で本当に望んだ人生を創造することができるミロスシステムの醍醐味を体験しています。
人間の内面意識がつくりだした幻想の世界
最後に。人間はどうしても自分が見ている世界を現実だと思い、目の前の事象に引っ張られ、無駄にエネルギーを消耗していますが、実は我々が見ている世界は本当のリアリティではなく、人間の内面意識がつくりだした幻想の世界です。この連載でご紹介しているミロスシステムの体現者の人生が“一瞬で”変わるのも、この事を証明しています。
ミロスシステムは人間の意識の構造を解き明かし、誰もが理解でき、実践できる方法論です。人生や世の中を嘆くよりも、自分(意識)を知ることが何より最速で人生を再生する方法なのです。
(終わり)