『人間が人生を初期化できたらどうだろう。それは単により良い人生にするとか、今までの再出発のイメージでは追いつかない。何歳になっても今までのデータ(記憶)は残しながら、まるでやり残したことを成就する来世のように生きることができたらどうだろうかということだ』(THE ANSWER/ROSSCO著 三交社より)
今回ご紹介する実証例は、自分の人生をつくってきた大元に戻り、完全にリセットして新たな人生を意識的につくり直すことができる“ミロスシステム”に興味を持ったある女性(Sさん)が、本当にそれが可能であることを体感した体験です。
『三次元のバランスを理解した時、人生は初期化する』
友人を助けたい!
14歳で母を亡くし、そこから辛い人生がはじまったと言うSさん。いつまでも悲しみの淵に沈んではいられないと立ち上がり、前向きに明るく生きようと頑張ってきました。
しかし、なぜか辛い出来事ばかりが続き、それを乗り越えようと頑張れば頑張るほど人生は悪くなる一方でした。どうすればいいのかわからず、宗教や心の世界にも救いを求めましたが、結局は何も変わりませんでした。
そんななか、Sさんはミロスシステムに出合いました。
「目の前の様々な事象に映し出される自分の“内面意識”を知っていく」
というシンプルな実践により、今までどうにもならなかった事がスムーズに終わっていくことに驚き、もう頑張らなくてもいい生き方に癒やされていきました。
ところが、ある日、友人から命にかかわる病気の相談を受けた彼女は、また「なんとかしなくては…」と考え出したのです。
立て続けに不幸が起こり始め・・・Sさんは
「私が助ける!」
Sさんは友人を救おうと、以前に習った“ある施術”で治療をし始めました。しかし、横ばい状態が続くだけで、結局のところ力にはなれませんでした。そして、今度は、突然、継母が原因不明の危篤状態に陥ったのです。
立て続けに起きた不幸に、ようやく“元の生き方”に戻っていたことに気づいた彼女は、もっとシステムの理解を深めようと、本格的に学び出しました。
プラス思考に傾いていた?!
まず、Sさんが知ったのは、すべての要素が“対”の二つのエネルギーで成り立っている三次元で、その仕組みを知らずに、“片側のエネルギー”だけで生きていた自分でした。
目の前の相手や出来事を常にジャッジし、ネガティブなものを嫌い、ポジティブに傾き生きてきたこと。そして、自分のマイナス面を嫌い、それを隠して“いい人”を演じ、“理想の自分像”に向かって努力してきたこと。
しかし、片側を嫌い、もう片側を求めることで、望まない世界をつくり出し、さらに自己否定を大きくしていたことがわかったのです。
“完璧なバランス”がある
これまで片側ばかりに意識を注いできたSさんは、もう片側も同時に見ることができるようになり、その二つの極が常に同じ大きさで同時に存在し、“完璧なバランス”で動いていることも知りました。
そして、そうして得られた“新しい視点”で、自分のことや両親のことを見つめ直してみたのです。
“新しい視点”で自分と両親を観ることができた
Sさんは自分のことを、“いいかげん”で“だらしがなく”、“気分屋”で“つまらない人間”だと思っていました。しかし、もう片側には、会社を経営する夫を支え、二人の子どもを育てる努力家の面を持っていました。
父については、これまで“頭はいいが気難しい人”だと思ってきましたが、もう片側には“誰よりも先を見ている先見性”という素晴らしいものがあることに気づきました。
母についても、“優しいけれどすぐにあきらめる人”、つまらない人生を送り、早くに亡くなってしまったと思っていましたが、もう片側に、“寛容さ”や“協調性”という女性らしい美しさがあり、母の人生は自分が思っていたようなものではなかったことに気づいたのです。
Sさんに、新しいエネルギーが満ち始める
父と母の片側しか見えなかったとき、Sさんの人生は報われないものでした。なぜなら、親に映し見ているものも、子である彼女の“内面意識”であり、その内面が、人生に様々なドラマをつくり出し、親と同じ感情をそこで体験しているからです。
しかし、両方が見えたとき、父と母に映し出された新しい情報-父の先見性と母の寛容さや協調性が彼女の中で混ざり合い、まったく新しいエネルギーに満ちたSさんが誕生したのです。
すると、彼女の目の前の世界にも変化が起こり出しました。
周りの世界がどんどん変わり出した
ずっと低迷していた夫の会社に、新しい仕事が舞い込むようになり、業績が今までになく急上昇しだし、会社が大きく動き出しました。
高校に入ってから全く勉強をしなくなった息子が、Sさんの変化を見て、ミロスシステムに興味を持ち出し、親子で学び始めました。
危篤状態に陥った継母は、その後、状態が安定し、今では穏やかに過ごしているそうです。
そして、病気だった友人も、夫婦関係や子どもに大きな変化が現れ、なんといっても病気に怯えていた表情が笑顔に変わりました。
“人間が人生を初期化する”
Sさんは、“人間が人生を初期化する”という想像もつかなかった世界を体現し、そればかりか、一人の人間の変容が周囲の人間の人生までをも変えていくというミロスの凄さも体感することができました。
私の書籍を読んだとき、「本当にそんなことができるのだろうか」と疑念と期待を持たれたそうですが、それが本当に可能であることを自身の体験をもって実証されたのです。
(終わり)