自分を見つめる“新次元の視点”で、負のパターンから自分を救い出す

Rossco’s Eyes ～人生を俯瞰する視点～ Vol.204

Introduction

人生、生きていればいろんな事が起こります。できれば避けたかった事や、想定外の問題が襲ってくることもあります。そんな時、多くの人は慌てふためき、なんとかしようともがきます。

しかし、本当の問題は目の前の事象ではなく、問題の渦中にいる人間の意識の奥底に潜んでいるのです。

今回ご紹介する実証例は、何もかもに疲れ果て、人生すべてに辟易として生きていたある女性（Aさん 40代岡山県）が、ミロスシステムに出合い“新次元の視点”から自分の意識を紐解き、“負のパターン”にはまっていた自分を自ら救いだし、新しい生き方へとシフトチェンジした体験です。

『自分を見つめる“新次元の視点”で、負のパターンから自分を救い出す』

身勝手な父…、守ってくれない母

Aさんは、土建屋を営む父と、薬屋を営む母のもと、三人姉妹の次女として生まれました。彼女の父は非常に面白い人でしたが、その反面、怒ると手がつけられないほど気性が激しく、家族全員が父の顔色をうかがいながら過ごしていました。

父の勝負事にかける情熱は相当なもので、大金を使い、お金の工面に困ることも度々ありました。しかし、どんな時でも母はじっと辛抱し、Aさんは子ども心に、この母のおかげで父は勝手気ままに振る舞っていられるのだと思っていました。

父のハチャメチャな生き方に家族全員が振り回され、Aさんは、身勝手な父のことを嫌っていました。しかし、実はそれ以上に、父の攻撃から自分を守ってくれない母のことも許せなかったのです。

正義感をかざして

そうやって両親のことを嫌い、自分を愛することも、存在価値を感じることもできなくなってしまったAさんは、上がり下がりの激しい家の中で、穏やかさや平和を求めるようになりました。そして、両親に感じる抵抗感をバネにして、モラルを高め正義に傾いていったのです。

Aさんは自分の弱点を隠すように、外の世界では虚勢を張り、明るく振る舞いました。正義感をかざして自分のルールを相手に押し付け、同時に自分のこともがんじがらめにしていきました。

世の中のすべてに辟易する

そんな彼女の目の前には、ケンカや争い事、虚しさを感じる出来事ばかりが起こり、Aさん自身も“外向きの自分”を演じているため、人間関係が煩わしくなり、高校生の頃には、もう“生きづらさ”を感じていました。

しかし、その頃の彼女はまだ、自分に対する抵抗感を目の前の相手や事象に映し見ているという“仕組み”を知る由もありません。さらに正義に傾き、間違ったことを正そうとしたことで、かえって人生に対する不条理な想いが膨らんでいったのです。

自分に…人生に…世の中のすべてに辟易としていたAさんは、“生きる”ことに意味を感じられなくなり、「いつ死んでもいい」と思うようになりました。

次々に不幸が起こり…

やがて彼女も結婚し、子どもを授かり、平和で穏やかな暮らしを求めましたが、思うようにはいきませんでした。

サラリーマンを辞めて起業した夫の事業がうまくいかず、その上、ビジネスパートナーにも裏切られてしまいます。Aさんは家計を支えるために働かなくてはなりませんでした。

そして、さらに難題がAさん家族に降りかかります。小学生の息子が深刻な病にかかっていたのです。

Aさんは、我が子を失う恐怖に襲われ、藁をもすがる思いで救いを求めました。その先で彼女の心をとらえたのがミロスシステムでした。

二つの極が同時に存在している“仕組み”

まず衝撃を受けたのは、“病気”と“健康”は表裏一体しているという仕組みでした。人間が真逆のものだと思っている二つの極が、高次元から観ると、同じ大きさで常に同時に存在しているという“仕組み”に驚いたのです。

窮地に追い込まれていても、その対極には“安心”や“調和”が同時に存在しているという“仕組み”を理解できたとき、Aさんの中から不安が消えました。病気と闘うこともなくなり、自ずと状況も好転していきました。

その後、息子さんは何も問題なく元気に過ごしているそうです。

目の前から争いや問題が消えた

また、意識の奥まで見通す“自分を見つめるまなざし”（新次元の視点）を得たことにより、男性が立ち上がらないという先祖代々の“パターン”や、自分を含め、強く生きなければならなかった女性たちが持っていた無意識の無価値感や、その無意識が目の前に様々な問題となって現れる“メカニズム”が明らかになるとともに、心の葛藤はなくなり、目の前から争いや問題も消えていきました。