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罪悪感のある女性は幸せになれない【後半】

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.56


Introduction

自分は幸せになれないと思っている女性。誰かに愛されても、認められても、受け取ることができない女性。世の中には、“罪悪感” のために幸せになれない女性が少なくありません。

前回より、30年近くも罪悪感を抱えたまま結婚生活を送っていたTさんの体験をお伝えしています。後半の今回では、システムを知り、思考のトリックに冒された “自分”という殻を破った彼女が、罪悪感の呪縛から解放されていきます。

『罪悪感のある女性は幸せになれない』【後半】

いままでのアイデンティティは自分ではなかった?

結婚時の人間関係や家庭の事情から罪悪感を抱えてしまったTさん。

「私だけ幸せになることは許されない…」

そんな “思い通り” の結婚生活がつづきます。

夫に愛され、子供にも恵まれ、物質的にも何不自由ない恵まれた環境にいながらも、彼女が見ている世界はどこか満たされない空虚な世界でした。それでも、「結婚なんてこんなものなのだろう」と自分を納得させていました。

しかし、ある日突然、夫から離婚宣告を受けます。この先どうしていいのかわからず途方に暮れていたとき、彼女はシステムに出会いました。

まず彼女が驚いたのは、“この自分” は本当の自分ではないこと。人間は、思考がつくりだしたアイデンティティーを自分だと思い込んでいる、つまり、普段考えていることや感情そのものが “自分” であると信じているということでした。

それを知った時、彼女は「今までいろんな事で悩んできた自分が “ニセ者” でよかった」と安堵します。そして、いま自分が苦しんでいる夫との関係性が全て “システム” をもとに成り立っていて、それが “トリック” でしかないということを知って驚きました。

自分が自分自身に与えているものとは

トリックを知らなければ、いくら頑張っても上手くいはずがありません。逆にいうと、トリックさえわかってしまえば、どんなに厳しい状況でも一瞬で変わってしまいます。そのことを理解した彼女は、行き詰まった人生のなかに一筋の光を見いだします。

システムについて聞いたなかで彼女が最も感動したのは、結婚に隠された秘密でした。結婚が “男と女の創造システム” であり、世界までをも再生させてしまうほどの可能性を持っている ─ そのとてつもない話に、それまでの結婚観が一掃されました。自分の求めていたものが必ずここにあることを確信し、“今やるべきこと” がはっきりと見えた彼女の目の前に、確かな一本の道が開けたのです。

システムの理解が進むにつれて、夫に対する彼女の見方はどんどん変わっていきました。夫に感じるものは、実は “自分が自分自身に与えているもの” ─ それに気づいたとき、今まで取り込まれていた自分の思考が客観的に見えるようになりました。

愛して欲しいという叫び

・「自由になりたい」「いろんなしがらみから解放されたい」と願いつつ、自分に罪を負わせつづけている自分。・「幸せになりたい」「愛されたい」と思いながらも、「愛される価値がない」「幸せになることは許されない」と思っている自分。

その矛盾に気づき、結局は “思考が決めつけた通り” の人生が展開していたことを知ったのです。まさか、すべてを自分がつくりだしていたとは思ってもみませんでした。

さらに彼女が気づいたことがありました。それは、“愛しているからこそ憎しみが湧く” と言われるように、夫からにじみ出る威圧感や突然の離婚宣告さえも、逆の見方をすると、「僕を見て欲しい」「僕を愛して欲しい」という夫の叫びだったということです。

そして、その叫びが他ならぬ “自分の心の叫び” だったことがわかった瞬間、彼女の体の奥から温かいものがあふれ出し、それまで灰色に覆われていた彼女の世界は、まるで新しい命が吹き込まれたように色鮮やかな世界へと変容しました。

自然と変わった夫婦関係

Tさんは自分と夫の関係性を俯瞰する “客観性” を持つことにより、見たこともない自分を “夫を通して” 知っていったのです。

その結果、彼女は不安や恐怖、否定をつくり出す思考に取り込まれることがなくなり、いつの間にか罪悪感も消えていました。夫婦関係も自然に変わり、今では夫もシステムに関心を持つようになり、二人で “本当の結婚” への道を歩んでいます。Tさんにもようやく幸せが訪れたのです。

では、彼女の強烈な罪悪感はいったいどこから生まれていたのでしょうか。

私たちの思考は、相手の行為や自分の行為、目の前の出来事に対してさまざまに反応します。例えば、否定されることに敏感な人、裏切りに敏感な人、ずるさに敏感な人、劣等感を感じてしまう人…人はそれぞれ特徴的な思考回路を持っています。そして、Tさんの場合、罪悪を感じやすい思考回路でした。

本当の自分がいること

彼女にとって、結婚は人生の一大イベント。それゆえ、結婚する時に強烈に感じた罪悪感が彼女の記憶に深く刻まれました。しかし、実は子供の頃から、彼女は “罪悪感に悩む人生” をつくりあげていたのです。

それまでの彼女の人生は、決して悪い面だけではなかったはずです。悩み、苦しむ一方で、罪悪感をバネにして “自立した女性” “良い妻” “良い母” を演じることができたからです。

けれども、最終的に彼女の罪悪感は「離婚は自分のせいだ」という罪悪を生み出しました。もし、Tさんが “トリック” に気づかなければ、罪悪感を増長させていく思考回路から抜け出すことができず、永遠に “幸せを感じられない世界” で生きつづけていたことでしょう。

思考回路はアイデンティティーを生み出します。そして多くの現代人は、罪悪感のみならず、このアイデンティティーによって生じたさまざまな否定的感情に悩まされています。

しかし、あなたが思考で認識している自分 ─ 悩んでいる自分 ─ とは一切関係のない “本当の自分” がいるのです。その本当の自分に戻り、本当の人生を歩むために、ぜひともシステムを知っていただきたいと思います。

(シリーズ終わり)

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