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どん底からの完全復活 ~波乱万丈な人生をつくり出したまさかの原因~

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.282


Introduction

世の中なにが起こるかわからない時代。真面目に一生懸命がんばっていても、自分は大丈夫だと思っていても、ある日突然、思いもよらないことが自分の身に降りかかってくるかもしれません。そして、そうなった時、人間は何とかしようとして動きますが、実はそうすることで更に深い泥沼にはまり込み、苦しみが増していくという三次元のトリックの中で生きているのです。

今回ご紹介する実証例は、親会社の突然の倒産で、それまで築き上げてきたものを一瞬にして失ったOさん夫婦(夫Kさん40代 妻Mさん50代 静岡県)が、ミロスシステムに出合い、人生を紐解くことで今まで知らずにはまっていた3次元のトリックを知り、波瀾万丈な人生を終わらせ、完全復活した体験です。

『どん底からの完全復活 ~波乱万丈な人生をつくり出したまさかの原因~』

親会社の突然の倒産

今から5年前、Oさん夫婦は親会社の突然の倒産で、仕事も、信用も、資産も、すべてを一瞬にして失いました。代理店の中で最も顧客数が多く、売上を上げていた分ダメージは大きく、多くの人に多大な損害と迷惑をかけることになってしまい、それからの2年間は、後処理と、親会社に代わって顧客への謝罪と苦情対応に追われ、仕事もできない生活が続きました。

収入もなくなり、お金もみるみる減っていき、生活費さえクレジット会社から借りなければならなくなり、やり場のない怒りと、理不尽さ、虚しさで気が狂いそうになりながら、互いに思いやる余裕もなくなり、夫婦関係も最悪な状態でした。この時、2人の娘も家に引きこもり不登校になりましたが、それが問題に思えないほど大変な状況でした。

心の傷はまったく癒えない

そして、もがき苦しみ、ありとあらゆる負の感情を体験し、とことん落ちきった時、もう一度頑張ってみようと新しい事業を立ち上げますが、仕事が軌道に乗り出しても、経済状態が少しずつ好転しても、心の傷はまったく癒えず、依然として様々な葛藤が渦巻いていました。

「一生懸命がんばってきたのに、どうしてこんな事が起きたのだろう・・・」

これまで成功法則や宗教など、多額のお金と時間を費やしいろんなものを学んできた結果がこれかと思うと、自分の人生がつくづく嫌になりました。

ミロスシステムとの出合い

そして、「本当のことを知りたい、この世の真理を知りたい、思い通りに生きる方法はないのだろうか」と強烈に求めていた時、ミロスシステムに出合ったのです。

それまで学んできた事とはまるで真逆の内容に驚きますが、今までのやり方では立ち行かないことを感じていたOさん夫婦は、このシステムにかけ、様々なカリキュラムを受けていきました。

システムで人生を紐解き、自分では知ることのできなかった意識の動きや、無意識の葛藤、心の奥に隠した感情など“まさかの自分”を発見していくうちに、何故こんな人生になったのか、そのメカニズムもわかってきました。

父との関係性と同じ

中でも妻のMさんが最も驚いたのは、父との関係性が、親会社が倒産するという出来事にスライドしていたことでした。これには彼女もアゴが外れるほど驚いたそうです。

Oさん夫婦はどちらも親を嫌い、反面教師にして生きていました。“親に愛されなかった”という愛の欠乏感をバネにして、自分の思い通りになる人生を夢見て、社会的な成功を手にしようと頑張ってきました。

しかし、この世界で頑張れば頑張るほど、バネにしたマイナスは同じ大きさで膨らみ、やがて表に“反転”します。欠乏感をバネに頑張っていたOさん夫婦も例外なく、この“反転のトリック”にかかり、成功と失敗を繰り返してきました。

そして、今回、これまでで最大の反転劇を体験したのです。倒産した親会社の社長は、Mさんにとってビジネスの師匠であり、父のように全幅の信頼を置いていた存在でした。その人に裏切られる形で倒産に追い込まれ、もうこんな人生なら要らないとまで思いましたが、実はその感情が、昔、父に抱いていたものと全く同じものだったのです。

子どもの頃

子どもの頃、優秀な弟と比べて、無意識に自分の評価を下げてしまったMさんは、「私は愛される価値もない」と思い込んでいました。その思い込みから見える世界は、自分だけが愛してもらえない惨めな世界。父の意見も、娘を心配するがゆえの忠告も、Mさんには否定的なものにしか聴こえませんでした。彼女にとって父は、ワンマンで、すぐに感情的に怒る嫌な存在でしかありませんでした。

そんななか、ある出来事で「父に見捨てられた」と思い込んだ彼女は、家を飛び出し、その強烈な怒り、悲しみをバネに「父を見返してやる!」と頑張り続けていました。

そして、父を嫌いながらも無意識に父性の愛を求め、信頼できる男性に理想の父親像を重ねては、認めてもらおうと頑張りますが、父に対して感じていたもの―“愛してもらえない”“見捨てられる”“裏切られる”―を、相手に感じてしまい、その通りの結果を招いていたのです。

夫婦関係にもスライドしていた

また、夫婦関係においても、父に抱いていた感情や気持ちがそのまま夫にスライドしていました。

何を言ってもわかってもらえない。私の言うことはすべて否定される。いつかこの人も私を見捨てるに違いない…と、彼女は心を閉ざしていました。

そして、心に同じ傷を持つ夫も、妻の態度に自分を受け入れてくれなかった親を感じて怒りが噴き出し、喧嘩が絶えませんでした。

全体像が観えた

しかし、こうして全体像が観えた時、すべては、Mさんが“父をどう見ていたか”に始まっていることがわかりました。それはイコール“自分に対する自分の評価”であり、低い自己評価を父に映し見て生じた“思い込み”がつくり上げた人生でした。

親会社の倒産も、夫婦関係もシステムで紐解け、父に対する思い込みが外れたら、父の大きな愛が彼女の中にあふれてきました。会社の倒産で迷惑をかけた両家の母に対する罪悪感も、その母たちの愛を感じ入ることで消えていき、夫婦ともに、もともと両親から充分に愛され認められていたことがわかると、マイナスからプラス思考に傾くパターンも終わりました。

どん底の人生からの復活

今では仕事も順調、夫婦関係も新鮮で、子ども達もまったく変わってしまったそうです。借金だらけのどん底の人生は完全に復活したのです。

Oさん夫婦はこう話しています。

「もしミロスに出合っていなければ、死んでいたかもしれないし、離婚もしていたかもしれない。でも、この出来事のお陰で、自分の中にあった本当の問題を終わらせ、すべてが再創造されました。本当にパーフェクトなプロセスでした。今、本当に幸せです」

(終わり)

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