● まえがき（6P〜8P）

人間の究極の目的、それは、自分自身を知ることではないでしょうか。
ソクラテスが最も愛したという「汝己を知れ」という言葉がありますが、
私たちは潜在的に、自分は何者なのか、何のために生まれてきたのかを探し求めて生きています。
そういう私も子供の頃から自分は何者かと、ずっと探し求めてきました。

そして私は、あまりにも当たり前で日常的なものにその「答え」が隠されていたことを発見したのです。
それが「結婚」です。　私のいう「結婚」は一般的な概念とはまったく違い、
プラス極とマイナス極のように相対する二つの極の「融合」を言います。
人間でいうなら男と女という二つの極の融合です。

まずは、わたしが「結婚」という答えを発見するに至った経緯をお話しします。
私は生まれつき病弱で家にいることが多かったために、いつもさまざまな想像を巡らせて遊んでいました。
一風変わった発想をする子供で、ある日「鏡」を見ていてこの世の仕組みに気づいてしまったのです。
それが、本書に著した鏡の世界（ミラーワールド）です。
私がわずか六歳のときでした。

鏡には自分が映ります。　鏡の仕組みを知った私は、自分の周り（外側の世界）に見えるものは、
すべて自分の内側（細胞の中）にあるのではないかと思い、それ以来、目の前に見る出来事を
自分の内側にある情報として非常な関心を持って見るようになりました。
しかし当時は、私の話を誰も理解しませんでした。

また、子供の頃から「愛とは何か」ということにも関心がありました。
真実の愛を求めて何度も恋愛をしましたが、それもいずれは別れを迎えてしまう。
人は愛を求めて一緒になるのに、どうして別れが来てしまうのか。
真実の愛はないものかと、いつも考えていました。
そして、成人して結婚を意識し始めた頃、太古から続いている男女のシステム「結婚」に着目し、
そこに宇宙の壮大なプログラムのようなものを感じたのです。

このときからの私は、結婚の研究に余念がありません。　そんな中、ある女性と運命的な出会いがあり、
手探り状態で二人で未知なる「結婚」を解明して「MIROSS（MIROSS）」という理論を完成させたのです。
それは、男と女の両極の融合としての「結婚」から生まれた人間にとって、すべての「答え」になり、
同時に、ほんとうの自分を知っていく実践方法となりました。

自分を知ることのできる究極の鏡がパートナーであり、
パートナーが私の人生の「鏡」そのものであったということです。
そして、真実の「結婚」により、お互いまったく新しい本当の自分に出会えたのです。

私たちの生きている世界は、プラスとマイナス、表と裏、男と女、結婚と離婚、幸せと不幸、戦争と平和、というように
すべての要素が二つセットで存在しています。これを相対、二元性といいます。
これらは一方を知るためにもう片方が存在しており、切り離すことのできない関係性にあります。

しかし、このシステムのトリックに人間は翻弄され、さまざまな問題をつくりだしてしまいました。
二元性の世界では、プラスを求めればマイナスに反転し、幸福を得ても常に不安、恐怖がつきまといます。
これでは永遠に人間は救われません。

MIROSSは、二つの極を融合し、二つを超えたまったく新しい世界を生み出す原理です。
実践をするだけであらゆる問題を超えることができます。
多くの人が、結婚、離婚、成功、失敗を繰り返しています。　
しかし、このような繰り返しを完全に終わらせ、私たちが求めるほんとうの自由、真の豊かさを手に入れ、
不安も恐怖もない絶対安心の世界で、思いのままに生きられる…… そんな世界をつくりだすことができたなら。

MIROSSは新しい生き方の基盤となる「結婚学」です。　MIROSSを実践し、ほんとうの自分を知り、
この結婚を歩むカップルが増えることで確実に世界を変えていけると確信しています。

この物語は、冴えない人生を送っていた一人の男性がMIROSSに出会い、鏡の仕組みを使って
相手に映し出される自分に気づいていくことで究極のパートナーを引き寄せるというストーリーです。
フィクションの形をとっていますが、主人公が変容していくプロセスは事実であり、
MIROSSのエッセンスがちりばめられています。

すべての人が、本当の自分を知ることの素晴らしさを体験し、
絶対安心の世界で思いのままに人生を創造していかれることを願っております。

（ミラーワールドの魔法ーたった一日で究極のパートナーと出会える！ー　6P〜8P　まえがき より）