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離婚の危機〜繰り返し不幸を招くメカニズムをリセット

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.201


Introduction

今や芸能人だけでなく一般人でも結婚と離婚を繰り返す人がけっこういます。ある調査では、二度目、三度目と離婚を繰り返すたびに離婚率が上がるという統計結果も出ています。

しかし、なぜ同じ失敗を繰り返してしまうのでしょうか。一般的に、結婚と離婚を繰り返す人の特徴として、こらえ性がない、相手に合わせることができない、相手を見る目がない、浮気癖などが挙げられますが、本当の原因はそこにはなく、実は本人も自覚のない“内面意識”が夫婦関係の危機を引き起こしているのです。

今回ご紹介する実証例は、離婚の危機に直面したある女性(Yさん 50代 千葉県)が、ミロスシステムにより人生を紐解き、自分の内面意識を知ることで、繰り返し不幸を招く“メカニズム”から抜け出し、夫婦関係ばかりでなく人生そのものを再生させた体験です。

『離婚の危機~繰り返し不幸を招くメカニズムをリセット』

母から刷り込まれた結婚観

女は経済力のある男性と結婚することで幸せになれる…。これはYさんが子供の頃から漠然と認識していた結婚観です。

所詮、この世は男性社会、女は男には敵わない。国のトップも会社の重役もほとんどが男性だ。だから、女の幸せは結婚相手によって決まるという母の価値観が知らず知らずのうちに彼女に刷り込まれていたのです。

いつしかYさんは、女の私にはお金を稼ぐ能力はない、お金は男性に与えてもらえばいいと思うようになりました。学歴や職業にこだわる母を軽蔑する一方で、彼女にも仕事でキャリアを積み、自立する気持ちはなく、無意識に経済力の有無で男性を選別していました。

そして、Yさんは理想の男性と出合います。家柄、学歴、職業とも申し分のない男性と結婚し、経済的に恵まれた家庭の主婦になれたのです。

しかし、わずか1年で“夫の裏切り”にあい、結婚生活は二年で終わりました。

経済力のある男性と再婚

それでも“女の幸せは男次第”という考えは変わらず、Yさんは次の結婚相手を探しました。経済力という条件は外さずに、元夫とは正反対の誠実で優しく自分だけを見てくれる人に出合い、今度こそ幸せになれると信じて再婚しました。

何不自由ない暮らしと可愛い娘に恵まれ、彼女は幸せを手に入れたはずでした。ところが、今度は夫の存在を疎ましく感じるようになっていったのです。

夫を避けるように子育てや家事にのめり込み、自分の楽しみや欲求を断ち切ってまで、生活全般にわたって良いと言われるものにこだわり抜いた結果、Yさんは心身ともに疲れ果てていました。

ミロスシステムとの出合い

そんななか、ある日、夫の“裏切り”が発覚したのです。

前回の結婚を教訓にして、元夫とは正反対のタイプを選んだにもかかわらず、彼女は同じ目に遭いました。

夫と顔を合わせるたびに喧嘩になり、激しく罵り合い、「もう別れるしかない…」と思い詰めていた時、ミロスシステムに出合い、夫婦の危機を引き起こした自分の“内面意識”と、繰り返し不幸を招く“メカニズム”を知ることになったのです。

なぜ何度も夫に裏切られたのか?

なぜYさんは、二度の結婚で二度とも夫に裏切られてしまったのでしょうか。そもそもの始まりは、彼女の子供時代に遡ります。

心配性で過干渉の母に自分の意思をつぶされてきたと思っていたYさんは、母に認めてもらえた体験がなく、自分は愛される価値のない人間だと無意識に思い込んでいました。

そんな彼女にとって、経済力のある男性との結婚は自分の価値を上げるためのステイタスであり、実際に理想の結婚相手とめぐり合い、自分の存在価値は高まり、生まれて初めて母に認めてもらえた安心感を得ることができました。

自分を愛せない者同士の結婚

しかし、自分のことを愛せない彼女は、誰からの愛も受け取ることができず、愛し方もわかりません。そして、彼女と引き合い出合った夫もまた無意識レベルでは彼女と同質の感情面(心の傷)を持っているため、自分を愛せない者同士が結婚していたのです。

つまり、Yさん夫婦はともに、自分を愛せず、“自分自身を裏切り続け”、自己の無価値感を埋めてくれるものを外の世界に求めていたのです。

そして、“自分自身との関係性”が変わらない限り、また同質の感情面を持っている相手と引き合い、同じような状況をつくり出します。

二度目の結婚相手は、表向きは元夫とは正反対のタイプでしたが、内面的なものは彼女と同じです。三次元の法則により“自分自身との関係性”が夫婦関係に“反転し”、再び“裏切る側”と“裏切られる側”を夫婦で演じ、離婚の危機に陥ったのです。

夫婦関係が再生した

Yさんは、自分の“内面意識”が目の前の相手に映し出されるという三次元の法則を知らずに、母に対する思い込みから自分の価値を下げ、存在価値や愛を求め、手に入れてもこぼれ落ちてしまうという人生を生きてきました。

しかし、彼女が母を見て感じたものさえも、もともと彼女が持っていた自己否定感であり、自分に対する評価を“母のまなざし”や“母の言動”に感じていたのです。

こうして、“内面意識”と繰り返し不幸を招く“メカニズム”を理解したことで、彼女の人生は苦しみの真っただ中にいた頃からは想像もつかないほど変わってしまいました。

あれほど酷く傷つけ合った夫と、互いに一切わだかまりを残さず再生したことは本当に奇跡だと彼女は言います。そして何よりも人生のあらゆるシーンに法則があり、それを紐解く“新次元の知性”を持てたことに感謝が尽きないそうです。

(終わり)

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