今回は、子供の頃の親子関係で生じた親に対する“誤った思い込み”を、ミロスシステムでリセットし、大きく変容した人たちの体験をご紹介します。

親子の関係性が子供の人生に大きく影響することは一般的にも知られていますが、あなたにとって最悪な親が、自分の“誤った思い込み”でつくられたものだとしたらどうでしょう。

確かに、父に暴力を振るわれた、母からひどい言葉で傷つけられたという過去は事実でも、父や母に感じたものは、実は自分の内面が表に“反転”し、映し出されたものであり、その“仕組み”を知らないがために、両親を嫌い、分かり合えないまま人生が狂っていくのです。

今回ご紹介する実証例は、子供の頃から両親に反発して生きてきたある女性（Nさん）がミロスシステムに出会い、親に対する誤った思い込みをリセットしたことで、どんどん才能が開花し自分の道が開けていった体験です。

『遺伝子のスイッチON！　新次元のサクセスストーリー』

才能ある家族の中に生まれて

Nさんは、両親と弟、そして、母方の祖父母が二世帯住宅で暮らす家庭で育ちました。そして、父はダムやトンネル等の設計師、母は生花講師、祖父母は服飾関係のテーラーを営む、家族全員が“ものづくり”のプロであり、アーティストでした。

そんな家族に囲まれ、豊かな感性を養いながら育ってきたのかと思いきや、まったくその逆で、小さい頃から“弟ばかり可愛がられている”と思っていたNさんは、両親を嫌い、家族の中で孤立した日々を送っていたのです。

寂しさが憎しみに変わり･･･

“弟ばっかり…”“私は愛されていない…”Nさんにはそんな世界が見えていました。しかし、これが彼女の“誤った思い込み”でつくられた世界であり、その思い込みの罠に気づくことなく、親の言動から“愛されていない”と感じるものばかり拾い集めていったのです。

親の愛情を感じられない寂しさが、いつしか憎しみに変わり、その憎しみがさらにネガティブな想像を膨らませ、憎き父親像と母親像をつくり上げていきました。“縁を切ろう”とまで思うほど、彼女の抵抗感はもの凄いものでした。

いつも仕事が上手くいかなくなる

そして、両親や家族に反発していたNさんは、親や祖父母がやってきたこととは全く別のジャンルで成功して、いつか見返してやろうと思っていたのです。

家族を見返すために頑張って努力し、やがて自分が得意とする分野の仕事に就き、やりがいも感じるようになりました。しかし、上手くいきかけると、いつも寸でのところで人間関係などの問題が生じ、足を引っ張られてしまうのでした。

好きでやっていた仕事も全く楽しめなくなり、思い悩んでいた時、Nさんはミロスシステムに出会ったのです。

両親を嫌うことは自分の可能性を潰すこと

ミロスを本格的に学び始めた彼女は、無意識に取り込まれていたこの世界のトリックを知り、親子関係で生じた欠乏感をバネにした自分の生き方を初めて客観的に観ることができました。そして、上手くいかない人生が“システム通り”であることを理解したのです。

彼女のように親を嫌う人は世の中にたくさんいますが、父と母を嫌うということは、父と母の融合体である自分を否定することになり、自ら自分の可能性を潰してしまうことになるのです。

Nさんはシステムを理解していく中で、両親を避けていては何事もうまくいかないことを知りました。社会に出て一人暮らしを始めてから音信不通に近い状態だった両親に向き合い、父と母を通して映し出される自分を知っていくことで、思い込みも外れていきました。

不足感から動くことをやめた

そして、マイナスからプラスを求めて頑張っても“反転”し、目の前にはマイナスの事象が現れること、不足感から夢や希望を抱いても“反転”して、願いは叶わないようになっているこの世界の仕組みに降参し、仕組みを知らなければ何をやっても無駄であることに笑えてきたのです。

ちょうどその頃、今までやってきた仕事を辞めることになり、今度は今までのように自分であれこれ考えて再就職先を探すのをやめて、自分に“必然的”にやってくるシチュエーションを待ってみました。

思いもよらぬチャンスが

ある日、ふと子供の頃から好きだったものを思い出す事がありました。広告や雑誌など“紙媒体”のデザインを見るのが好きで、それは大人になった今でも変わっていませんでした。

以前の彼女なら、スキルも才能もない自分には夢の職業だとあきらめていたところですが、それも“思い込み”だと頭から外して、自分の中から湧き出る想いを素直に感じてみたのです。

すると、周りから必要な情報がどんどん集まりだし、彼女が通っていた職業訓練所に思い通りの求人案内がやってきました。

老舗の製版会社で、まさに彼女がやりたかった紙媒体の仕事でした。Nさんは、未経験という壁を超えて、自分にやってきたチャンスに飛び込んだのです。

本当の自分の道の開花

とんとん拍子に事が進み、バイトではありましたが、自分の好きなことが仕事になり、Nさんは子供のように毎日楽しみながら技術を学んでいきました。やがてパソコンやデザインソフトも使えるようになり、みるみるスキルアップし、一人でも一人前に広告制作ができるようになったのです。

そして、働き初めて9カ月が経った頃。上司から“独立”を薦められ、専属デザイナー契約を結び、バイト社員から個人事業主へ転身。

収入は2倍以上になり、自分のペースで自由に仕事ができる最高の環境が与えられました。今までと大きく違うのは、人間関係の問題が全くないことでした。

どんなに頑張ってもうまくいかなかった人生が、ミロスシステムを知りトリックから抜け出し、両親に対する“誤った思い込み”が外れたら、Nさんに受け継がれていた先祖代々の「ものづくり」の才能が開花し、本当の自分の道が開かれたのです。

遺伝子の無限の可能性を体験できる

いかがでしたでしょうか。

人間の遺伝子情報には無限の可能性が眠っていると言われていますが、ミロスシステムの理解と実践により、不要な情報はスイッチオフされ、必要な情報がスイッチオンになっていく。そんな夢のようなことが充分に起こり得るのです。

（終わり）