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荒廃した小学校の再生 — 現役教師からの報告

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.62


Introduction


今回は、学校で起こったミラクルをご紹介したいと思います。

いま、全国の学校現場を襲っている子供たちの “心の荒れ” は社会で大きな問題となっており、不登校やいじめという形で表面化しています。全国的にも子供が担任教師の指示に従わず、クラス全体が制御不能に陥る “学級崩壊”という現象にまで発展しています。現役教師(Sさん)が子供たちにミロスプログラムを伝えたことで、果たしてどんな奇跡が起こったのでしょうか。

『荒廃した小学校の再生 — 現役教師からの報告』

頑張れば結果は出せる?

Sさんが5年前に転勤で赴任することになった小学校は、市内でも有名な荒廃した学校でした。彼女が担任した6年生のクラスは、4年生と5年生の時も学級崩壊を経験していました。しかし、彼女はそれまでの輝かしい実績から、“自分なら絶対に大丈夫” “頑張れば結果を出せる” と信じ、周りの心配をよそに意気揚々と現場に臨みました。

実際に接してみて可哀相なほど傷ついている子供たちを見て、彼女はさっそく彼らを救おうと考えます。そして、自分の教育の信念を話すことで彼らを正しい道に導こうとしました。ところが、それは “これこそが正しい” という彼女の思い込みであり、結局、子供たちをその枠の中にはめ込んでいるだけでした。子供たちは猛反発し、ついに学級崩壊を起こしたのです。

ズタズタに傷つき……今度こそは!

今まで上手くいっていた自分のやり方が全く通用せず、失敗した原因さえわからない…。教師としての自信を失ってプライドがズタズタに傷ついた彼女は、それ以来、恐怖心から子供と向き合えなくなってしまいました。

「今すぐここから逃げ出したい。存在を消してしまいたい…」

そんな気持ちが彼女を襲います。それでも、ここで逃げ出すのはSさんのプライドが許しません。どうせ辞めるにしても、翌年担当するクラスで最高の学級経営を達成してからにしよう ─ 彼女は “リベンジ” を決心したのです。

生徒と向き合えないように

6年生の子供たちは無事卒業し、次の1年間は何も問題が起こりませんでした。しかしそれは、子供たちと向き合うことができない彼女が本音を話すこともなく、子供たちと衝突することがなかったからです。もめ事はなかったとはいえ、Sさんの心の中は虚しく、味気なく、教師をしている意味も感じられず、自分の存在価値を見失っていました。そんなとき、友人からミロスプログラムを紹介されたのです。

ミロスプログラムとのであい

初めてミロスプログラムに触れたとき、彼女はそこに “無限の宇宙” を感じたといいます。そして、理解を深めていくうちに、この素晴らしいシステムを子供たちに伝えたいという強い想いが膨れ上がっていきました。

彼女にとってミロスプログラムは “人間が知っておくべき全く矛盾のないシステム” であり、その認識のもと、クラスの子供たちに一所懸命伝えました。子供たちは大喜びで、まるで乾いたスポンジが水を吸収するようにどんどんそれを受け取っていきました。彼らの変化は目覚ましく、担任するクラスから “いじめ” もなくなりました。

子供たちの信頼関係が

Sさんが子供たちに話したのは、人間が知らないうちに取り込まれている “この世のトリック” と “生命の神秘” でした。子供たちはそのトリックを理解することで、忘れていた “本当の自分” をどんどん取り戻していったのです。

子供たちが自分を信じ、友達のことも自分のことのように信じるようになり ─ クラスがひとつになって喜びを分かち合う姿に、彼女のほうが “素直な理解力” や “あるがままの存在” というものを教えられる毎日でした。

魔法使いになった子供たち

そんなある日、彼女はとても怖がり屋の男子生徒と、その隣の席の女子生徒が話しているのを耳にしました。

男子「僕、寂しくて、怖くて仕方がないんだ…」女子「そんなこと誰が決めたの?」男子「そう決めているのは僕だってことはわかっているんだよ。でも、怖くて仕方がないんだ…」女子「そんなこと、もうやめれば?」

男子生徒が女子のそのひと言を受け取った瞬間、彼の中から幻想の恐怖は消えていました。それ以来、トイレも一人で行けなかった彼が、体育館の地下にある倉庫にも一人で行けるほど変わってしまったのです。二人の会話を聞いて、彼女は子供たちの中にこのプログラムが当たり前のように浸透していることを感じたそうです。

クレームが無くなる

毎日、自分が受け取ったプログラムを子供たちに話す彼女自身は、どんどん変容していく子供たちからそのプログラムの本当の凄さと真髄を受け取っていきました。そうして彼女と子供たちの間に生まれた “全く新しい空間” は保護者たちにも影響を与えました。その1年間、それまで悩まされていたクレームの電話が1本もなかったのです。しかも、懇談会ではクラスの子供全員の保護者からお礼を言われるまでになったといいます。

学校が楽しい!

「子供が “毎日楽しい” って言ってくれるんです」「あれほど学校が嫌いだったあの子が、朝、自分から起きて学校に行くようになりました」「先生、思う存分、あの話を子供にしてやってください」

わが子の幸せな姿に喜ぶ保護者たちも本当に幸せそうでした。

自分が救われ、子供たちが救われ、親が救われ ─ 学校全体が変わってしまいました。Sさんは、今年になって新しく転勤した先の学校でも “全校生徒を見て欲しい” と頼まれ、子供たちのためにカウンセリング的なことをやっているそうです。“絶対的な安心の認識” を持つ彼女のところにやって来る子供は、同じ空間に一緒にいるだけで、二度と教育相談室に来なくなるそうです。

明るい未来がはっきりと見える

今、Sさんは全く新しい命を吹き込まれたように輝いています。自分が生まれてきた意味を知り、本当の目的を知って生きる毎日を楽しんでいます。最後に彼女はこう語ってくれました。

「私は自分の大切な人たちにこのプログラムを伝えていきます。こんな時代でも、私には明るい未来がはっきりと見えるんです。人々が本来の自分に戻り、喜びの中で生きている ─ そんな時代が必ず来ることを信じています」

(終わり)

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