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結婚できない意外な原因 寂しい人生にピリオド

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.184


Introduction

結婚難、恋愛難と言われる時代の中で、独身でいることに漠然と不安を持っている人は多いと思います。若いうちは結婚に関心がなくても、30代になると急に将来のことを考えだし、婚活に動きだす人も多いようです。

しかし、結婚したいと言いながら、なかなかいい縁にめぐり逢えないのは、あなたの中に“結婚を妨げるもの”があるからかもしれないのです。

今回ご紹介する実証例は、世間一般の結婚適齢期を過ぎ、結婚できないことに悩んでいたある女性(Yさん・30代)が、ミロスシステムによって“結婚を遠ざける意外な原因”を自分の中に発見していくことで人生観がまったく変わり、寂しい人生にピリオドを打った体験です。

『結婚できない意外な原因 寂しい人生にピリオド』

結婚できない原因

36歳で独身。将来を考えられる相手もいない。まわりは結婚していく中、自分だけが取り残されていくように感じる…。子どもを産んで育てることを考えると、もうそろそろタイムリミットではないだろうか…。

30代も後半にさしかかったYさんにとって、結婚できない悩みは次第に深刻なものになっていました。

結婚しない理由は、いい人にめぐり逢えないからですが、ミロスシステムに出会い、現状をつくり出している“内面意識”の存在を知った彼女は、結婚できない原因は自分の思いもしないところにあるのではないかと考え出したのです。

そこで、彼女はこれまでの人生を振り返り、ミロスシステムで紐解いてみることにしました。

父からの英才教育・勉強漬けの毎日

Yさんは、幼い頃から父の意向で英才教育を受け、漫画や人形遊びなども禁じられ、勉強漬けの毎日を過ごしていました。

そして、中学・高校とエスカレーター式の私学に進学することになり、小学校を卒業してすぐに親元から離れて寮生活をすることになりました。

人一倍甘えん坊の彼女は、家族と離れて暮らす寂しさから、入学後数日間は泣いて過ごしたそうです。

面会に来てくれない家族

寮生活の中で、日曜日は子どもと家族の面会日になっていましたが、Yさんの家族は誰も会いに来てくれませんでした。

親と話す友人たちを横で見ながら、「私は両親から愛されていない」と思ったのも無理もありませんでした。

一度だけ、母に「家に帰りたい」と本音を話したことがありましたが、母は彼女の気持ちを聴いてはくれませんでした。怖い顔で怒鳴り、立ち去っていく母の後ろ姿を見て、涙が止まらなかったあの日の光景は、大人になっても彼女の中に鮮明に残っていました。

強烈な寂しさは父への憎しみに変わった

そんな生活の中でYさんは、学校での悩みやいじめに遭っていたことも誰にも相談できず、自分の中にしまい込むようになっていきました。

強烈な“寂しさ”は、やがて自分を寮制の学校に進学させた親に対する恨みに変わり、特に「医者か弁護士になれ」と口うるさく言う父のことを憎むようになりました。それでも彼女は父の期待に応え、私立の中でも難関と言われる大学に進学しました。

大学生活は、これまでとは打って変わってとても楽しいものでした。友人にも恵まれ、中学・高校時代に味わった寂しさも消えてしまうほど満喫することができました。

不倫の繰り返し

しかし、大学を卒業して社会人になった頃、彼女は恋愛面で苦しむようになったのです。

好きになる男性がいつも既婚者で、不倫の関係性を繰り返しました。会いたい時に会えない寂しさや、やっと会えた時の嬉しさと同じ分だけあとから襲ってくる虚しさ、罪悪感、孤独、不安…。

もう不倫は懲り懲りだと思い関係性を終わらせても、また既婚者を好きになってしまう自分に彼女も嫌気がさしていました。気がつけば40代に近づき、年齢的に子どもを産めなくなってしまう不安で焦り、結婚できないことに悩んでいたのです。

そんな中、Yさんはミロスシステムに出会いました。なぜ同じ関係性を繰り返してしまうのか…その答えは自分の中にありました。

不倫のメリット?

まず驚いたのは、今まで不倫にはマイナス面しかないと思っていましたが、もう片側にメリットがあったことでした。

結婚生活への不安、愛される自信がないこと、愛する人を失う恐怖など、無意識に持っている不安や恐怖を初めから回避するために“不倫”という関係性を自ら好んでいたことを知りました。

また、結婚しないことで両親の傍にいられる彼女は、思春期の頃に失った親子の時間を取り戻していたのです。

そして、さらにその奥に、思いもしないメリットが隠れていたのです。それは、自分から家庭のぬくもりを奪い、寂しい思いをさせた父と母に対する復讐でした。

両親への無意識の復讐

その事に気づいた時、ずっと自分の中に封印されてきた感情が噴き出したのです。「寂しかった!悲しかった!どうして私を独りにしたの!どうして…」

彼女は、嗚咽になるほど泣き叫びました。両親のことは嫌いではなかっただけに、自分がこんな想いを隠し持っていたことに驚いたそうです。

彼女は、父が子どもに学歴をつけ、良い大学、良い会社に入れようとしたのは、すべて親の見栄だと思っていました。

幼い頃から勉強を強いられ好きな事をさせてもらえなかったことや、窮屈な思いをしてきたこと、あの寂しい寮生活の復讐を、幸せになれない自分の“寂しい人生”を親に見せつけることでしていたのです。

「あなたたちの子育ては間違っていたのだ」と…。

子どもの幸せだけを願う父の想い

しかし、その気づきにタイミングを合わせたように、父や母に対する想いが、自分の勝手な思い込みであることを知る出来事が起きたのです。

ある日、子どもに寮生活をさせている男性と話す機会があり、Yさんは彼を通して“子どもの幸せだけを願う父の想い”を知ることができました。

当時、父や母の愛がわからず、“愛されていない”と思い込み、それ以来、“愛のない寂しい世界”をつくりだしていたのは自分だったこと。「結婚したい」と言いながら、この状況をつくりだしていたのも自分だったことがわかったのです。

Yさんの父は、自分に学歴がないことで苦労したそうです。そんな父にとって、子どもに最高の学問を与えることが最大の愛だったのです。

莫大な学費をかけてまで愛を注いでくれた父の想いを感じた時、Yさんの中には、もう寂しさも恨みもありませんでした。ようやく“寂しい人生”にピリオドが打てたのです。

親子感の確執が終わった

もし、もっと早くにミロスシステムに出会っていたなら、親子間に誤解も生じず、違った人生を歩んでいたかもしれません。

しかし、トリックにかかった人生を体験したからこそ受け取れたものは大きく、何よりも親子間の無意識の確執が終わったことが、彼女には思いがけない大きな収穫でした。

すべての経験が財産に変わった今、Yさんは、本当の愛が体験できる予感で、毎日が全く変わってしまったと言っています。

(終わり)

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