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病という事象から、自分を知ることで起きた奇跡

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.190


Introduction

突然、身体に異変を感じて不安にならない人はいないと思います。病名がはっきりしないうちは、自己判断や憶測でいろんな病気を連想してしまうこともあるでしょう。しかし、病気も三次元の現象の一つであり、そこに映し出される人間の“内面意識”と密接に関係していることがわかれば、うろたえることもなくなり、病気との関わり方も大きく変わっていきます。

事実、ミロスシステムに基づき、病気という現象から自分の無意識を紐解くことによって、医療の常識を超え超人的な回復を見せた事例も数多く報告されています。

今回ご紹介する実証例もそのうちの一つです。緊急手術を要する状態の中、病状に感じるものから自分の無意識を知っていくことで、一晩で病気が跡形もなく消えてしまったある女性(Iさん・30代)の体験です。

『病という事象から、自分を知ることで起きた奇跡』

クライアントの女性に起こったミラクル

カウンセリングの仕事をしているIさんの所には、いろんな悩みをもった人たちが癒しを求めてやってきます。

以前は、相手をその悩みから解放してあげよう、癒してあげようとしていましたが、ミロスシステムに出会い、目の前の“相手”は自分の無意識を映し見せてくれる“分身”のような存在であることを知ってから、彼女の中でカウンセリングというものが大きく変わっていきました。

例えば、胸にしこりがあり、検診で乳がんと言われた女性をカウンセリングした時、その女性の声を自分の声として聴きながら、彼女に感じるものを通して今まで気づいてあげられなかった自分の心の葛藤や傷に声をかけていきました。

そうしているうちに、カウンセラーであるIさんが癒され、同時にクライアントの女性も、自分事として聴いてくれるIさんの深い受け取りの空間の中で癒され、みるみる表情が晴れやかになっていきました。

最終的にIさんは、自分にいろんな事を教えてくれたクライアントの“乳がん”という現象に感謝し、「もう病気でいる必要性がなくなった」と感じると、その時にはもう“しこり”はほとんど消えており、後日行われた病院の精密検査でも乳がんは発見されなかったのです。

突然の腹痛

そうやってカウンセリングの仕事をしているIさんに、今度は、自ら自分自身をカウンセリングするという体験がやってきたのです。

ある日の夜、Iさんは突然の腹痛に襲われ、救急車で病院に運び込まれました。医師の診断は“腸閉塞”。翌朝には緊急手術をしなければならない状態でした。痛み止めを処方されても激痛と嘔吐は続き、一時間ごとにピークをむかえる痛みに耐えながら朝まで待たなければなりませんでした。

胃や腸の気持ちを感じる

しかし、そんな厳しい状況下でも、ミロスを学び目の前の事象から自分を紐解く感覚が身についていたIさんは、うろたえることなく病状に感じるものから自分の無意識にアプローチしていきました。

まずは、体調がおかしくなっても仕方のない日ごろの行動を省みました。不規則な食事時間に、偏った食事、ストレスによる過食。そしてこの日は付き合いもあり、いつになく暴飲暴食をしていました。

今まで無理をして頑張ってきた胃腸も、「もう限界だ!」と悲鳴をあげ、腸閉塞という形で自分の役割からボイコットしたのだろう…。

そうやって胃や腸の気持ちを感じていると、そこに普段の自分の行動パターンが見えてきたのです。

無意識の行動パターン

波風を立てることを嫌い、“私が我慢すればすむ”と無理をして頑張る。そのうち負担に耐え切れなくなり、「もう限界だ!」と放り出してしまう…。また、腸閉塞の“閉ざす”というワードに、本当は対人関係でうまくコミュニケーションがとれず、何かあると心を閉ざしてしまう自分を知ることができました。

思いがけず、腸閉塞から自分の無意識の行動パターンを知ったIさんは、病になってまで教えてくれた自分の身体を抱きしめ謝りました。

事象をどう読み解くかで目の前が変化する

すると、その直後、担当医がやってきて彼女にこう言ったのです。「CTをよく見たら、“腸閉塞”ではなく“腸ヘルニア”でした。でも手術は予定通り行いますね」

普通なら、医者のいい加減さに腹を立てるところですが、Iさんは“腸閉塞”を通して自分を知ることができたから“現象が変化した”と思い、事象をどう読み解くかで目の前が変化していく面白さを感じていました。

次は、腸ヘルニア…。再びIさんは腸の気持ちを感じていきました。最初は、腸としての仕事を放り出した“無責任さ”を感じました。

しかし、もう一方から見ると、まったく違うものが見えてきました。食べ物が大量に流れ込んでくる事態に、身体がこれ以上は危険だと判断し、腸ヘルニアを起こすことで、逆に最悪の事態を回避した…。そこに、最初に感じた無責任さとは逆の、“責任感”と“臨機応変さ”を感じ、腸ヘルニアすら愛おしく思えたのです。

自己犠牲をベースにした生き方

こうして、病を通してIさんは、今まで“良かれ”と思ってきた生き方の背後に、常に自己犠牲があることを知りました。“挑戦的に”“意欲的に”何にでも取り組み、責任感をもってやってきたつもりでしたが、自分では気がつかないところで、感じたまま無計画に突き進み、何が何でも頑張り続け、身も心もボロボロにしてきた彼女は、自分自身に対して非常に“無責任”なことをしていたのです。

思い返せば、高校時代に父を亡くし、不安や心細さを心の奥底にしまい込み、「私が家族を守る!」と誓った時からIさんは頑張り続けてきました。しかし、ミロスシステムに出会い、不安や不足感をバネにして頑張っても、最終的に“不安”や“不足感”を味わう結果になってしまうという三次元の法則とトリックを知り、今回、病気になったおかげで、ようやく自分がはまっていたトリックを見破ることができたのです。

彼女は、なんとも言えない安堵感に包まれながら、だんだん痛みからも解放されていき、心地よい眠気のなか、いろんなことを教えてくれた病に感謝し、また、精密で美しい肉体の素晴らしさに感動し、この世に自分を産み出してくれた父と母のことを想いながら、穏やかな眠りにつきました。

翌朝には症状が消えていた

翌朝。痛みがすっかり消えた腹部のレントゲンを撮ると、腸閉塞も腸ヘルニアも跡形もなく消えていました。昨晩、救急車で運ばれ、翌朝には緊急手術をしなればならないほどの状態であったにも関わらず、まったく痕跡がないのです。当然、手術をする必要性もなくなり、担当医も何が起きたのかわからず、「何らかの衝撃でたまたま元に戻ったのでしょう」としか言いようがありませんでした。

しかし、Iさんにはわかっています。“なぜ自分が病気になり、どやって病気が消えたのか”が。突然の出来事でしたが、人間の内面意識があらゆる現象に影響していることを身を持って理解した彼女は、たった一晩で、思考、肉体共にまったく新しく生まれ直すことができたのです。

(終わり)

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