どんなに仲の良いカップルでも、ちょっとしたすれ違いで一瞬にして“敵同士”に変わります。
男と女はなかなかうまくいかないものですが、実は目の前のパートナーが、男と女の闘いを終わらせる“鍵”を持っているのです。
今回ご紹介する実証例は、ミロスシステムの実践により、男と女の闘いを超え、まったく新しい次元の夫婦へと進化しているある夫婦の体験です。
彼らの体験に基づき、なぜ男と女はうまくいかないのか?その根源的な原因と、そこから抜け出すヒントをお伝えします。
『男と女の闘いは“システム”で超えられる』
あいつ(夫)が悪い!
妻のKさんは再婚、彼女より10歳年下の夫は初婚。二人は結婚を決めるとき、年齢差や経済的なことなど、いろんな不安を抱えていましたが、ミロスシステムを学んでいるから「大丈夫だろう」と、その辺をうやむやにしたまま結婚をしました。
新しい生活に慣れてきた頃、二人は些細なことで衝突することが増えてきました。
そんなある日の朝、寝坊して慌てて出かける準備をしていたKさんは、何日も捨て忘れていた生ごみをベランダから急いで玄関へと運び出し、出かける直前になって、床の上にゴミ袋から落ちたと思われるウジ虫を発見します。
夫はすでに外出しており、怖くても一人で退治しなければならなかった彼女は、自分をこんな目に遭わせた夫に対して無性に腹が立ってきたのです。
「あいつ(夫)が悪い! あいつがゴミ捨てを忘れたからだ!」
夫から届いたメッセージには・・・
全面的に夫が悪者になり、普段から溜まっていた夫に対する不平不満も噴き出し、彼女の怒りは収まらなくなっていきました。
そして、ひと言言ってやろうと携帯からメールを送ろうとしたちょうどその時、夫から思いもしないメッセージが届いたのです。それは、こんな内容でした。
「君が人前で話すときに見せるオドオドした姿や、言いたい事を言えない姿に、僕は今まで苛々していたけれど、君に映して見ていたものは、“他人の目を気にして言いたい事を言えない僕自身”で、そんな自分に対する抵抗感を君に感じていたことがわかったよ」
それは、ミロスステムの“実践”により、妻を通して初めて自分の無意識を知り、妻のおかげで自分に対する抵抗感から解放されたという内容でした。
夫が“未知の自分”として受け取ってくれた
実際、Kさんの振る舞いや発言に対して夫が意見したことから、何度もぶつかり合っていました。
しかし、彼が妻に映し見ていたものは、自分が最も嫌っている“表現下手さ”であり、その無意識のコンプレックスをバネに、“表現者”を演じてきたことを知ったのです。アーティストとして活動していた彼にとっては、まったく思いも寄らないことだったのではないでしょうか。
そして、Kさんも、表現下手な自分にコンプレックスを持っていました。
いつも本当の想いをうまく表現できない彼女は、そのもどかしさを相手のせいにして「わかってもらえない」と心を閉ざし、自分の感情や伝えたい想いを置き去りにしてきました。
また、閉ざすことで余計に夫から責められ、悔しい思いをしてきましたが、夫からのメッセージを読んだ瞬間、そんな自分をまるごと夫が包み込んでくれたように感じ、さっきまでの怒りは一瞬で消えてしまいました。
Kさんにとって、夫のメッセージは最高のラブレターとなり、夫の方から先にパートナーを通して“未知の自分”を受け取ってくれたことが、Kさんの心を開かせたのです。
パートナーは“本当の自分自身”に戻るために存在する
それから二人は、素直に自分の想いや気持ちを伝え合い、互いに相手の話を自分事として受け取り合うことで、無意識に持っていた葛藤から解放され、どんどん癒されていきました。
もうKさん夫婦には、“自分”と“相手”という分離感はなく、パートナーは本当の自分自身に戻るために存在するもう一人の自分という“まったく新しい認識”に変わっていました。以前の二人なら強烈に抵抗していたものも、新しい認識では、とても穏やかな感覚で受け取っていくことができます。
そんな中で、今まで見て見ぬふりをしてきた“不安”や“恐怖”も、二人で一緒に見ていくことで終わっていきました。
分離した男と女が“融合”する
男と女がうまくいかないのは、誰のせいでもなく、三次元の仕組みを知らないことにありました。パートナーの意味もわからず、“自分”と“相手”に分離して、男と女は今まで闘い続けてきました。
しかし、ミロスシステムは、三次元を超えた“新次元の視点”から、分離した男と女を“融合”へと導きます。これまで自分にとって最大の敵だったパートナーも、“最高の見方”に変わっていくのです。
Kさんたち夫婦は、今も日々、ミロスのシステムを実践し、まったく新しい次元の夫婦へと進化し続けています。
(終わり)