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男と女で好きなものを生み出す“結婚”

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.102


Introduction

世間では結婚に対して、自由に使えるお金や時間が減る、共同生活にともなう我慢や妥協を余儀なくされる、嫁姑問題や親戚づきあいなどの人間関係がわずらわしくなる…などの印象があるようです。

特に女性は家事の労働負担が大きくなり、出産・子育てのために仕事を辞めたり中断せざるをえなくなる…等々、さまざまな面で不自由になるイメージが強くないでしょうか。

しかし、実は、結婚には『男と女で好きなものを生み出せる “仕組み”』が隠されていたのです。これからご紹介するSさん夫婦は、自分たちの思い通りの世界をつくり出しています。

『男と女で好きなものを生み出す“結婚”』

無限の創造性を手にできる結婚

Sさん夫婦はそれぞれが独身時代にミロスシステムを知り、自分の内面の傷やこだわりを解放し、本当の自分を知っていくプロセスのなかで出会いました。

結婚を決めたとき、二人はあらゆる面でゼロからのスタートでした。世間では、経済的な理由で結婚しない人も少なくありませんが、結婚に無限の創造性があることを学んでいた二人にとって、踏みとどまる理由は何もありませんでした。

何の不安もなく入籍し、パートナーを通して未知なる自分を知っていくことで、結婚式や新婚旅行、住居まで、新しい生活に必要なものが思い通りに揃っていきました。

絵本をつくりたい

人間関係は順調、仕事も思い通り、欲しいものも手に入る ─ すべてがうまくいっているように思えました。しかし、ひとつだけ思い通りにいかないことがありました。それは、結婚当初から妻がよく口にしていたこと…

「私、絵本をつくりたい」

そう言いながらも、彼女はいっこうに創作活動を始めようとしませんでした。そんな妻を見て、夫はいつも「作ればいいのに、どうしてやらないんだろう?」と思っていました。しかし夫は、その妻の声が誰のものなのかを後に体験することになります。

諦めた夢

妻は子供の頃から漫画や絵本が大好きでした。大学では教育学部の美術コースで絵を学び、卒業後は絵を描く仕事をしていました。将来は絵本作家になりたいと思っていました。

しかし、社会に出ると、絵の上手い人や才能のある人は大勢います。彼らと自分を比較した彼女は自信を失い、夢をあきらめていました。

ミロスシステムを学ぶようになってから、絵本に対する情熱が再び湧いてきましたが、なかなか描きたいものが作れずにいました。どうしても自分の描きたい絵本のお話が思い浮かばず、悶々としていたのです。

二人で創造できた絵本

「どこかに絵本の話を書ける人はいないのだろうか…」

彼女はそう思いながらも、そのまま一生描くことはないかもしれないと感じていたそうです。

そんなある日、夫のほうに突然、絵本のインスピレーションが沸いてきました。さっそく彼が妻にメールすると、彼女はまるでスイッチが入ったように、ものすごい勢いで絵本を作りはじめました。

夫が書いた話は、彼女の描きたかった絵本の世界観そのものでした。しかも、夫の助言を聞き入れることで、今までのように気負うことなくリラックスした状態で絵を描くことができ、自分の作品とは思えないほど新しいものができあがったのです。

絵本の内容は “オンリーワン” をテーマに、自分を信じることや、誰もが完璧な存在であることを感じてもらえるものになりました。読んだ方から「癒やされた」「温かいものが溢れてきた」「エネルギーが沸いてきた」「涙があふれた」…等々、たくさんのメッセージをもらい、自分たちの作品によって人が癒されていくことが何よりも嬉しかったそうです。

パートナーの夢は自分の夢だった

ある日、Sさん夫婦が私の講演会に参加したときのこと。

「相手の意識が自分の意識であり、相手のものだと思っているものが、実は自分のものである」

このメッセージを聞いた二人は、結婚してから自分たちに起きた数々の出来事が “内側の結婚” という “仕組み” で起きていることをはっきりと認識しました。そして、絵本ができあがるまでのプロセスをその仕組みに重ねてみました。

すると、妻がやりたかったこと ― “絵本をつくりたい” は、実は夫の中にあるものだったのです。夫のほうに絵本のインスピレーションが沸いたのも、妻を通して無意識に絵本を創作していたからでした。

では、夫がやりたかったことは何だったのでしょうか。彼は以前、心理学を学び、カウンセリングや悩み相談のサイトを運営するなど、人を癒す仕事をしていたそうです。今は会社員ですが、将来的にはセラピストとして人を癒す仕事に就きたいと思っていました。つまり、それが妻の中にあるものだったのです。

Sさん夫婦は、改めてパートナーの夢を自分のものとして感じたとき、まさにその “絵本” が夫婦の意識が混ざり合って生まれた作品であることに感動したそうです。

これまでも意識的にパートナーの声を自分の声として聴いていた二人ですが、まさか自分の意識や夢までも相手の中に映し出されているとは思ってもみませんでした。

絵本がつなぎはじめた縁

男と女の “内側の結婚” で好きなものを創造できる ─ 実際の体験を通してその “仕組み” を理解したSさん夫婦に、さらに思いもよらない嬉しい出来事が起こります。

夫婦で創った絵本が二人を導くようにさまざまな縁をつなぎはじめました。そして、国内外問わず各界で活躍されている人たちとの交流が始まり、その中のご縁で、なんと毎年フランスで開催される、日本文化を発信する大きなイベントでの出展が決まったのです。

Sさん夫婦は、自分たちの作品を媒体にして “本当の結婚の素晴らしさ” を世界中の人に伝えたいと言っています。夫婦で同じビジョンを持ち、同じ方向性を向いた彼らは、これからますます飛躍していくことでしょう。

内側の結婚に本当の自由や幸せがある

結婚すると自由がなくなる、いろんなことを我慢しなければならない、自分らしく生きられない…そんな誤った結婚観は “内側の結婚” というシステムを知ることで払拭されます。

本来、結婚は “男と女” で思い通りの人生を創造する “システム” であり、本当の自由や幸せは “男と女” によって生み出されるものなのです。

(シリーズおわり)

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