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生まれてきた目的を知って生きる喜び【後半】

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.104


Introduction

仕事や家庭、恋愛など、人生の様々なシーンを体験するなかで、誰でも一度は “生きることの意味” や “幸せとは何か” を自問自答したことがあるのではないでしょうか。

しかし、その人生の主人公である “自分とは何か” を知らなければ、その “答え” を見つけることはできません。なにかあるたびに焦燥感や欠乏感にさいなまれるのは、“自分” が不在の “幻想の自分” を生きているからなのです。

今回の実証例で取り上げているIさんは、大好きな音楽の道で活躍するチャンスを得ましたが、そこでも欠乏感を感じて苦しむことになりました。

シリーズ後半では、ミロスシステムに出会い、“自分” とは何かを知っていくことで、Iさんが生まれてきた目的を思い出し、体現していく様子をお伝えします。

『生まれてきた目的を知って生きる喜び』【後半】

偽りの生活に限界が…

幼い頃から自分が生きている意味を探し求め、音楽に自分の道を見出したIさん。メジャーデビューを果たし、これから思う存分人生を楽しむつもりでした。しかし、レコード会社から求められるものはIさんが表現したい音楽ではなく、“売れる曲” でした。

好きな道に進んだのに、その道で生きてゆくためには、自分を表現することができない…。彼女はジレンマにもがき苦しみます。

次第に人間関係も悪くなり、本当の理解者もいないなかで、自分を押し殺して他人を演じていた彼女は、そんな偽りの生活に限界を感じて引退します。

10年間探し続けた人生の答え

その後、Iさんは結婚し、夫に恵まれて不自由のない生活を送っていました。しかし、生き甲斐を失った虚無感は何をしても埋まることはなく ─ ミロスシステムに出会うまでの約10年間、“人生の答え” を探し続けていたのです。

人生とは何か、自分とは何かを求めて様々なことを勉強していくなかで、やはり “音楽しかない” という想いが沸き上がり、何か人のためになるメッセージ性のあるものをつくりたいと思うようになっていきました。

“自分を知る”こと

そんななかで、彼女は知人を介してミロスシステムに出会いました。従来の概念や常識を超えた “聞いたことのない話” を聴いているにも関わらず、どこか記憶の奥底では知っているような不思議な縁を感じたそうです。

そこで初めて知った “自分を知る” ことの実践方法、そして、究極は男と女のパートナーシップで “本当の存在” に戻り、未知の可能性を開花させていくという話に、「これこそ私が求めていたものだ」と確信したそうです。そこから、Iさんの人生は大きく変わっていきました。

自分とは何か ― まずは、人間が生きているこの世の “仕組み” と、それを知らないことで取り込まれているこの世の “トリック” を知る。そうすることで、それまでの自分の人生を紐解きながら、その人生をつくり上げてきた “幻想の自分” を知っていったのです。

母や姉に感じていたもの

Iさんが人生に “価値” を求めるようになったきっかけは、彼女の母と姉でした。本当は結婚後も社会で活躍したいと思いながら、仕方なく専業主婦になった母 ─ そんな人生が価値のないものに思われ、「自分はそうはなるまい」と思い頑張ってきました。

また、自分に嫉妬する姉から受ける酷い仕打ちに黙って耐えながらも、心のどこかで姉を蔑んでいました。

しかし、そんな母や姉に感じていたものが、彼女の無意識(内面)だったのです。Iさんは本当は自己評価が低く、自分に対する無価値感をバネにして、向上心をもって生きていました。

そして、母や姉を通して “自分の無価値感” を見ていたことに気づくことなく、“価値のある人生” や “自己存在の証” を求めて生きていたのです。

人生を狂わせていたのは自分だった

また、彼女の人生の大きな転換期となったメジャーデビューは、自分の無意識がつくり出したポジティブな生き方の臨界点でした。人生はここで “反転” し、プラス側(成功)に振れた分だけマイナス(挫折)をつくり出しました。

レコード会社から「売れる曲を書け」と言われることで、自分の表現を否定されたような屈辱感を味わい、作った曲に点数をつけられることで、自分に点数をつけられるような悔しさを感じていました。

しかし、自分とレコード会社との関係性に映し出されていたものは、無意識に自分を査定している彼女自身の姿であり、自分に点数をつけていたのは他でもない彼女自身だったのです。

波のある人生に苦しんできた彼女を待っていたのは、「人生を狂わせていた張本人が自分だった」という大どんでん返しの結末でした。

実際に、しばらくして姉に会ったとき、Iさんが当時のことを聞いてみると、「私は一度もあなたのことを憎んだことはない」と言われたそうです。

また、自分のやりたいことをあきらめて生きていると思っていた母も、今、高齢者大学で音楽を楽しそうに学んでいます。

仕組みを理解し、自分の一方的な思い込みがつくり出した人生から抜け出したIさんは、こう話してくれました。

生まれてきた目的を知って

「辛い事もたくさんありましたが、そのおかげで私は頑張ることができました。自分の生きている意味を追求し、ここまで辿り着くことができました。“無価値感” や “自己否定” に苦しみましたが、それは自分を認め、本当の目的を知って生きるために必要な体験を私に与えてくれました。何もかもが完璧なシナリオだったのです」

彼女は “自分のすべて” を許し、認めることができました。すると、Iさんに作詞作曲の仕事が舞い込んできました。

今、彼女は心の底から音楽の創作を楽しんでいます。本当の自分を知って生きる喜びをメロディーにのせて世界中の人に伝えたい ― それが自分の生まれてきた目的だとわかったのです。

(シリーズ終わり)

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