1. トップ
  2. Rossco’s Eyes 〜人生を俯瞰できる視点〜

  3. Vol.221


現状打破 〜変わりたくても 変われない“仕組み”から脱出

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.221


Introduction

頑張っているのにうまくいかない、もっとできる気がするのに突き抜けられないなど、なかなか変わらない現状に息苦しさを感じている人は少なくないのではないでしょうか。

今回ご紹介する実証例は、いつも何かに足を引っ張られるかのように飛躍できない人生に窮屈さを感じていたある夫婦が、何がそうさせているのかをミロスシステムにより発見し、特に“お金”の面で変化が現れ出した体験を、妻のYさん(50代 愛知県)の報告をもとにお伝えします。

『現状打破 ~変わりたくても 変われない“仕組み”から脱出』

変わりたくても変われない仕組み

何でも最初はうまくいくのに、それが長続きしない。「こうしたい、こうなりたい」と思い頑張っても、ある程度のところまでいくと、まるで何かに足を引っ張られるかのように引き戻されてしまう…。Yさん夫婦は、なぜそうなってしまうのか、はっきりとした原因がわからず、モヤモヤした気持ちを抱えていました。

そんな現状を打破しようと、ミロスシステムで人生を紐解くなか、彼らは、自分たちが“変わりたくても変われない仕組み”の中に閉じ込められていることを知っていったのです。

きっかけは、Yさんが夫と義母と一緒にミロスのカリキュラムを受けたことからでした。そこで初めて夫と義母が互いに胸に閉じ込めていた想いを話し出し、その親子のドラマを第三者の立場から俯瞰したことでYさんは、親と子の“想いのすれ違い”や、各々が自分の“思い込み”でつくり上げた世界を見続けていることを知っていきました。

Yさんの夫と義母の関係

Yさんの夫は、中学3年生の時、両親の離婚を経験しました。父親よりも母親寄りの彼でしたが、離婚への抵抗感と、「中学校を卒業するまでは転校したくな…」という想いから、父と一緒に暮らすことを選択しました。

一方の義母は、「当然、息子は自分についてきてくれる」と思っていただけに、大きなショックを受けたそうです。息子に裏切られたような悲しみと、これまで我が子に充分な愛情を注いであげられなかったことを責め、罪悪感を抱えて生きていました。後悔を穴埋めするような気持もあったのではないでしょうか…離婚後、義母は息子のために毎日夕食をつくり、車で家まで運んでいたそうです。

しかし、当時の夫には、母の苦しみがわかりませんでした。逆に、夕食を届けてくれる母の行為に愛情を感じながらも、「離婚してほしくない」という想いが届かなかったことや、自ら父と暮らすことを選択したにもかかわらず、心のどこかで家を出て行った母に置いて行かれたという思いから、「母に認めてもらいたい」「愛されたい」という強い欲求をもって生きていたのです。

こうして互いに素直に気持ちを打ち明けられたことで、夫は、母に認めてほしいと求める必要もなく、最初から母の愛に包まれていたことを知り、義母は、息子から元夫を選んだ本当の理由を聴けたことで安心し、息子に嫌われていなかったこと、むしろ、ずっと愛されていたことを知り、罪悪感から解放されました。

親子間の誤解が解け、わだかまりがなくなり、二人の空間が愛に満ちたものに変わった瞬間を目撃したYさんも、二人の姿に自分の親子関係を重ねて見ていました。

Yさんと父との関係

Yさんの父は仕事柄、出張で何か月も家を空けることが多く、彼女の母は父の浮気が心配で仕方なかったそうです。心労から病気にまでなり、父は慌てて仕事を辞めて独立し、家族を養いましたが、それでもなお母の父に対する疑いは 晴れませんでした。

今なら、何よりも母を優先した父の愛を感じることができますが、当時のYさんには、母の見ている世界が“現実”でした。浮気の不安や父に対する母の愚痴がYさんの思考に刷り込まれ、父を通して男性に不信感を抱くようになっていきました。

そして、Yさん自身も、たまにしか家にいない父とは距離感があり、父の愛情を感じられずに育ちました。

“超えるべき人生のテーマ”

そんな彼女の異性関係はうまくいきませんでした。好きな男性とお付き合いしていても、「こんな私じゃ愛してもらえない…」「彼は浮気するんじゃないだろうか」といつも気が気ではありませんでした。

そして、結婚してからも、夫に「浮気されないだろうか」「私のことを本当はどう思っているのだろうか…」と不安で仕方がなかったのです。

Yさんは、親に対する誤解や思い込みから、自分も母と同じように不安な人生を生きていたことを知りました。しかし、その誤解や思い込みも、実は“超えるべき人生のテーマ”に添ったドラマをつくり上げるためのアクシデントだったのです。

つまり、“愛の欠乏感”というテーマを生まれながらに持っていたYさんは、それを体験させてくれる“父と母”のもとに生まれ、予定通りに愛の欠乏感を味わい、そのテーマを超えようともがいていました。

夫婦で自分たちの人生を俯瞰した

同じく、彼女の夫も同じテーマを持ち、父と母のもとで“愛の欠乏感”を体験し、それをバネにして頑張ってきたのです。

しかし、この世界では、欠乏感(マイナス)をバネにして頑張れば頑張るほど、顕在意識の水面下でマイナスは大きく膨れ上がり、やがて目の前の世界に反転し、欠乏感を味わう現象となって現れます。

Yさん夫婦が、ある程度のレベルまで到達すると、何かに足を引っ張られるように引き戻されてしまうのはこのためでした。

夫婦で自分たちの人生を俯瞰したことで、“超えるべき人生のテーマ”がわかり、父や母にそれを映し見ていたことを知り、親子間の誤解も解けました。そして、“愛の欠乏感”が消えていくに伴い、夫の仕事面に変化が現れ出したのです。

人生がより豊かなものへ

権利収入を得られる仕事の契約が決まり、毎月、夫に自動的にお金が入ってくる流れになりました。なんと、その収入額はその後も増えているそうです。

親の愛に対する欠乏感は、特に“お金”の欠乏として現れることが多く、彼らの体験はその仕組みから抜け出したことを証明していました。

そして、Yさんにも変化がありました。夫のことで不安になることがなくなり、対人関係でも、新しいご縁がつながりだし、より人生が豊かなものになっていくことを感じる毎日を送っているそうです

(終わり)

同じジャンルの記事

Vol.137人間の真の解放(1) 人間が本当に解放されるべきものは何か(シリーズ後半)

Vol.222人生大変身! リバウンドなし!

Vol.119自己否定の闇を超えて〜反転のトリックからの脱出

おすすめの書籍
THE ANSWER

書籍 新次元思考テクノロジー 〜対立を超える視点〜 ROSSCOが生涯をかけて伝え続けた「持続可能な人類のために絶対必要な意識のテクノロジー」とは―。
販売価格 1,980円(税込み)
商品の詳細へ

MIROSSが学べるスクールのご紹介
ミロスアカデミー ミロスアカデミーオンライン