前回の配信では、私の発見した『あらゆる関係性の問題を根源から終焉させ、人生を全く新しく再生するシステム』について、改めて発表させていただきました。

“本当のマイライフの実現” をテーマとし、私たちが生きていくうえで関わるあらゆる出来事を“人生を俯瞰できる視点” から紐解いていきたいと思います。

『本当のマイライフを実現するために』

それぞれの人生に、もともとのストーリーがある

たとえば、自分の一生が “○○のマイライフ” というタイトルが付いたひとつの映画だと想像してみてください。自分が生まれた時、つまり、自分の映画の上映が始まる時には当然、その映画は完成しています。

もちろん主演は自分。原作、脚本、登場人物のキャスティングから監督まで、すべて自分でつくったもの。劇場のパンフレットには、物語のテーマやあらすじ、登場人物が “何者であるか” などが載っている。

人生のストーリーの中にはさまざまな転換期があり、決意や苦境、成長や試練を体験しながら様々な感情を味わい、心を成長させていきます。映画と同じように “自分の人生” にもテーマがあり、“自分が何者であるか” ということも生まれる前に自分で決めてきたとしたら、人生に対する想いが全く変わりませんか。

そして、そのプロセスを通して自分が生まれてきた本当のテーマを発見し、存在そのものを輝かせて生きるという展開までをも全て自分で決めているとしたら…　今までの人生観や世界観に“コペルニクス的転回” が起こるのではないでしょうか。

なるべき自分への欲求

自分がつくった映画ですから、本来なら全てのストーリーを知っています。どんな展開になろうとも、安心して見ることができるはず。しかし、私たちにはそんな記憶は全くありません。

もしかしたら、映画を観る前にストーリーを知っていてはつまらない、人間としてのリアルな体験がしたい、そう思ってこの世に生まれる瞬間に、自分ですべての記憶を消してしまったからなのかもしれません。

「自分は何のために生まれてきたのだろうか…」

あなたも、こんなふうに生まれてきた目的や生きる意味を探したことはありませんか。しかし、もし本当の自分の記憶を持っていれば、“自分は何者なのか？” という疑問は湧いてこないはずです。

無意識に、「この自分は “本当の自己” ではない」ことを知っているから、自分が何者なのかを求めて、「“自分がなり得るもの” にならなければ気が済まない」という “存在の欲求” が生じるからではないでしょうか。

シナリオに反した人生は悩みや問題だらけ

人間の奥底にある、このような “自己存在への欲求” が、“外側の世界” で自分探しをし始め、本来のシナリオとは全く違うドラマをつくってしまうのです。

以前にアイデンティティーをテーマにした記事で、今あなたが「これが自分」だと思っている “自分” は本当の自分ではないことをお伝えしましたが、皮肉にも、“自分を知りたいという欲求” が全く別の自分をつくっていたのです。

自分を生きるために “この肉体” で生まれ、自分で決めた “マイライフ” を体現するために必要なものは全て備わっているのに、それをほとんど使うことなく、自分ではない “別人の人生” を生きようとしている。人生に悩みや問題が生じても仕方がないのではないでしょうか。

人生が終了した後、肉体から離れて本当の自分に戻ったとき、再び体現できる身体はもうありません。人間の命が何度も循環しているのだとしたら、今回も、「せっかく生まれてきたのに、またやってしまった。今度こそは…」というように、何度も繰り返してきた命の “ひとつ” を生きているのかもしれません。

本当の人生を生きるには

人間は自分で自分の人生を決めて生まれている—。信じられない話かもしれませんが、システムを理解し、自分の人生の全体像が見えたとき、その意味がきっと分かります。何が起きても、それがどんなに深刻なものであっても、傷ついている人ほど、人生を再生する大きなチャンスが待っているのです。

次回は、自分を求めるあまり壮絶なドラマを生きてきた一人の女性が、システムを理解することで人生を劇的に再生させていった実証例を紹介します。

“外側の世界” でつくられた自分（自我）に翻弄され続けた彼女の過酷な人生は、どう変容していくのでしょうか。その “プロセス” に、人間がはまり込んしまう “トリック”、そして “本当のマイライフ” を実現するためのヒントがたくさん詰まっています。

（シリーズ第2回へつづく）