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時空を超えて届いた母からの手紙,

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.92


Introduction

人間の生きている世界は、自分の内側の情報が外側の世界に反転するというシステムでつくられています。この連載でもお伝えしているように、目の前の世界をどう読み解くかで人生を変えていくことができるのです。

そこで今日は、いつもとは少し趣向を変えて、第三者の体験を自分事として読み解いたことで、自分にも同じことが起きたというある女性(Fさん)の体験をお伝えします。

『時空を超えて届いた母からの手紙』

新しい命を宿した

Fさんは、夫婦でミロスプログラムを学び、パートナーや両親を通して、これまで人間が知ることのなかった “内側” という領域を理解しました。そして、思い通りにならない人生をつくり出していた本当の原因が、この世の “同化と反転のトリック” にあることを知りました。

このトリックに犯された自分の内側が、外側の世界にさまざまな事象として表れる ─ そのメカニズムを理解したことで、Fさんを取り巻く環境も以前とはずいぶん変わってしまいました。

さらにFさんの人生を大きく変えたのは、夫婦で参加した、私の男性限定セミナーと女性限定セミナーでした。どうして男と女はわかり合えないのか — 彼女はその根源的なことを知ることができたのです。

男性に対する理解しきれない抵抗感、そして、絶対に癒やされることはないだろうと思っていた女性の深い悲しみや傷が、信じられないほど簡単に消えてしまい、代わりにパートナーにも自分にも愛おしさが湧いてきたそうです。

Fさんのなかで、男と女が初めてわかり合うことができた記念すべき日。それと時を同じくして、なんと、彼女に新しい命が宿ったのです。

“親と子の関係性のトリック”を知って

ちょうどその頃、“親と子の関係性のトリック” を明かした私の著書『ママとパパをえらんできたよ』が発売されたことも、彼女にとって最高のタイミングでした。

自分たち夫婦を親として選んで生まれてくる子供を通して、自分が父と母を選んだときの気持ちを感じることができ、一層お腹にいるわが子への愛しさが増したそうです。

また、“親と子の関係性のトリック” を知ったことで、子育てや親子関係に不安を抱くことなく、順調に命を育むことができました。

10年前に亡くなった母

そろそろ臨月に入ろうとする頃のこと。ある家族がミロスプログラムによって、崩壊寸前の状況から再生したという体験談を読んだとき、10年前にガンで亡くなった母と自分との関係性が重なりました。

その家族の母による手記を通して、Fさんは、自分の母の気持ちを知ることができました。それは、この世のトリックにはまり込んでいることを知らずに、もがき苦しみながらも、精一杯、自分に愛情を注いでくれていた母の姿でした。

同時に、娘の手記から、“母を愛していた” という自分の本当の気持ちを思い出すこともできました。

過去には母を憎み、冷たい態度や酷い言葉で攻撃していたFさんでしたが、その行為も “母を愛していたからこそ” だとわかりました。すべてがトリックの中で生まれた “誤った思い込み” から生じた幻想のドラマであることを知り、安心したのです。

生前の母の手紙

こうして第三者の体験を自分事として受け取ったFさんは、体験者と同じ感覚を得ることができたのです。

その後、しばらくして、Fさん夫婦に待望の第一子(女の子)が産まれました。

生まれたばかりの娘を連れて彼女が実家に里帰りしたときのことです。父が、母が亡くなる少し前に父に宛てて書いた手紙を見せてくれました。

その手紙には、死に対する恐怖、人生に対する後悔やさまざまな心の葛藤、そして、父への想いなど、言葉にできなかった母の本心が綴られていました。

母の葛藤は、まさに自分が体験してきたことでした。Fさんは、親から子へ受け継がれた遺伝子に刻み込まれた “男と女の悲しいドラマ” を感じずにはいられませんでした。

しかし、その一方で、喧嘩ばかりしていた両親が、本当は互いに「愛して欲しい」と叫び合っていたこともわかりました。

時空を超えた母との再会

後日、Fさんは、自分と同じように、“数年前に亡くなった父が書いた手紙を奇跡的に発見する” というミロスプログラムの体験者(男性)の体験談を読みました。

それは、父が生前に書いた手紙を見つけた彼が、当時の父の想いに今の自分を重ねることで、会いたかった父と時空を超えて再会し、とても癒やされたという喜びの体験でした。

その体験談に、Fさんはハッとしました。なぜなら、父が見せてくれた母の手紙を通して、自分も時空を超えて母に再会していたからです。

当時を振り返ったFさんは、二人の妹といっしょに “ある事” を決意したことを思い出しました。

「両親の家系に代々続いてきた負の連鎖は、私たちの代で終わりにしよう」

10年前の決意が、ミロスプログラムに出会ったことで、いま実現しているのです。

人生をリセットし、再生させた自分のなかで、手紙に書かれていた母の苦悩や葛藤はすでに終わり、喜びや安堵感に変わっていました。

バラバラだった家族が、母の病気がきっかけでひとつになり、その時の決意が今の自分を創造していた ─ そう思うと、命をかけてまで家族をここまで導いてくれた母に感謝せずにはいられませんでした。

娘が産まれたタイミングでFさんのもとに届いた母の手紙は、「肉体はなくても、いつも一緒にいて見守っているよ」という母の愛そのものだったのです。

高次の領域の奇跡的な体験

いかがでしたでしょうか。ほかにも、第三者の体験を読んで自分にも同じことが起きたという多くの事例があります。

例えば、何十年も音信不通の家族と連絡が繋がった、末期のガンが消えた、思いがけない大金が舞い込んできた…等々。

自分が見ている視線の方向性を反転させ、“自分に向ける” ことでつくられる高次な領域では、常識では考えられない奇跡的な出来事が連鎖して起こり得るのです。

(シリーズおわり)

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