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惰性で生きる人生にピリオド 仕事や恋愛のパターンから脱却

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.181


Introduction

人生にはいろんな事が起こりますが、結果に囚われてしまう人間は、なぜそんな出来事が起きたのか、真剣に考えることがありません。

そして、何度も同じ体験を繰り返すうちに、どんなに困った状況でも慣れてしまいます。“おかしい”と思うことも、“変わりたい”と思うこともなくなり、人生そのものに興味がなくなってしまうこともあります。

このように、意外にも人間は、自分の人生に“無関心”であり、“無意識”に毎日を過ごしているのです。

今回ご紹介する実証例は、ミロスシステムに出会い、惰性で生きてきた人生にピリオドを打ったある男性(Mさん20代)の体験です。彼の体験に基づき“意識的に”生きることで人生が変わっていく様子をお伝えします。

『惰性で生きる人生にピリオド 仕事や恋愛のパターンから脱却』

惰性で生きてきたこれまでの人生

今まで働いてきた職場で、いつもパワーハラスメントに遭ってきたというMさんは、職場に馴染めず、短期間で退職と転職を繰り返してきました。当時は、なす術もなく、なぜそうなるのかもわからず、環境を変えることしかできませんでした。

そして、ただ淡々と仕事をこなし、一日が終わっていくという日々に、満足感はないものの、特に疑問を感じることもなく過ごしていました。

そんなMさんに、彼の父は「まともな仕事に就け」と折に触れ小言を言ってきました。彼は、自分でもどうすることもできない事を突ついてくる父のことが嫌で仕方がありませんでした。

しかし、ある日、友人を介してミロスシステムに出会ったMさんは、惰性で生きてきたこれまでの人生から脱却する方法を知ったのです。仕事や人間関係など、人生のどんなシーンにも法則があることを知った彼は、アクションを起こさずにはいられませんでした。

父を見て作られた仕事の概念

彼はミロスのシステムと実践法を学び、生まれて初めて真剣に人生を見つめ直したのです。

まずは仕事面で。これまで仕事について深く考えたこともなかった彼は、仕事に対する自分の思いや考えを目の前に出していくことで、それらが子ども時代に見ていた“父の働く姿”から発生していることに気づきました。

Mさんの父は、毎日朝早くに出勤し、夜遅くまで働き、休みの日は家で寝ているだけでした。父と会話する機会もなく、遊んでもらうこともなく、Mさんは寂しい思いをして過ごしていました。

彼にとって、仕事は自分から父を奪うものであり、また、仕事ばかりで家庭を顧みない父のことが嫌いでした。Mさんは、いつもこう思っていました。

「父さんは僕のことを嫌いなのかな…」「僕は父さんみたいな人生は嫌だ。もっと自由に楽しんで仕事がしたい。会社に縛られるのは嫌だ…」

子どもの頃の想いが、大人になったMさんの仕事に対する無意識の抵抗感になっていました。正社員を経験しなくても、彼の仕事に対する概念には、“不自由さ”や“拘束感”がインプットされていたのです。

突然、正社員に

しかし、ミロスに出合い、物事には相対的な両面があることを知ると、当時は“仕事人間”にしか見えなかった父のもう片側の顔が見えてきたのです。

家族のために真面目に働き、自分を大学まで通わせてくれた父。お金を稼ぐという形で、目一杯の愛情を注いでくれました。初めて父の大きな愛を感じたMさんには、もはや父に愛されていなかったという想いも、正社員に対する抵抗感もありませんでした。

すると、その直後、彼に“正社員”の話が舞い込んできたのです。父から「面接を楽しんだらいいよ」とアドバイスをもらい、リラックスした気分で面接に臨んだ彼は、すんなり採用が決まりました。さっそく起きた思いもしない出来事に、Mさんは驚くばかりでした。

誰からも愛されない…

ミロスに出会い“意識的に”生き始めた彼が、次に目を向けたのは恋愛面でした。

今までつき合った女性にことごとく振られ、短期間で終わる恋に傷ついてきた彼は、なぜそうなるのか、どうして自分だけが酷い目に遭うのか、まったくわかりませんでした。そして、「僕は誰からも愛されない」とひがんでいました。

その感情が、実は親の愛情に飢えた子ども時代の感情と一致していたのです。

子どもの頃、弟や妹に両親の愛情を奪われたように感じていたMさんは、わざとタクシーにぶつかり交通事故を起こしてまで両親の気持ちを自分に引こうとしたほど、親の愛情に対する欠乏感は相当なものでした。

しかし、彼の想いは両親には届かず“愛してくれない”親を憎むようになりました。

「どうせ僕はいらない子なんだ…」「僕は誰からも愛されないんだ…」

そう言って、彼はひがんでいました。この悲しい想いが恋愛面にも現れ、無意識のうちに「僕だけを愛してくれ!」と相手を束縛し、「どうせ僕から離れていくのだろう」と攻撃的な雰囲気を醸し出していたのです。

なぜ、愛してもらえないのか?

女性が去っていくのも当然だと納得したMさんは、さらに“愛してもらえない”という感情がどこからくるのか、ミロスシステムで紐解き、“自分のことを愛せない自分の姿”を両親や様々な人間関係に映し出し、相手に“愛してもらえない”と感じていたこともわかりました。

人間は、“自分自身との関係性”を外側の人間関係に映して見ています。その中でも、生まれて初めての人間関係になる両親との関係性で“感じたもの”が、その後、様々な関係性に現れます。

超えるべき人生のテーマを知る

人生がうまくいかないのなら、親を通して“何をインプットしているのか”を知ってください。父と母に映して見ていたものは、あなたがもともと持っている思考パターンであり、超えるべき人生のテーマだからです。

Mさんの人生は従来の仕事や恋愛のパターンから脱却し、日々嬉しい変化を楽しんでいます。

(終わり)

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