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幸せを邪魔するものは、実は自分の無意識だった【後半】

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.79


Introduction

“この世界に存在するものは、すべて人間の意識がつくったものである”— これは量子物理学が導き出したひとつの結論です。では、どうして人間は自分の思い通りに人生を生きることができないのでしょうか。

願望実現や成功法則に関心のある人なら、少なくとも一度は潜在意識について聞いたり読んだりしたことがあると思います。それほど、成功や幸せの追求には潜在意識(無意識)が重要な要素だといわれています。

しかし、前号(Fさんの実証例の前半)でお伝えしたように、彼女が幸せになれないのは、ほかでもない彼女自身の無意識(潜在意識)が原因であることがわかりました。つまり、自分が「こうなりたい」と考えている意識(顕在意識)や自覚のない無意識(潜在意識)では、思い通りの人生をつくることができないのです。

ショックかもしれませんが、人間は夢や願望を実現する“本当の意識” をまだ手にしていないということです。

後半の今回は、Fさんがミロスプログラムで自分の無意識を知っていくことで、窮屈な人生から解放されていく様子をお伝えします。思い通りの人生を創造する本当の意識とは何か、彼女の体験のなかにそのヒントが隠されています。

『幸せを邪魔するものは、実は自分の無意識だった』【後半】

自分が何を感じているのかが分からない…

Fさんは、自分の幸せを邪魔しているものが、まさか自分の無意識だとは思いもしませんでした。

無意識(潜在意識)は、普段、私たちの意識にはあがってこないものです。しかし、ミロスプログラムがあれば、自分では絶対に知ることのできない無意識を知ることができる ─ Fさんは俄然、このプログラムに興味を持ちました。

彼女はプログラムにしたがって無意識を探求しはじめました。目の前に起こった出来事や相手に感じる “感情”から、自分の無意識を知っていこうとしたのです。

ところが、いざ感じてみようとすると、普段から感情の起伏が少ない彼女は “自分が何を感じているのか” さえはっきりと分かりませんでした。そして、幸せや愛を求めていながらも、“幸せとはなにか”“愛とはなにか” もよくわかっていないことに気づきました。

過去の辛い経験が感情を遮断させていた

Fさんのような人は世の中にもたくさんいます。“感情的ではないタイプの人” ということになるでしょう。このタイプの人は “冷静で理性的”に見えますが、実は過去に何か辛い出来事があり、苦しい感情から逃れるために感情を遮断して生きるようになった人が多いのです。

Fさんもその一人でした。子供時代に両親の離婚を経験し、家族を養うために苦労している母を見ていた彼女は、自分がいるせいで母が不幸になったと思い込むようになりました。

「私は生まれてこないほうがよかったのだ…」

そんな罪悪感に耐えきれなかった彼女は、生きていくために辛い感情をすべて遮断し、無意識の奥に追いやって感じないようしてしまったのです。生まれてきたことに罪悪感を持った子供は、こうして親の愛情を感じることができなくなってしまいます。

思い込みが人生の指針に

母がどれだけFさんのことを愛していても、彼女が拾い集めていたものは、「私は愛されていない」「私を見てくれない」「私のことを認めてくれない」という欠乏感ばかりでした。

それでもFさんは大好きな母に愛されたくて、できるだけ彼女の負担にならないように、何でも自分でできるように頑張っていたのではないでしょうか。そして、大人になった現在でも、“母を見る目”で他人を見ているため、自分が評価を得られる仕事に依存し、周囲から認められようとして人一倍頑張っていたのです。

病気になっても、評価を得ることのほうが自分の体よりも大切だと思ったのは、他人の評価に依存することでしか自分を存在させることができなかったからです。

顕在意識で “幸せ” を求めていても、無意識の中に“生まれたことへの罪悪感” を追いやっていたせいで、Fさんは最初からすべての幸せをあきらめて生きていたのです。

“過去の苦しみ”から開放されるとき

自分の無意識が人生に多大な影響を与えていることを理解した彼女は、それまであまり人に話したことのない過去の出来事を打ち明けてくれました。実は、彼女には離婚の経験があったのです。原因は夫からのDVでした。

それまで、元夫が加害者であり、自分は被害者だと思っていました。しかし、目の前の出来事は自分の無意識がつくりだした現象世界であることを知り、元夫に対する見方も変わってしまいました。

「自分に暴力を振るった攻撃的な夫 ─あれは、生まれてきたことを完全に否定し、いつも自分を責めていた自分の姿だったのだ…」それは “目の前の世界” と “見ることのできない自分の無意識” が一致した瞬間でした。

そのとき彼女は、長いあいだ閉じ込められていた窮屈な世界から、一気に広大な宇宙に飛び出したような解放感を得たそうです。それ以来、Fさんは別人のように変わってしまいました。目の前の世界を通して“自分がまったく知らない自分”を知っていく感覚を得てから、彼女自身のみならず、彼女を取り巻く環境もどんどん変わっているそうです。

あなたも、自分のシステムを解明してみませんか?

ミロスプログラムを知らなければ、彼女はネガティブな現象に苦しむだけで人生を終えていたかもしれません。しかし、自分の意識がどんな人生をつくり上げているのか ─ その “システム” を理解すれば、誰でも本当の幸せを手にすることができるのです。

私は約30年にわたって、人間の思考や行動を支配する顕在意識と潜在意識(無意識)を研究してきました。いうなれば、ミロスプログラムは “人間の意識の構造” と“三次元の世界の仕組み” を高次元の視点から解明したシステムです。

このシステムを世に出してから10年以上になりますが、誰もが日常のなかで実践できるこのプログラムは、あらゆる分野で成果を出し続けています。

(おわり)

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