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家庭崩壊の危機を脱出 〜親から子へ遺伝する思考をリセット

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.198


Introduction

考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる―。これは英国初の女性首相 マーガレット・サッチャーの名言です。

つまり、思考や性格を変えることができれば人生を変えることも可能になるわけですが、自覚している思考や性格(表層意識)を意識的に変えることはできても、その奥に潜む“内面意識”には触れることはできません。

そして、ポジティブな発想に切り替え、自分の行為や言葉を変えても、その分、抑圧された内面意識が三次元世界の“反転運動”によって、思いもよらない事態となって現れることもあり得るのです。

今回ご紹介する実証例は、家庭崩壊の危機に瀕したある女性(Tさん 40代 兵庫県)が、ミロスシステムに出会い大変な事態を乗り越えていった体験です。

『家庭崩壊の危機を脱出 ~親から子へ遺伝する思考をリセット』

家庭が崩壊していく

子どもの頃から思い描いていた理想の家庭を築こうと、Tさんは、妻として、母として、そして嫁として全力で頑張ってきました。しかし、長男が大学受験に失敗した頃から、家庭の中はどんどんおかしくなっていきました。

家に引きこもり荒れる長男を目の前に、Tさんは“母親失格だ”と自分にレッテルを貼り、子育てに失敗したことへの罪悪感でいっぱいでした。“子どもから愛される資格も、子どもを愛する資格もない”と思い、子どもたちともまともに話せなくなりました。

夫に対しても、長男をダメにしたことへの申し訳なさを感じる一方で、傷心の自分にあたたかい言葉のひとつもかけてくれない冷たさを感じ、人のせいにしてくる夫を強烈に憎むようになっていきました。

まるでガタガタと音を立てて崩れていくかのように、家族はバラバラになり、理想とかけ離れた現実に絶望したTさんは、現状に目を向けることもできなくなり、外の世界へと逃げ出したのです。

夫とは一緒にいられない

現実から逃避し、妻であり母である仮面を外し、束の間でしたが一人の女性として喜びを感じることができました。しかし、その分うしろめたさに苦しみ、家では心を閉ざして過ごすという生活が続くなか、Tさんの罪悪感はどんどん大きくなり、ある日、それが目の前に“反転”し、彼女が家に居られなくなる事態を生んでしまったのです。

彼女は意を決し、子どもたちを置いて一人実家へ戻りました。

「夫が憎い…あの人とは一緒にいたくない。だから私は家を出たのだ…」

彼女は、周りにも自分にもそう言い聞かせていました。それは、自分を正当化することで守るための、彼女の精一杯の言い訳でした。

人生を再生させるチャンス

しかし、そんなTさんに人生を再生させるチャンスが訪れたのです。すでにミロスシステムを学び出していた彼女は、ある日、“親から子へ遺伝する思考の仕組み”を知ることになりました。

意表を突かれたのは、母親のような人生は送りたくないと思っていた自分が、“母”と同じ道を歩んでいたことでした。実はTさんの母も、息子の大学受験の失敗から夫婦関係がおかしくなり、夫の定年退職後に別居し、それ以降、仕事にエネルギーを注いで生きていたのです。

そして、お金のことで喧嘩の絶えない両親を反面教師にして、夫婦円満で仲の良い家族を目指し、たくさん努力をしてきただけに、両親と同じ関係性に陥っていることを知った時のショックはかなり大きいものでした。

しかし、“思い通りにならないメカニズム”を一つ一つ理解していくことで、彼女の見ている世界がまったく変わっていったのです。

欠乏感が家庭崩壊を招いた

子どもの頃から、家庭環境に幻滅し、親の愛情を実感できずに育ったTさんにとって“幸せな家庭”とは、周囲が羨むような家庭であり、何よりも母が認めてくれなければ意味がありませんでした。そのためには“子育て”に成功することが大前提でした。

Tさんには、男の子1人、女の子3人の4人の子供がいましたが、特に長男にかける想いは特別で、“高学歴”“一流企業に就職”という理想を掲げて育てていました。彼女は、子どもを一流に育て上げることで、良い母、良い妻、良い嫁としての勲章を手に入れたかったのです。

しかし、三次元世界では、人間の意識が一方に傾くことでもう片方が目の前に“反転”します。Tさんは欠乏感をバネに理想を求めたことで、さらに欠乏感を味わう結果になり、無意識にマイナスを埋めようと動いているうちに、水面下で巨大化した欠乏感が“家庭崩壊の危機”という重大な事態を招いたのです。

親から子へ遺伝する思考をリセット

こうして人生を俯瞰し紐解くなかで、“思い通りにならないメカニズム”を知り、Tさんは自身の体験を通して、母親が人生の様々なシーンで何を考え、どう捉え、どんな判断を下したのかも知ることができました。

親の思考が自分に遺伝していることをはっきりと理解したことで、ようやく思考はリセットされたのです。

また、家族を愛し、守ろうとしていた親の気持ち、子どもの幸せを願う母の想いを感じると、ネガティブな思い込みは消え、外の世界に自分を認めてくれるものを探して生きていた自分を許すことができました。

彼女自身も家族を守るために家を出たことに気づき、罪悪感は消え、家に戻ってみると、家庭の中が以前とはまったく変わっていました。

夫への憎しみも消え、彼女から歩み寄るようにもなりました。家にひきこもっていた長男も新しい人生を歩き出したそうです。

思考は表面意識と内面意識の二重構造である

人間の思考は表面意識と内面意識の二重構造になっており、自分がどんな考えを持ち、どんな生き方をしているのか、本当のところはわからないようになっています。人生を変えようとしても変わらないのはそのためです。

しかし、ミロスシステムはかつてない方法で自分では知ることのできない内面意識にアプローチし、親から子へ遺伝している思考や、思い込み、誤解から生じた様々な概念を根源からリセットしていきます。誰もが自らの力でまったく新しい人生に変えていくことができるのです。

(終わり)

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