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“反転の仕組み”を使って、夫婦の夢を実現!

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.157


Introduction

思い通りに物事が運ばないとき、普通は目の前に立ちはだかる障害を取り除こうとします。しかし、そうすることで常に何かと闘い続けていないでしょうか。

人間が見ている外側の世界は、実は見ている者の内面意識が“反転”した世界です。外側をどうにかしようとしても根本的には何も変わりません。

今回ご紹介する実証例は、弁当・仕出し屋を経営するHさんという夫婦(夫Yさん・妻Kさん)が、会社にとって不都合な状況を自分たちの内面意識として見ることで、夫婦の“想い通り”に変えていった体験です。

彼らの体験に基づき、反転の仕組みを使い、夢を実現させるヒントをお伝えします。

『“反転の仕組み”を使って、夫婦の夢を実現!』

夢がどんどん膨らんだ時

保育園や幼稚園に手作り弁当を届けてきた会社の建物も、もうそろそろ改装を考えてもいい時期にきていました。

どんな風にしようかと夫婦で話していくうちに、お客様である子供たちに見学に来てもらいたい、それに相応しい素敵な会社にしたい、社長室があり、シャワー室も欲しい…と、リアル感満載で、夫婦の夢はどんどん膨らんでいきました。

すると、まるで夫婦の声が聞こえていたのだろうかと思うほど良いタイミングで、取引銀行から融資を提案する電話がかかってきたのです。

突然、融資がストップに

とんとん拍子に融資の話が決まり、夫のYさんは銀行の担当者と8ケタの融資の手続きを始めました。妻のKさんも設計士と打ち合わせをしながら楽しく図面を引き始めました。すべてが順調に動いているように思えました。

ところが、正式に融資を申し込む段階になり、話が進まなくなったのです。銀行側が急にしぶりだし、今回の案件をひるがえすようなことをYさんに投げかけてきました。「もし融資が受けられなかった場合、どうされますか?」「全額が出なかったとしたら?」「ご自宅を担保にできるでしょうか?」…等々。

融資が通らないことなど考えてもいなかっただけに、銀行の対応は予想外でした。当然、Yさんには他の選択肢はありません。すでに改装工事に向かって進みだしているため、ここで資金が調達できなかったら…と不安がよぎりました。

融資を止めていた要因

しかし、外側の世界に何が起きようと、本当の問題は自分の内面にあることを学んでいた彼は、さっそく、銀行とのやり取りに感じるものを“反転”させて自分に戻していきました。

銀行側(外側)に見ているもの―

“融資を迷っている” “決めかねている” “信用されていない”…

これを自分に戻すと、迷っているのは自分であり、信じることのできない不安な自分を隠して、「絶対に融資が通らないわけがない」と自信のあるふりをしている自分が見えました。

つまり、無意識の不安や不信感が、自信に傾いた彼の目の前に“反転”し、融資がなかなか通らないという現象として現れたのです。こうして彼は、自分が融資を止めていたことを“システム”で理解しました。

すると、このあとすぐに、銀行から“融資決定”の連絡がきました。しかも、8ケタの高額融資にもかかわらず“無条件”という、常識ではあり得ない事が起きたのです。

半人前だという息子への決めつけが・・・

夫婦で喜び合い、今回の夫の体験を共有する中で、さらに無意識の縛りから解放される出来事が起きました。夫の無意識の不安を“自分のもの”として聴いていたKさんは、「なにが不安で止めていたのだろう?」と自分に投げかけました。

8ケタの融資のリスクやお金への恐怖も考えられましたが、どこかスッキリしません。“無意識”というだけあって、きっと考えもしないことがまだ隠れているのだろうと思っていたら、思いもしないところから自分たち夫婦の無意識を知ることになったのです。

ある日、Kさんは知人からこんな話を聴かされました。

「親の商売を継ぐ子供も大変だけど、後を継がせる親の方は責任もあるし、もっと大変よね」

Hさん夫婦も、家業を継ぐ息子と一緒に働き、徐々に会社のことを引き継いでいたため、まるで自分たち夫婦の胸の内を聴かされたようでびっくりしました。そして、もっと驚いたのは、普段、何気ない会話の中で、無意識の不安を口にしていたことでした。

「うちの息子はまだまだですよ」「いつまでたっても子供で…まだ任せられないですねえ」

まだ半人前だという息子への決めつけが、多額の融資を受けることに不安を生み出し、融資を止める要因になっていたのです。

内面に隠したものがすべてを妨げていた

しかし、半人前で頼りなく見える息子も、システムで紐解けば、それを見ているHさん夫婦の内面意識がつくり出した幻想です。

この仕組みを知らなければ、息子の可能性までも奪っていたかもしれないのです。

こうして、内面に隠していたものがすべての妨げになっていることがわかると、その日から息子も変わってしまいました。

仕入れ先との交渉や従業員への対応、新メニューへの意気込みなど、びっくりするほど立派な仕事ぶりを見せるようになりました。融資も滞りなく実行され、夫婦で思い描いた理想の会社が完成したのです。

スムーズに問題は超えられる

いかがでしたでしょうか。人間は外側の世界しか見えないことで、これまで苦しんできました。

しかし、新次元の視点から、対象物に感じるものを自分に戻し、なぜうまくいかないのか、その“仕組み”を理解することで、スムーズに問題を超え、人生を豊かなものに変えていくことができるのです。

(終わり)

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