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全く新しい夫婦関係を築く、新次元のコツ

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.146


Introduction

結婚がうまくいかなくなる原因で最も多いのが、価値観の違いや生活習慣の違いではないでしょうか。

ある程度、自分と合う人と結婚していても、結婚後に変化していく環境の中で、相手の価値観に共感できないことが出てきます。

どんなに些細な事でも、「これだけは譲れない」「それだけは許せない」と、まったく意見が食い違ってしまった時、夫婦は大きな壁にぶつかります。

今回ご紹介する実証例は、夫との価値観や生活習慣の違いからギクシャクする夫婦関係を、ミロスシステムの実践によりスムーズに乗り越え、どんどん夫婦仲が深まっていく楽しさを体験しているある女性(Oさん)のお話です。

彼女の体験を通して、全く新しい夫婦関係を築く“新次元のコツ”を感じていただきたいと思います。

『全く新しい夫婦関係を築く、新次元のコツ』

結婚相手との生活習慣の違い

昨年11月、つき合い始めて3カ月でスピード結婚したOさんは、結婚生活がスタートして、初めて互いの価値観や生活習慣の違いを知ることになりました。

結婚前、夜中にSNSを見たり、友人と長電話をしたり、夜更かしが日常的だった彼女とは対照的に、夫はわりと早い時間に寝る人でした。

先に寝てくれれば問題にはならなかったのですが、「夫婦は一緒に寝るものだ」と彼女にも同じタイミングで寝ることを要求してくる夫に、Oさんは少し面倒くささを感じていました。

理解を示さない夫

ある日、夫が先に眠ってしまったことをいいことに、普段思うように見ることができなかった分、SNSやスマホに没頭し、布団に入るのが遅くなったことがありました。

翌朝、夫は非常に機嫌が悪く、声をかけても無視をされ、あげくにキツイ言葉で攻撃されたのです。Oさんには「なんでそんな事くらいで…」と、理不尽な言いがかりにしか思えませんでした。

また、11月に結婚したこともあり、例年よりも忘年会や新年会への誘いも多く、彼女が出かけた夜は、いつも夫は一人で妻の帰りを待っているだけでした。そして、人間嫌いで人付き合いが苦手な夫は、妻の“付き合い”にもあまり理解を示しませんでした。

夫の機嫌は悪くなる一方

夫から“最終バスの時間”までに帰ってくるようにと言われてはいましたが、楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。

忘年会も新年会も帰りが“午前様”になってしまった妻に夫は激怒。恐ろしい形相で彼女を待ちかまえ、またそこでも言葉によって攻撃されたのです。

他にも、まだまだありました。錆びたキッチンバサミの置き場所を変えようとしただけで激怒し、持ってきた食器を全部捨てろと言い出したり…。

彼女の言動が自分の価値観やルールから外れる度に、夫は猛反撃してくるのでした。

夫婦間の溝はどうなるか

こんな事が度重なったら、普通、夫婦関係はどうなるでしょうか。自分が当たり前にしてきたことを全面的に否定されたり、取るに足らないことにいちいち文句を言われたとしたら…。

「もうこんな人とは一緒にやっていけない!」

そう思っても仕方がありません。

“価値観の違い”や“性格の不一致”で生じた夫婦間の溝ほど埋めにくいものはないのです。

夫への抵抗感から自分を知っていった

しかし、ミロスシステムを学んでいたOさんは違いました。

結婚したての頃は、多少戸惑うこともありましたが、夫に抵抗感を感じた時こそ、本当の自分を知るチャンスだと知っている彼女は、視点を変えて、夫の立場から、彼の言葉や態度の奥にある本当の想いや感情を感じ取っていったのです。

寝るときもお風呂も一緒でなければならない夫のことを、面倒くさい人だと思いましたが、“そこまでして一緒にいたいのか…”と彼の想いを感じた時、Oさんは自分の中があたたかくなるのを感じました。

また、自分が忘年会や新年会で盛り上がっている時、家で一人で待っている彼のことを感じてみたときに、“僕だけを見て欲しい”という強い想いが胸の奥から突き上げてきて、夫のことが愛おしくなりました。

キッチンバサミの置き場所ひとつにしても、彼の話をよくよく聴いていくと、妻から「気に入らない」と言われるのが嫌だったことがわかり、彼女は、そこに“僕を認めて欲しい”という切なる想いを感じたのでした。

夫婦が共に癒されていく

Oさんは、この時、彼ととことん一緒にいよう、彼だけを見ていこう、と決めたそうです。そして、夫の気持ちを感じとっていくうちに、Oさん自身が癒されていったのです。

なぜなら、パートナーに映し出されるのは“無意識の自分”の姿。夫に感じた“自分だけを見て欲しい”“自分だけを認めて欲しい”は、実はOさんが心の奥底にしまい込んでいた心の声でした。

そして、彼に感じる心の傷は、彼女のものであり、自分自身に寄り添うように夫に寄り添い、一緒にいることで、夫婦は共に癒されていったのです。

そうしているうちに、夫は目に見えて変わっていきました。

感情的に怒りを爆発させることもなくなり、顔つきも変わり、彼女のペースにも合わせてくれるようになりました。

まったく違う価値観も、二人で混ぜ合わせ、新しく生まれた価値観で結婚生活を楽しめるようにもなったのです。

全く新しい夫婦関係へ

そんな中、ある日、夫からこんなメールが送られてきました。

「 I LOVE WHO I AM 」(今の自分が好き…)

それは電車内の吊り広告にあったキャッチコピーを写したものでした。

彼女は、それを見た瞬間、あの人間嫌いで自分のことも嫌いだった彼が…と思うだけで胸がいっぱいになったそうです。

そして、そのメッセージはOさんのものでもあり、全く新しく変わってしまった夫婦の姿が、そこに映し出されていたのです。

(終わり)

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