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人間の認識が物質世界を変える — お金との新しいつき合い方

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.64


Introduction

世の中にはさまざまなジャンルの問題がありますが、お金が関係しているものが少なくありません。そして、お金に関する問題の多くは “お金が足りない” “お金がない” ことに集約されます。

今回ご紹介するケースは、ミロスプログラムに触れた後、自分のお金の扱い方を通して “無自覚な自分” を知っていくなかで “新しい認識” が生まれ、経済の流れが変わっていった女性(Fさん)の体験です。

『人間の認識が物質世界を変える — お金との新しいつき合い方』

お金に対してどんな認識をお持ちですか?

「お金が足りない…」

生活には困らなくても、自由に使えるお金がない。どうしてもやりたいことがあるのに所持金はゼロに近い。財布の中身を見ると、ため息がでる。でも、どうやって活動資金を稼げばいいのかわからない。

そんな自分の経済状態について、Fさんは次のような認識(思い込み)を持っていました。

「人並みに暮らしていけるお金は得られても、私にはそれ以上のものは入ってこないだろう。“お金を動かす” ことのできる人間は特別な人たちだけなんだ」

ところがある日、その思い込みが外れる出来事が起こりました。ある人物からこのような質問をされたのです。

「あなたは経済(お金)に対してどんな認識をお持ちですか?」

彼女は “認識” という言葉にハッとしました。ミロスプログラムでは、人間の思考の “思い込み” と、本当の “認識” や “意識” とは全く異なるものであることを解いています。彼女はそれを思い出したのです。

お金に対して喜びを感じていなかった

普段、無意識にお金を使っている自分に気づいた彼女は、自分がどのようにお金を扱い、お金に対して何を感じているかについて、じっくりと考えてみました。

以前、広告代理店に勤めていた頃は安定した収入を得ていました。しかし、仕事に対する満足感はありませんでした。それどころか、「苦労して働いているのだから、これだけ貰えて当たり前だ」という不満足感のほうがはるかに大きかったといいます。

結局、安定した収入があろうがなかろうが、お金に対して不満足感を持っていた彼女は、受け取ることに喜びを感じることもなければ、使うことにも喜びを感じていませんでした。ただ生活の糧を得るために会社を利用し、好きでもない仕事に体を酷使(利用)していました。何かを得るための道具としてお金を利用していたのです。

お金の気持ちを感じてみたとき

Fさんは過去に男性にお金をだまし取られ、借金地獄に陥った経験がありました。それがトラウマになっていた彼女は、お金のことになると、どこかで拒絶反応を起こしていたのです。

「これが私とお金の関係性なのか…」

初めて自分とお金との関係性を見たとき、無意識だったとはいえ、自分がこんなにもお金を嫌い、ぞんざいに扱っていたのだと知りました。

「もし私がお金だったら、自分を利用したり、自分に抵抗感を持っている相手には近寄らないだろう」

物を手に入れるための道具でしかなかった “お金の気持ち” を感じてみたとき、自分がお金に縁がないのも当然だと思えました。そして、お金との関係性に浮上してきた “利用” “道具” “ぞんざいな扱い” というキーワードを自分に当てはめてみたとき、お金以外の関係性でも同じことが見えてきたのです。

理解した瞬間から、関係性は……

過去にトラウマになった出来事も例外ではありませんでした。自分の中にある欠乏感を埋めようとして、異性の愛を利用していた自分 ─ その姿が反映されたものだったのです。

そして、今体験している「お金がなくてやりたいことができない」という状況も同じでした。自分の中の欠乏感が、現実の世界に “欠乏感を感じる状況” をつくりだしていることを理解したのです。

すると、彼女がお金を通して無自覚な自分を知っていくにつれて、自分のまわりで経済に関係する不思議な出来事が起こり始めました。実家の家業では何年も支払いを滞納していたお客様がいたのですが、彼らが突然、支払いにやってくるというようなことが頻発しました。

体験は連鎖する

さらに、Fさんの職場でも同じような体験が連鎖的に起こりました。彼女が新しい感覚を伝えたお客様がその直後に昇進し、大金が舞い込んできたのです。

彼女はその出来事を “他人に起きた奇跡” では終わらせませんでした。自分が話した内容にそれほどまでに大きな価値があったことを理解し、それを伝えた “自分の存在価値” を感じました。すると、ついに彼女にも経済面で大きな変化が起こったのです。

今までにないペースで仕事の依頼が舞い込み、新規顧客も急激に増えました。そして、あっという間に自分のやりたいことを実現するための活動資金が整いました。広告や宣伝を全くおこなわないにもかかわらず、やりたいことに向かって動き出すと仕事が入ってくるのです。

認識が完全に変わってしまった

自分はお金を動かすような人間ではないし、経済というジャンルには無縁だ ─ そう思っていたFさんでしたが、その体験を通して、従来のお金に対する誤った認識は完全に外れてしまいました。

現在、彼女は新しい認識で動く “お金との新しいつき合い方” を体験中です。さまざまな関係性に映る “無自覚な自分” を知ることによって思い込みが外れていき、それと同時に生まれる “本当の認識” がつくりだす人生を楽しんでいます。

量子物理学の世界では、“人間の認識” こそがこの宇宙で最も力があるといわれています。なぜなら、「自分が月を見たから、そこに月が在る」ように、人間の “見る” という行為がなければ何も存在できないからです。そして、どのような認識で “見る” かによって、“見つめられたもの” はいかようにも変わります。

すべては欠乏感が見せる幻想

現代社会のお金の問題は、個人レベルから国家レベルにいたるまで多種多様ですが、もとをたどれば人間の “お金に対する欠乏感や不足感” が生みだした現象です。自分の手元に留めようとするために経済が停滞し、“奪い奪われる” という争いごとを生み出しているのではないでしょうか。

実は、その欠乏感とは、“お金が足りない” “お金がなくなる” という不安や恐怖から生まれたものではありません。ほとんどの場合、人間の思考がつくりだす自己否定や無価値感という “欠乏感” がお金との関係性に反映されているにすぎません。つまり、自分の本当の存在価値を知らずに “自分をぞんざいに扱う者” は、経済をうまく循環させることができないということです。

Fさんは自分とお金の関係性を通して、自分の扱い方、生きざまを知りました。無意識におこなっていたことを認識しただけで、これほどまでに人生が変わってしまったのです。

今回ご紹介したケースは、一個人に起きた体験のように思われるかもしれません。しかし、私がお伝えしたいことは、「人間の認識、意識が変わることで、見ている世界が変わる」ということです。新しい認識を持つ人が増えることで、その集合的意識が世の中全体を変えていくのです。

(終わり)

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