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人生のテーマと反転人生

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.264


Introduction

人間には、各々生まれ持ったテーマがあります。テーマとは、自分の生まれてきた目的であり、人生はそのテーマに到達するためのプロセスであると言ってもいいでしょう。そして、先ずはそのテーマが“反転した人生”を体験し、いくつものハードルを超えて、本当に望んだ人生に辿り着くのです。

たとえば、“創造”をテーマに持つ人は、そのテーマが反転した“創造力を使えない人生”からはじまります。自分の能力を信じることができない苦しみを味わい、その中で、自分を信じることを学び、本当の創造を体現し、歓喜を味わうというストーリーです。

今回ご紹介する実証例は、幼少期から様々な人間関係で辛い思いをしてきたある女性(Mさん 30代 兵庫県)が、ミロスシステムで人生を紐解き、自分のテーマがコミュニケーションであることを発見し、現在、緩和ケアの認定看護師として高いコミュニケーション能力を発揮して活躍している様子をお伝えします。

『人生のテーマと反転人生』

ミロスシステムに出合い人生が変わった

4年前、夫婦関係や自閉症の娘のことで悩んでいたことが、まるで嘘のようだと話すMさん。彼女はミロスシステムに出合い、夫や娘との関係性や、それまでの人生を紐解き、すべては自分の内面意識の葛藤が生み出した問題であることを理解しました。

自分ではどうすることもできなかった離婚の危機からも、娘に対する不安からも解放され、さらには、Mさんの変化に伴い、娘からは自閉症という概念を破るたくさんの奇跡を見せてもらいました。

そして、ミロスの実践体験を通して体得した、“新次元のコミュニケーション”が、今、看護師として緩和ケアを行っている彼女に大いに役立っているのです。

患者さんとのエピソード

例えば、こんなエピソードがありました。

ある日、肺がんの患者(仮称Aさん・男性)が、家族や看護師に怒りをぶつけ、大変な騒ぎになっていました。周りはAさんの怒りを鎮めようと必死でしたが、Mさんは、この状況を問題視することなく、Aさんの気持ちをそのまま聴くことにしました。

Aさんは、今まで誰にも語ったことのない死に対する不安や、病気のつらさ、弱音を彼女に打ち明けました。彼は“誰にも自分の気持ちをわかってもらえないこと”に怒っていたのです。

もし、Mさんが「自分の考えをAさんに理解させよう」としていたら、Aさんの怒りは収まらなかったでしょう。なぜなら、自分の考えを持ったままでは、相手の気持ちをそのまま聴くことはできないからです。

Aさんは、自分の想いをすべて受け取ってもらえたことで怒りから解放され、その表情はみるみる優しくなっていきました。頻繁にナースコールを押して看護師を呼びつけることも、その日以降なくなり、穏やかに過ごしているようです。

医療者と患者が同時に癒される

また、他にも医療者に怒りや不安をぶつけてくる患者はいます。その度にMさんは、相手の立場になり相手の言葉の奧にある想いも感じながら聴くようにしていました。

すると、目の前の患者を通して、Mさん自身も心の奥にしまい込んでいた自分の想いにハッとすることがありました。そして、驚くことに、ただただ話を聴いているだけで、相手の表情は別人のように変わっていくのです。

目の前の相手が癒されていくと、Mさんも癒され、解放感と安堵感に包まれていきます。これこそ、医療者と患者の双方が同時に癒されていくという、Mさんが求めていた“緩和ケア”でした。

Mさんの人生のテーマ

医療者は、癌など生命を脅かす疾患に直面している患者やその家族にとって、非常に厳しい話をしなくてはいけないこともあります。また、死について患者から聞かれることもあり、うまく答えられないことへの不安や、何もしてあげられない無力感などで、常に葛藤しているのです。

患者の身体的、精神的な苦痛をやわらげるためにケアをする医療者側の精神的負担はかなり大きく、双方が救われる方法はないものかと以前からMさんは考えていました。

そして、そのハードルを確実にクリアする“ケア”が、新次元のコミュニケーションだとわかり、「これは私の役割」「私の人生のテーマはコミュニケーションだ」と彼女は認識したのです。

“全く新しい緩和ケア”が伝わる

念願の緩和ケアの認定看護師試験にも合格し、それに合わせて病院も緩和ケアに力を入れていくことになりました。緩和ケアチームまでつくられ、チーム発足の挨拶と勉強会を兼ねて、Mさんは約120人の前で話しました。

そこで彼女は、患者のケアを通して自分も救われているという実体験を基に、医療者も、患者も、家族も救われる“全く新しい緩和ケア(新次元のコミュニケーション)”を話したのです。会場に集まった多くの人に伝わり、これからの展開が楽しみになってきたそうです。

生まれてきた目的を体現できる

ミロスシステムに出合い、「新しい医療をつくりたい!」という彼女の想いが、今、進化しながら少しずつ形になってきています。「自分の役割がわかると本当に人生は楽しい」とMさんは言います。

これまで人間は、反転人生だけで一生を終えていましたが、これからは自らが決めた人生のテーマ(生まれてきた目的)を体現し、存在そのものを輝かせて生きる時代がやってくるのです。

(終わり)

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