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”二番目の女になってしまう”本当の理由

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.53


Introduction

「なぜか好きになる人は既婚者ばかり…」「いつも相手の “都合のいい女” になってしまう…」

世の中には、“自分は幸せに縁がない” と思い込んでいる女性がけっこう多いのではないでしょうか。

しかし、そうかと思えば、

「愛人のほうが気楽でいい」「お互いに束縛されずにいい面だけ見せ合える関係がいい」

…というふうに、自分のポジションに落ち着いている人もいます。

彼女たちは望む望まざるにかかわらず、“自意識” とは関係のない無意識の領域で、自らそんな関係性を引き寄せているのです。

今回ご紹介するMさんも、このような異性関係で苦しんでいました。ところが、自分は必要なときにしか呼ばれない “おまけ” のような女だと思っていた彼女が、人生をリセットし再生させるシステムに出会います。

なぜ自分がそういう関係性に陥ってしまうのか ─彼女は無意識の奥に潜む本当の原因を理解することで、繰り返されてきた異性関係のパターンを解除していきます。

『“二番目の女” になってしまう本当の理由』

常に美しく、上品で優しく、気の利く女

私だけを見てくれる人、私だけを愛してくれる人に出会いたい ─ Mさんはいつもそう思っていました。

ところが、実際に好きなる男性は既婚者や周りにたくさんの女性がいるハーレム男ばかり。そうでない男性も、仕事や趣味が一番で、女は二の次。Mさんはいつも “二番目の女” でした。

なんとか一番の女になりたい — その思いから “愛される女” を目指して外見を磨き、心を磨いていました。常に美しく、上品で優しく、気の利く女を演じ続けていたのです。

彼女はあまり外見を気にしない大雑把な女性を見ると、いらだちを覚えました。しかしその一方で、自分の雑な一面も許すことができず、それを直すことに一所懸命になっていました。

お互いが知らずに引きつけ合う

Mさんのケースを含め、不倫や二股、浮気性というと、世間では一般的に “男が悪者” になりがちですが、人と人との “関係性” は必ず相手がいて成り立っています。

特に男と女の関係性は、互いに無自覚ながらも “同質の感情面(心の傷)” を持つ者同士が引きつけ合い、出会い、恋に落ちます。実は、このような男女も本当はどちらか一方が悪いわけではなく、そんな関係性を引きつけてしまう根源的な原因を互いが知らないだけなのです。

では、彼女が “無自覚” に持っている感情面とは一体何だったのでしょうか。彼女の幼少期にさかのぼり、女の子にとって初めての異性である父との関係性について紐解いていきましょう。

父親との関係性が

Mさんは三姉妹の次女として生まれました。彼女が当たり前のように感じていたこと ─ 特に父に強く感じていたことがありました。それは、“両親からもらえる愛情は3分の1だけ” ということでした。一番はいつも姉であり、自分は “二番目” に愛される子供だと思っていました。

彼女が勝手につくり上げたこの小さな思い込みが父との間に距離感をつくり、のちに特定の異性に感じる距離感を生み出すことになっていくのです。

Mさんは二番目というポジションから父を見て、“父の愛情がいま誰に向けられているか” にいつも敏感になっていました。自分だけを見て欲しい、自分だけを愛して欲しいという目で見ているため、父の愛情が姉や妹に向いていると感じたときには嫉妬し、自分のほうを向いてもらえないことで寂しい思いをしていました。

そんな幼少時代の父との関係性が原因で、彼女は父の関心を引こうとして一所懸命、“かわいらしい自分” を演じていたのです。

2番目でいることに利点があった

Mさんは、自分の異性関係が、まさかそんな小さな思い込みから始まっているとは考えたこともありませんでしたが、確かに今の自分の姿と幼い頃の自分の姿がぴったりと重なって見えたのです。そして、二番目は嫌だと言いながら、実は “自ら好んでそのポジションを選んでいる” ことにも気づいていきました。

常に “愛される女” を演じ続け、男性の視線に過敏になっていた彼女は、人前でノーメイクの顔を見せることも、素の自分を出すこともできなくなっていました。ある程度の距離を保たなければ “愛される女” であり続けることができなかったのです。

彼女にとって二番目でいることの利点は次のようなものでした。

◎素の自分を見せなくてもいい。◎相手の嫌なところを見なくてすむ。◎常に自分の理想の女性像を演じていられる。◎一番でいるためには、それなりの苦労がともなう。◎二番目でいることは気楽であり、何事もやりやすい。

今までの自分を抱きしめて……

彼女は、好きなものにも嫌いなものにも “利点” と “欠点” があるのに、好きなものには利点だけを見て、嫌いなものには欠点だけを見ていました。

常に比較しジャッジする “思考” は結局、部分しか見ることができず、それが自分の人生を作り出していたことに彼女は気づきました。

彼女は言います。

「あんな小さな思い込みから心に深い傷をつくり、何年も何年も頑張ってきた私を抱きしめてあげたいです。あまりにもあっけない結末に、もう笑うしかないです」

私は一番になることができない “幸せに縁遠い女” ─ あの重苦しい思考は、あまりにもシンプルで単純な答えに打ち砕かれたのです。

「どうして私は幸せになれないの?」と悩んでいる間は、あなたにとっての “本当の出会い” を引き寄せることはできません。しかし、自分が知らないうちにはまり込んでいる “関係性のトリック” を知った瞬間、運命の人は近づいてくるのです。

(終わり)

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