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不運続きの人生…しかし、そのメカニズムを知れば人生は全く変わる

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.191


Introduction

“不幸の星の下に生まれた…”という言葉がありますが、そういう人はいくら努力しても幸せにはなれないのでしょうか。人間は人生を左右する“目には見えない力”に対して本当に無力なのでしょうか。

今回ご紹介する実証例は、過酷な家庭環境で生まれ育ち、次から次へと起こる問題に大変な想いをしてきたある女性(Nさん・50代 沖縄県)が、ミロスシステムに出合い、不運続きの人生をつくり出していた“メカニズム”を知り、人生を大逆転させた体験です。

『不運続きの人生…しかし、そのメカニズムを知れば人生は全く変わる』

“この家に生まれてきたことが不幸”

Nさんが生まれ育った家庭環境は、建設業を営む両親と、農業を営む祖父母、兄と二人の弟、そして叔父(父の弟)が同居する大家族でした。仕事で忙しい両親は、朝から晩まで家にいないことが多く、Nさんたち兄弟は、毎日、祖父母と叔父と過ごしていました。しかし、その祖父母たちが問題だったのです。

祖父はお酒を飲むと人が変わったようになり、祖母に暴力を振い、酷い言葉を浴びせました。叔父はキレやすく暴れると手がつけられませんでした。Nさんたちは、守ってくれるはずの両親がいない中、いつも叔父の犠牲になっていました。

彼女にとって、“この家に生まれてきたことが不幸”であり、よその家庭が羨ましくて仕方ありませんでした。

宗教や精神世界に“救い”を求めるが

Nさんの兄が中学を卒業後、建設業を学ぶために家を出て遠く離れた高校へ進むことになると、長女の彼女は「これからは私が弟たちを守らなくては…」と使命感を持って生きるようになりました。上の弟は耳が不自由なこともあり、その事がさらに彼女の使命感を強くし、まるで親代わりに弟たちの面倒を見ました。

しかし、祖父や叔父は相変わらず暴力的でどうすることもできず、彼女は宗教や精神世界に“救い”を求めるようになったのです。

結婚してからも、Nさんは次から次へと起こる実家の問題に振り回されました。下の弟が精神を病んでいたこともあり、どっぷり宗教にはまり、いろんな霊能者のもとを訪れては、彼を助ける方法を探しました。少し安定したかと思えば、今度は上の弟夫婦が別居し、お酒におぼれては警察のお世話になる弟の面倒も彼女がみていました。

どんなに熱心に祈っても良くならない人生に“運命の不公平さ”を感じ、それでも祈る以外に方法がありませんでした。

弟の若すぎる死

そして、さらにNさんを打ちのめす出来事が起こります。上の弟が肝硬変で44歳の若さで亡くなったのです。弟の“死”は、彼女に“生きる”とは何かを突きつけました。

「私は何のために生きているのだろう? 何のために生まれて来たのだろ?」「生きていても辛い事ばかりなら、人生に何の価値があるのだろうか…」

ミロスシステムとの出合い

“人生”への根源的な疑問が湧いても、その答えをどこにも見つけることはできませんでした。彼女はもう何も期待しなくなり、とうとう自分も精神を患い家に引きこもるようになりました。

もう自分ではどうすることもできない…。極限に達した時でした。Nさんは“ミロスシステム”に出合ったのです。

どんな人生にも“メカニズム”がある

彼女が驚いたのは、どんな人生でも“メカニズム”で紐解けることでした。今まで“この家に生まれたことが不幸”だと思っていましたが、自分の出生にも知られざる“仕組み”があることを知りました。そして、あの嫌な祖父も叔父も、Nさんの家系に繰り返す“負の連鎖”が生み出した悲劇の犠牲者だったことがわかったのです。

実は、父と母が人生の様々な体験に“何を感じ”“どう判断し”“どう捉えたか”が、“思考パターン”として子供に引き継がれていきます。つまり、その思考パターンをリセットしない限り、どうやっても不運続きの人生から抜け出せないのです。

そのことを知ったNさんは、祖父母から両親へ、両親から自分たち兄弟へ、そして、我が子へと、知らないうちに引き継がれてきた思考パターンを、ミロスシステムによって紐解いていきました。

祖父も叔父も“愛の欠乏感”を抱えていた

彼女の祖父は母親との縁が薄く、愛情に飢えた子供時代を過ごしました。甘えたい気持ちを我慢し、母親から愛された実感もなく大人になりました。子供時代の寂しさが影響したのか、祖父も少し精神を病んでいたそうです。

そして祖母と結婚しますが、ここで“愛の欠乏感”が爆発します。母の愛を感じたことのない祖父は、妻である祖母の愛情を感じることも、愛し方もわかりません。愛してもらえないことへの復讐と、「俺を愛してくれ!」という欲求が“暴力”となって現れたのです。

そんな祖父母を見て育ったNさんの父も弟の叔父も、親に甘えられず、寂しい想いを抑圧していました。そして、祖父の生き方をコピーした叔父は、愛の欠乏感から精神を少し患い、愛してもらえなかったことへの怒りを、祖父母やNさんたちに向けていました。

父の生き方のコピー

しかし、“自分がじっかりしなくては…”と思い生きていた父は、祖父母を反面教師にして、結婚後は家族を守るために一生懸命に働きますが、結果的に留守がちになり、我が子に自分が子供時代に味わった寂しさを体験させることになってしまったのです。

Nさんが寂しさを我慢し、争いの絶えない家庭の中で弟たちを守ろうと“しっかり者”になったのは、まさに父の生き方のコピーでした。

すべてが終わった体験

愛の欠乏感、憎しみ、寂しさ、怒りをバネに自立し、正しさや優しさに傾き愛する者を守ろうとしたNさんが見てきた世界は、愛に飢え、憎しみや寂しさにもがき苦しむ家族の姿でした。

そして、彼らに映し見ていたものが自分の心の奥底に隠した苦しみだとわかった時、“すべてが終わった…”と思えたのです。

その時の安堵感、解放感は、自分の血に流れるすべての先祖が救われ、その喜びが湧き起こってくるような、とてつもない解放感だったと彼女は言います。

幸運が舞い降りてくる人生へ

メカニズムを知ったNさんの人生は、今ではすっかり変わってしまいました。昔の彼女を知っている人が“別人”かと思うほどの変容ぶりです。そして、あらゆる面で思い通りの幸運が舞い降りてくるような人生に変わり、その幸せは、彼女の周りにいる人たちにまで伝幡しているそうです。

いかがでしたでしょうか。どんな人生でもあきらめることはありません。その“メカニズム”を知ることで考えられないほど人生は変わってしまいます。

そして、今度は“まったく新しい領域”で、思い通りの人生をつくり上げることができるのです。

(終わり)

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