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不幸のメリット〜依存と支配の関係性からの脱出

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.156


Introduction

夫婦の問題は様々ですが、パートナーの問題に悩まされている人も多いのではないでしょうか。浮気、不倫、ギャンブル、借金、アルコール依存…等々。なんとかしたいと思っても、なかなか相手を変えることはできません。

今回ご紹介する実証例は、借金を繰り返す夫に悩み続けてきたある女性(Tさん・50代)が、ミロスシステムに出会い、夫婦の関係性に映し出される自分の内面を知っていくことで、夫を変えようとすることなく現状が変わっていった体験です。

『不幸のメリット~依存と支配の関係性からの脱出』

不幸な結婚生活

一年前の今頃は離婚話が出ていたと話すTさんは、結婚当初から夫とはまともな会話ができず、寂しい想いをしていました。いつしか夫婦の心はすれ違い、ある時、夫に多額の借金があることがわかったのです。

彼女は自分の貯金を崩して返済に充てましたが、夫はその後も借金を繰り返し、とうとう勤務先から退職勧奨され収入まで激減しました。

そのため生活はさらに苦しくなり、そればかりか夫は病気にもかかりやすくなっていきました。その上、気に入らないことがあると、あからさまに不機嫌な態度を取り、言葉の暴力でTさんを攻撃しました。

彼女は表向き平常心を装っていましたが、心の中には怒りが充満していました。夫に意識を向けるだけで気が狂いそうになるため、彼の存在を無視して、ただ子供を守るためだけに必死で頑張っていました。

救いを求め続けて・・・

そんな苦しい状況の中、彼女は救いを求めて、宗教や成功哲学、心理学や精神世界など、ありとあらゆるものを学びました。

しかし、いつも何かが足らないという思いが消えませんでした。結局、頑張り続けるしかなく、もっと自分を高めて良い人間になり、もっと仕事を頑張って家族を幸せにしようと無理をした結果、大病を患い仕事もできなくなってしまったのです。

入院して手術を受け、退院後に自宅で療養生活を送っていたときでした。特にお金の面で苦労していた彼女は、経済面で成果が出ると聞いた“あるセミナー”に参加しました。

ミロスシステムとの出合い

実際に行ってみると、お金の事だけではなく、人生そのものを変えてしまえるようなスケールの大きな話でした。

彼女は、ここに自分の求めてきたものがあると直感し、その日から積極的に学び出したのです。それがミロスシステムとの出合いでした。

システムを知っていく中で、Tさんの環境に変化が起こり出し、特に仕事で成果が出だしました。

夫の借金が発覚。離婚を考えるように…

これは凄いものに出会えたと喜んでいた矢先に…。またもや夫が借金をしていることがわかったのです。散々、家族に迷惑をかけ、今度やったら離婚だと話していたにもかかわらず、また借金をしていた夫…。

お金の返済も含め、これからのことを話し合おうとしますが、夫は「離婚すればいい」の一点張りで話になりませんでした。彼女も「もうこの人はだめだ…」とあきらめ、離婚を考えるようになりました。

夫に映していたのは彼女の無意識

世の中には、Tさんのような状況に陥っている人は少なくありません。実は本人達も知らないうちに、こんな関係性のトリックにはまっているのです。

彼女が目の前の夫に映して見ていたものは、本当は自分に“自信がなく”誰かに“依存していたい”という彼女の無意識でした。

しかし、彼女はその依存心を隠して、常に自分の方が夫よりも優位に立っていられるように頑張っていました。

借金を繰り返す夫に悩みながらも、無意識レベルでは、自分の存在価値を得るために“その状態にOKを出していた”のです。

不幸のメリット

一方の夫は、借金の件で妻に頭が上がりませんでした。しかし、彼にもプライドがあります。少しでも気に入らないと感情的になり、Tさんを攻撃し支配しようとしていました。

けれども、依存していれば、妻が働いて責任をとってくれるという無意識のメリットがあったため、その関係性に甘んじていたのです。

どうでしょうか。このように、三次元の不幸には必ずメリットがあり、その無意識のメリットのために“不幸を選んでいる”とも言えるのです。

問題の渦中にいる人間には見えない世界ですが、ミロスシステムの新次元の視点から、“トリックの種”を明かしていくことで問題が存在できない世界に変わっていきます。

マイナスな現象をバネにしていた

Tさんは、夫婦の関係性に映し出される自分の内面を知っていきました。夫に無責任さや甲斐性のなさを感じている時、決まって彼女は正義感や責任感にかられて頑張っていました。

その関係性が見えた時、自分がプラスに傾けば、背後に隠れているマイナスが表に“反転”し、目の前の世界にネガティブな現象として現れ、パートナーには自分のコンプレックスを映し見ていたことを知りました。

そして、そのマイナスな現象をバネにして、またプラスに傾いていくという、システム通りのエネルギーの動きが見えたのです。

“客観性”から“関係性のトリック”を見破る

自分でも自己肯定感が低いことを感じていた彼女は、常に周囲から評価を得ようと頑張っていました。

しかし、その自分への評価や頑張りが、三次元の仕組みの中で“うまくいかない人生”をつくり出していたのです。

最初のうち、夫に感じる“ネガティブなもの”が、自分の内面に隠れているものだと聞いても、「まさか!あの夫と私が同じであるはずがない」と抵抗していたTさんも、何度もシステムを聴いているうちに“客観性”が生まれ、自分がとりこまれていた“関係性のトリック”が見えたのです。

夫がキーマンだった

今では、悪者だった夫が、自分の人生を開くキーマンのような存在に変わり、彼女にとってかけがえのない人に変わってしまいました。

気づけば自己肯定感の低さも感じなくなり、仕事面では次々に契約が決まっているそうです。

そして、あれほど無責任で頼りなかった夫は、男の強さや頼もしさを見せてくれるようになり、彼女の変容と共に日に日に変化しているそうです。

新次元の視点から問題を明らかにする

いかがでしたでしょうか。ミロスシステムは、新次元の視点から、問題の渦中にいて何も見えなくなっている人間に、根源的な問題を明らかにし、自ら自分の中に答えを導き出せるシステムです。

自分と相手をプラスとマイナスというエネルギーに置き換え、それを“システム上”で見ることができたら、“関係性のメカニズム”や、“エネルギーの動き”が面白いほど見えてくるのです。

(終わり)

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