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パターンを知って悲恋の連鎖を断ち切る

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.116


Introduction

ついさっきまで全くの他人だった男と女が衝撃的な出会いをし、親密な関係になっていく。相手が自分のすべてになり、その人のことを考えるだけで幸せな気持ちで満たされる。

“恋に落ちる” といいますが、それは恋のはじまりに浸る、あの高揚感に浸っていく状態です。しかし、恋は残念ながら終わりがやってきます。今度の相手は素晴らしい、今度の恋はこれまでとは違う…そう思うかもしれませんが、恋は一時的なものなのです。

そして、ショックな話ですが、相手と親しくなっていくことで終わっていきます。なぜなら、関係性が深まると同時に、男も女も “関係性のトリック” の罠にはまっていくからです。

今回ご紹介する実証例は、ミロスシステムにより、過去の恋愛を通して自分の恋愛の “パターン” を知ったある女性(Aさん)の体験です。

男と女はなぜうまくいかないのか?その「なぜ?」を理解していくことで、“繰り返しの恋” はリセットされます。

『パターンを知って悲恋の連鎖を断ち切る』

繰返す恋愛のパターン

毎回、同じこと(関係性)を繰り返していることに気づかず、恋に悩む男女は世の中にはたくさんいます。Aさんもその一人でした。

好きな人との交際が始まった途端、不安な気持ちになるAさんは、彼の一挙一動に敏感になり、振り回されて疲れ果ててしまう…そんな恋愛を繰り返していました。どうしてそうなってしまうのか、自分でもわからないまま別れることになり、また新しい相手と “恋” に落ち、同じこと(関係性)を繰り返していました。

以前の彼に感じていたものは

6年間の辛い恋が終わり、それから3年が経った頃、Aさんの目の前に気になる男性が現れました。しかし、以前の彼女と大きく違ったのは、ミロスシステムに出会い、男と女の関係性のトリックを学んでいたことです。

Aさんは自分の恋愛のパターンをはっきりと理解して終わらせようと思いました。「自分の内面が表に “反転” して表れる」というシステムに基づいて、以前の彼氏に感じるものを “反転” させて自分のものとして感じてみたのです。

  • ・経済が回らない
    • ・借金を返せない
    • ・かっこつける
    • ・虚勢を張る
    • ・スケールが小さい
    • ・現実逃避
    • ・自分勝手
    • ・女性を敬わない
    • ・私に興味がない
    • ・私を愛していない

    Aさんの“内なる異性”

    すると、以前は “彼のこと” だと思っていたものが、自分の無意識だとすんなり理解できたのです。そして、実はこの無意識がAさんの “内なる異性” であり、その内なる異性が目の前に “反転” して “恋人” として現れていたのです。

    つまり、相手が変わっても同じような抵抗感を抱き、いつも同じような関係性に陥るのは、内なる異性が原因だったのです。このように、すべての原因は相手ではなく自分の中にあります。

    両親を通して自分を知る

    Aさんは、もっと自分のことを知ろうと、自分の大元であり、内なる異性と同性の“父”と“母”を見ていきました。子供の頃から不仲な両親を見て育ったAさんは、自分の結婚にリアリティを感じられなくなっていました。

    「一人でいるのは寂しいけれど、結婚はしたくない」恋をしても成就しないのは、ある意味、彼女の思い通りでもあったのです。

    自分が父や母のことをどう見ていたのか…それを考えたとき、彼女は印象に残るエピソードをいくつか思い出しました。

    家の中では別居状態。しかし、一歩外に出るといい夫婦、いい父と母を演じていた両親に不信感を持っていたこと。幼い頃、住んでいた家を出ていかざるをえなくなった原因が、父の無責任さと経済力のなさにあったこと。

    母の育児放棄によって夜まで放置されることがあり、一緒に暮らしながらも愛されていないように感じていたこと。

    そして、心は離れているのに性行為はあった両親に対して、Aさんは強烈な嫌悪感を持っていました。それは大人になってから彼女の性に対する嫌悪感にもつながっていたのです。

    欠乏感から相手を求めていた

    このように、親の愛情を感じられない家庭環境で育ったAさんは、無意識のうちに “自分は愛される価値がない” という誤った思い込み(幻想の欠乏感)を持っていました。

    そして、その欠乏感から自分を愛してくれる人を求めて恋に落ち、欠乏感から相手を見ているため、“愛されていない”と感じるものばかりを拾い集めて不安になっていたのです。

    また、関係性が深くなり、互いに素の状態をさらけ出すようになってくると、父に感じていた経済力のなさ、無責任さ、現実逃避、母(女性)に対する扱いを、彼を通して感じるため、気持ちが醒めていくのでした。

    要するに、どうあがいても父と母に感じていたものが自分の人生にコピーされ、父と母の関係性を繰り返すことになってしまうのです。

    トリックを知れば悲恋は繰返さない

    しかし、ここで大きなどんでん返しがあります。「自分の内面が表に “反転” して表れる」ということは、父と母に感じていたものも、もともと自分の中にあるものであり、それは、自分に繋がる全ての先祖が繰り返してきた “男と女の関係性” なのです。

    こうして、うまくいかない “仕組み” を知ることで、「なぜ?」「どうしたら?」は消えてしまいます。恋をあきらめていても、臆病になっていても、仕組みさえ理解すれば二度と繰り返すことはありません。

    男と女の関係性の “トリック” を知ったAさんの異性関係はリセットされました。「これから始まる全く新しいラブストーリーが楽しみです」彼女はそう言って笑っていました。

    (終わり)

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