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お産の苦しみから、女性が解放される時代がやってくる

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.245


Introduction

初めての妊娠、出産は、喜びと共に不安も強く感じるものです。そして、出産直後から始まる育児は、マニュアルどおりにいかない事も多く、気持ちが沈んでしまう女性も少なくありません。

今回ご紹介する実証例は、ミロスシステムをベースに、妊婦や新生児のケアに取り組み、楽なお産と育児に導いている一人の助産師(Mさん 40代 沖縄県)の体験です。婦人科、小児科を経て、助産師として15年以上のキャリアを持つ彼女が、ミロスシステムに出合い、様々な葛藤を超えたプロセスが、今、命が生まれる現場で大いに役立っているのです。

『お産の苦しみから、女性が解放される時代がやってくる』

助産師として働く

ミロスシステムに出合う前、Mさんの職場の人間関係は、とてもギスギスしていました。彼女は、自分だけが忙しく働いている、しんどい思いをしていると感じ、「なんであの人たちは働かないの!頑張らないの?」と、いつも不満を持っていました。

お産についても、自分の担当した妊婦が予想以上に時間がかかったり、普通分娩から急遽、帝王切開に変わったりすると、「私のせいではないだろうか…」と、自分を責めていました。

育児指導についても、新米ママたちのできないところばかりが目につき、新生児をあずかる自分に対しても、厳しい目でジャッジしていました。

それでも、Mさんは、自分はこの職業に向いている、好きだから頑張っていると思っていました。しかし、その心の奥では、過去に人工流産を経験している自分に、助産師の資格があるのだろうかと、罪悪感を持っていたのです。

自分への不信感、周りの人間との摩擦、様々な心の葛藤…。Mさんは、見たくないものから目を背けるように、多忙な業務に没頭していました。

沢山のこだわり

しかし、ミロスシステムに出合い、初めて、自分自身を俯瞰する“新しい視点”を持てたことで、彼女の人生は大きく変わっていったのです。

Mさんは、自分が沢山のこだわりを持ち、その思考の枠に自分を閉じ込め、相手もその枠で縛ろうとしていたことに気づきました。

「仕事とはこういうものだ」「お産はこうあるべきだ」「育児はこれがいい」とこだわることで、その枠からはみ出す相手が現れ、なんとかしなければならない状況を生み出していたことを知りました。そして、そのこだわりも、実は自分に対する不信感、劣等感、罪悪感を補おうとして生まれたものだとわかったのです。

見える世界がガラリと変わった

すべては自分がつくり出した世界であると知った時、今までのこだわりやルールが意味のないものに変わり、背負ってきた重たい荷物をようやく下ろせた気持ちになれました。心地よい解放感、脱力感のなか、見える世界がガラリと変わり、自分の意識が変わることで、目の前の世界も変わることを体感したのです。

多くのこだわりが外れたことで、Mさんは、本当に楽に働けるようになりました。どんなお産でもジャッジすることがなくなり、すべてがスムーズに流れていきます。

赤ちゃんが泣き止まなくても、母乳がすぐに出なくても、何も問題ない。ありのままをドンッと受け取れる大きな器が彼女の中に生まれたことで、妊婦や新米ママたちからも、不安や罪悪感が消えていきました。

ありのままを見る“視点”で

Mさんがミロスシステムを学び、取り入れた新しい試みとは、なにを見てもジャッジすることなく、ありのままを見る“視点”から、自分のどんな無意識が目の前の現象をつくり出しているのか…と、素直に“感じてみる”ことでした。ただそれだけで、見ている世界が変わっていく凄さを、日々体験しているのです。

つい最近も、初産にも関わらず、4000グラムの大きな赤ちゃんを、笑いながら「ポロッ」と楽に産み出すという、常識破りなお産を体験したそうです。また、乳腺炎で来院した母親の罪悪感を、自分事として感じ、その自分を抱きしめるように「よく頑張ってきたね。そんな自分を一度抱きしめてあげようよ」と話しかけると、乳管の詰まりがとれたという体験もしました。

“人間の根源の仕組み”に感銘した

こうして、Mさんの見ている世界に、楽なお産が増え、悩みのない育児が広がっているのです。

また、ミロスを学ぶなかで、私の著書「ママとパパをえらんできたよ・親と子の関係性に隠されたトリック」を読み、そこに書かれている“人間の根源の仕組み”に感銘したそうです。

子どもは、生まれる前に、自ら“人生のテーマ”を決め、人生設計を立て、それに最もふさわしい環境を与えてくれる父と母を選んで生まれていること。その記憶を無意識の奥に持っていること。

人生の転機や試練、苦境も、自らが選んだテーマに添った体験であり、実はそれによって記憶を取り戻そうとしていることなど、初めて知る内容にも関わらず、細胞が覚えているかのようにざわめいたと言います。

誕生の凄さを多くの人に伝えたい

人間の命に対する考え方も全く変わり、過去の苦い経験も、命に携わる職業を選んだ自分にとって必要なものになり、人生のすべてが、大きな財産となりました。そして、「生まれてきてよかった」と心から思えたからこそ、誕生の凄さを多くの人に伝えたいという想いが湧き起こり、今、産院で、生まれてこようとしている子どもの親に伝えているのです。

“人生とは、自分の生まれてきた意味を体現するものである”

Mさんは、人に伝えるたびにそう感じると言います。そして、それを実現するための方法(ミロス)に、自分が出合えていることに喜びがあふれ出すそうです。

お産の苦しみから解放される時代へ

親になるスタートラインで、Mさんのような助産師に出会えたら…と思った人はいるでしょう。実際、産後1週間の入院中に、新米ママは赤ちゃんのケアや母体の変化について基本的なことを学ぶのですが、退院後、慣れない育児に産後鬱を発症するケースが、年々増えています。

核家族化が進み、サポートしてくれる人も側にいないため、母親が一人で抱え込み、結果そうなってしまうと言われていますが、なにも専門的な知識がなくても、“人間の根源的な仕組み”を知っていることで、精神的にも肉体的にも母親の負担はまったく違ってきます。

お産は痛くて辛いもの。産後の育児は大変…そんなお産から女性が解放される時代も、すぐそこまでやってきているのです

(終わり)

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