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コミュニケーションの根源的な目的は”自分を知ること”【前半】

Rossco’s Eyes ~人生を俯瞰する視点~ Vol.13


Introduction

私たちは「言葉」を使うことによりお互いに分かり合うことができ、コミュニケーションを積み重ねることで人間関係をつくっています。自分の思想や感情、行動が相手と似ていれば共感し、親密な関係になることも可能です。

そして、人と人との個人間のコミュニケーションが土台となり、そこにテレビやインターネット、新聞や書籍など、様々なマス・コミュニケーションが折り重なって社会は成り立っています。

このようにコミュニケーションとは関係性をつくる媒介、社会を構成する素材であるため、うまくいかなければ様々な関係性に対立を生み出します。近年、日本の若年層を中心にコミュニケーション能力の低下が叫ばれていますが、今回は本当のコミュニケーション能力について今までにない角度からお話ししていきます。

『コミュニケーションの根源的な目的は “自分を知ること”』

人間は“聴く能力”を持っていない

自分の話した事が相手に全く違う意味合いで伝わっていた、伝えたはずなのに聴いてないと言われた、大事な話を聴き逃していた、勘違いから喧嘩になった…。

コミュニケーション上のトラブルは家庭でも社会でも日常的に起きています。また、通じ合っていると思っていても、お互いが相手の話を自分の価値観で聴いているため、自分が伝えたことの真意がそのまま相手に伝わっているとは限りません。なぜそうなってしまうのかというと、実は、人間は本当の意味で “聴く能力” を持っていないからです。

たとえば、会社組織がそうです。社長の “想い” が末端の社員に届いたときにはニュアンスが変わってしまい、その “想い” は何も伝わらなかったということがあります。これは伝達する人間が自分の “価値観” で社長の話を解釈したことが原因です。また、会議中に意見が合わず、どんどん話が本題から逸れていくという経験はないでしょうか。

いつしか感情のぶつかり合いに

それは、同じ議題について話し合っていても、各々が他の人間の発言を「それは違う、それはおかしい」「それはその通り」と自分の “価値観” でジャッジして意見するためです。そうなると、いつの間にか議題は横に追いやられ、「自分こそが正しい」という個人の感情のぶつかり合いになってしまうのです。こういうことが頻繁に起こると組織内に信頼関係は生まれず、社員が同じ方向性を向いていないことで業績面にも影響が現れます。

イメージで解釈する

また、商談や仕事上の人間関係なら緊張感があり、まだ相手の話を聴こうとしますが、特に親子や夫婦間など日常的で気を使わない関係性ほどコミュニケーションが取れません。なぜかというと、関係性が深いがために自分の中に“相手のイメージ” が存在し、そのイメージを基にして話を聴くからです。

例えば、「この人は自分の考えを押し付けるだけで、人の意見を全く聴かない」というイメージを持っていたら、あなたはその抵抗感から相手の話を素直に聴くことができません。過去につくられたイメージが邪魔をして “今” 話している相手の真意が伝わってこないのです。それは、国家間の会議でも言えることで、「この首相は腹黒い、この国は信用できない」というネガティブなイメージを持っていれば、それが邪魔をして互いに分かり合えないのです。

コミュニケーションを妨げる要因

他にもコミュニケーションを妨げる主な要因をいくつかあげましょう。

1.自分ではない他者の話を受け入れることができない

基本的に人間は相手の意見に抵抗します。なぜなら、自分とは違う他者の意見だからです。自分のものではない異物だから素直にそのまま受け入れることができない…つまり、自分の許容範囲にあるものを都合のいいように変換して受け入れ、抵抗感のあるものは排除するということです。だから部分だけで全体を聴くことができないのです。これが人間の日常的なコミュニケーションです。

2.相手の言葉が自分の傷に触れると心を閉ざしてしまう

会話中、相手の言葉や顔の表情や視線に対して、一瞬で心が痛むことはないでしょうか。相手に悪意がなくても自分が敏感に反応し、ネガティブな感情が湧いてくる。これは、自分の心の傷に触れるものを相手に感じたからです。こうなると人間は心を閉ざし、話の内容は自分の感情にかき消され、頭の中にはその傷に触れたときの言葉尻だけが強く残ります。

3.自分を受け入れて欲しいだけの一方的な会話

ほとんどの人は自分のことばかり話します。相手が話している最中も次に何を話そうかと考えて、話を聴いていません。とにかく自分の話を聴いて欲しい、自分を分かって欲しいという欲望が人間の根底にあるからです。なぜなら、私たちは自分を受け取ってもらったことがないからです。幼い頃から親の善悪のジャッジで躾けられているため、あるがままの自分を受け入れてもらったことがないのです。その不足感から、“私の話を聴いて欲しい” と相手に向けて一方的な会話をするわけです。

では、どのようにしてコミュニケーションの質を変えるか

このように人間は相手の話を聴くことができません。普通なら、ここでコミュニケーションスキルを身につけようと考えるところですが、実は、コミュニケーションを妨げる要因をつくり出した人間の考え方や見方を全く変えてしまうことで、コミュニケーションの質が劇的に変わっていくのです。

(シリーズ後半へつづく)

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